2024年7月25日木曜日

『ビリー・サマーズ(上)』(スティーヴン・キング)読みました。

 
好きな映画を1つあげてと言われたとき、
これまで一番多く答えたものといえば
ウッデイ・アレン監督の
『カイロの紫のバラ』になると思います。

(そのときの状況によって
 思い出すベスト作品は違うので、
 次回質問されたときには
 「ミスター・ビーン」になっている
 かもしれないので悪しからず)

『カイロ〜』のどこがいいのかと言われたら、
映画(芝居や小説など含めてもOK)ってのは、
こういうモンだよって教えてくれたから、
と答えていました。

世の中で押されて踏まれて生活していくのは
楽じゃなくて、100%なんの悩みも持たずに
暮らしている人はきっといなくて、
でも、苦しさを抱えていたって、
スクリーンの前に座り、楽しい夢の世界に
どっぷり入り込んじゃえば、あら不思議。

1時間半の上映時間中は、
お姫様にも、ニヒルな探偵にも、
ビルを壊す怪獣にだってなれちゃって、
悩みや苦しさはどこへやら状態になれる。

それでも映画館出ると、
また日常に戻らなくちゃで、
ま、それが映画ってモンでしょ、
と教えてくれたようで。

で、この『ビリー・サマーズ(下)』。

上記カッコ内に「芝居や小説もOK」としましたが、
そこに「小説執筆」を含めてもいいと、
この本読んで教わった気がします。

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2024年7月23日火曜日

『剣客商売十二 十番斬り』(池波正太郎)読みました。

 
現状の生活を考えると、まだまだ当分先、
いやその前に、あっちの世界から
お迎えが来ちゃうかもしませんが、

仕事を引退した友だちが言っていた
「毎日が日曜日暮らし」ができるようになったら、

ぱんぱんになってる本棚の一角を占領する
ローレンス・ブロック作品群を
読み返したいと考えています。

ほんとはすぐにでもかかりたいけれど、
面白そうな新しい本が次々に出てくるので、
そっちをこなすのが手一杯。
仕事に使っている時間をまるまる
再読プロジェクトにシフトできるような身分にならないと、
どうにもこうにも無理だと諦めかけています。

ブロック作品の「何に」もう一度触れたいかっていうと、
主人公の相棒になっている
女性キャラ(例によって名前は忘れてます)です。

探偵、泥棒、殺し屋の3つのシリーズがあって、
いずれにも思わずニンマリするパートナーが登場します。

今、唐突に思い出した彼女のセリフは
「人間の細胞って何カ月かで全部入れ替わるって話、変よね。
 ほんとならタトゥーはすぐ消えちゃうじゃない」
吟味して記憶から掘り出したわけじゃないから、
そんなオモロい言葉ではありませんが、
ストーリーとは関係のないそんな無駄話が絶妙なんです。

で、この『剣客商売十二 十番斬り』。

主人公の女房「おはる」が、その感じです。
いいですよ彼女。

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2024年7月17日水曜日

『もしも世界からカラスが消えたら』(松原始)読みました。

 
いつもはなるべく
本の内容に関係ない話を持ってきて
お茶を濁す書き方をするってのが、
ここのお決まりごとになっています。

だから書籍の中で触れているテーマに
直接は結びつかないネタでも、
タイトルの中に出てくる言葉を
使わなきゃならない文章になるようだったら、
避けてきました。

ただ、そんな縛りをつくっちゃうと、
だんだん文字を埋めるための中身が涸れてきちゃって、
「あーどうしよう」なんてずっと悩んだままの
空白状態がいつまでも続いちゃうんです。

という言い訳をつらつら打ち込んでいたら、
まあ半分ほどはいったようなので、
ここらで、最初に言いたかったけど、なかなか口に出せず、
というかキーボード上の指が動かずにいたこと言っちゃいます。

「今回はお決まりを破ります」です。

なので、カラスのこと。
毎朝約6キロのランニング通勤で、
これまで何度かルートを変えているんですが、
そのうちの1つの変更理由にカラスが関わってるんです。
端的にいうと襲撃された。
へろへろ走りの背後でバサバサという音がしたと思ったら、
頭上をかすめるほど近くを、あの黒っちいヤツが
「うざいんだよ、オメー」っていうように飛び去っていった。
当然、あんなのに立ち向かう勇気はなく、
翌日から走るコースを変えたのでした。

で、この『もしも世界からカラスが消えたら』。

ぼくは安心してランニングできるようになるでしょう。

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2024年7月12日金曜日

『1面、降版します』(松井蒼馬)読みました。

 
きっと何かのきっかけがあったんだろう
と思うんですが、はっきりしません。
難しそうな言葉を使うと、
偉そうにカッコつけているような気がして、
使うのやめちゃうんです。

言いたいことを表すとき
ドンピシャな熟語だったりするのに、
ためらっちゃう。

今だって「ためらう」と打ち込んで変換したら、
漢字で「躊躇う」と出てきて、うわっ、
となって一旦は削除したけど、ひらがななら、
いかめしくないし(「厳しい」もやめました)、
と思い直してなんとか先に進めました。

前回の『剣客商売〜』の感想文もどきのときも
「明確」という言葉を使ったんですが、
それすらも散々悩んで「はっきり」とか
「ぴったり」とかに変えたりしたけど、
しっくりこなくて、
でもいつまでも止まっているわけにもいかなくて、
仕方なくそのままにしました。

で、この『1面、降版します』。

ぼくには到底使えそうにない難しそうな言葉が
何個か出てきました。
いいなあ、そんなふうに使えて。

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2024年7月9日火曜日

『剣客商売十一 勝負』(池波正太郎)読みました。

 
「同じ年齢でも
 昔より今の人のほうが10才は若いよ」
と、だいぶ年上の先輩から
言われたのを覚えています。

ここでいう昔が
どれくらいの時間を隔てた時分か
明確じゃありませんが、そんときの話では
現在の60才は昔の50才くらいの見た目なんだとか。

外見だけじゃなく、気持ちも身体の動きも何もかも。
昔はもっとヨボヨボになるのが早かった
とおっしゃってました。

まあ確かに、何度かここでもたとえで出している
サザエさんの父・波平さんの54才って設定は、
あの漫画がスタートした頃の世の中が考えている
50代半ばをイメージしているんだろうから、
それ考えるとふむふむとうなずけます。

あのキャラは、
その先輩がいうように10才プラスして、
今じゃ60代半ばって言わないと
みんな違和感を覚えちゃうでしょう。

あ、そんなこと言ってたら、
スターウォーズに出てくるヨーダを思い出しました。
今ネット引いてみたら900才とかって書いてある。

杖ついてちっちゃくてシワシワでってところは、
まさに何百年も生きている感が出てるけど、
あの戦いの場面はどうなんでしょう。
くるくる回って飛び上がって舞うように剣を使う。
そんだけ動けるなら、ふだん杖はいらないだろ、
ヨボヨボしてくるのは外観だけで、
中身は880才マイナスしないと合わないわ。
まあ、宇宙は広いから、そんなんあってもいいっすかね。

で、この『剣客商売十一 勝負』。

主人公の秋山小兵衛は60才超えてます。
容姿はきっとぼくの先輩がいうように
昔の人っぽいように思いますが、
中身はヨーダに匹敵するくらいピチピチです。
うらやましいな。

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2024年7月5日金曜日

『兇人邸の殺人』(今村昌弘)読みました。

 
小説を読んでいて、
途中のつまらないところに疑問を持ち、
それが頭から離れずに、
めちゃめちゃいい話なのに、
読了したときなぜか
ムズムズ感の残る作品があります。

最近では、今シリーズを読み進めている
池波正太郎さんの短編の中に
「なんでこれまで出会わなかったの」
ってハテナがありました。

主人公がいつも行っている飲み屋に、
厳しい修行を声掛け合いながら耐えてきた
古い知り合いが、
何人かの連れと一緒に入ってくる。

でも、苦楽をともにしたのは
もう何十年も昔のことなので、相手は気づかず、
そのまま仲間内で悪巧みの話を始めている。

主人公がそれをもれ聞いてしまうなんて場面。

良からぬことを計画するかつての仲間を、
放っておいていいものか、主人公が陰で悩んでいる
シチュエーションは葛藤もあり、
ドキドキハラハラ感もあり、楽しめるんです。

でもね。
主人公が常連になっている店で、何で今まで、
そいつと会わなかったんだろうと考えちゃって、
きっとあとでエクスキューズがあるだろうと
読み進めてもそのままで。

で、この『兇人邸の殺人』。

うん!面白かったです。
シリーズは続くみたいだから、
次もきっとむさぼり読むと思います。
でも1つだけ。
最初の面談はなぜカラオケボックスだったのでしょう。
どっかに説明あったかな。

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2024年7月2日火曜日

『地球46億年 物質大循環』(月村勝宏)読みました。

 
「高等といわれる生き物ほど、
 ほかの何かに頼って生きている」

という学説を思いついたんですが、
やっぱ違うな、と思い直しているところです。
以下、その思考過程をたどってみます。

タンパク質だかアミノ酸だか知らないけど
自分の身体をつくっていくものと、
カロリーだかラーメンだか知らないけど
身体を動かすエネルギーを、
どうにかして取り込まないと
生き物ってのは存在できないらしいので、
そうすると人間は単体じゃあダメ。
植物とか動物とかほかの生き物を
美味しく料理して食べないとね。
……ほら、ほかの植物や動物に頼ってる。

しかも、食べるためにはいろんな道具が必要になり、
道具を製造するほかの人の手や機械なんかもいるから、
頼らなきゃいけないものは、ごまんとたくさんになる。
うん、人間っていう高等な生き物は、頼るモノが多い。

そんで、次いって、野生動物。
彼らも植物とか動物とかほかの生き物から、
自分の身体に取り込む素材をゲットしているけど、
道具は使わない。
人間からすると高等とは見られていない動物は、
人間よりも頼るものが少なくて済んでいる。

そんでまた次いって、植物。
彼らは、太陽の光なんかから身体に必要な素材を、
自分の中でつくれちゃう。
人間とか野生動物よりも頼るものが、ぐんと少ない。

さらに、古細菌とかいう
気の遠くなるような昔から地球にいた生き物は、
太陽の光すら使わずに、
よく知らんけど海の中にあるメタンとか酸素とかを
自分の中で結合させて栄養をつくり出せる。
頼りにするものなど何もいらないみたいです。

って考えると、ほら、
高等っていわれるヤツほど、頼るものが多くなっていく。

単純頭のぼくがよくぞここまでひねり出したと
我ながら感心し、ふーっと一息入れたそのときでした。

「あっ、やっぱ違う」
無意識につぶやいてました。

人間も野生動物も植物も古細菌も、
みんな何かには頼っていて、
その種類が違うだけじゃん。

道具、ほかの人の手、ほかの生き物、
太陽の光、メタン……
結局、自分の周りにあるものを
何かしら加工して利用するのは同じ。
高等も下等も関係ないわさ。

で、この『地球46億年 物質大循環』。

メタンとかを使って生ている古細菌なんかを
化学合成独立栄養生物っていうんだと、
この本ではじめて知りました。

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2024年6月26日水曜日

『剣客商売十 春の嵐』(池波正太郎)読みました。

 
何のためだかよくわからないけれど、
毎日6キロの道のりを
ランニング通勤しているぼくは、

何のためだかわからないがゆえに、
走行中は少しでも楽をしたいと考えていて、
なるべく赤信号にひっかかり休憩できるよう
道々スピードを調整しています。

赤で止まり青になるまで足踏みしながら
呼吸を整えているときは、
日常生活のすべての時間の中で
最も幸せを感じる一時だと
いってもいいくらいのオアシスタイムです。

そして、
「赤信号にひっかるようにスピードを調整する」
ってのと同じような行動が、
もう1つあるのに気づきました。

帰宅時に乗るバス待ちのタイミング合わせです。
何度もいうようにバス移動中は読書に当てていて、
特に面白い作品をこなしているときは
1分でも長くページに目を落としてたい。

もちろん停留所でも本を開いているから、
バスが来るのも遅い方がいい。

バス停に到着する手前で、
停車中の車両後部に光る「昇降中」のランプを見たら、
ゆっくりゆっくり歩いて、バスが出発するのを確かめてから
その場に着くよう調整しています。
それで次が来るまでの数分間は長く本が読めます。

で、この『剣客商売十 春の嵐』。

この本を読んでる最中、
何度ゆっくり調整をしたことか。

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2024年6月20日木曜日

『眼鏡生活から卒業できる 最新・白内障治療』(杉田達)読みました。

 
白髪のまんまなんだけど「わっ、おしゃれ」と
思えるようなヘアスタイルをした高齢の女性を、
街でちらほら見かけるようになったのは
いつ頃からでしょうか。

少し前はそんなハイソ(ハイソックスじゃなく)な方は、
白いのを隠すために黒なり茶なりに
きちんと染め上げていたような気がするんですが。

それが、白と黒が混じったのもそのままにしたり、
逆に全部真っ白に統一させたりして、
しかも背筋はぴーんと伸びて、
微笑みを浮かべてたりする。

そんなご婦人とすれ違ったりすると、
口には出さないけど、
「カッコいい」って胸の奥でつぶやいています。

アンチエイジングとかいわれるけど、
年をとって変わってくるのは自然のことなので、
ましてや暑さも寒さもそこからは直接感じられない
身体の付属品みたいな髪なんて、
一番言う事を聞いてくれそうもない部位だから、

もう下手な隠しだてはせず、
堂々といきましょうよって心意気でしょうか。

もしかしたら、そんなのとは全然違って、
ファッションの1つのジャンルみたいなのが
確立されているのかもしれませんが。

とにかく、自然の成り行きに逆らわず、
人工物で補整することなく、
ありのままを受け入れるの、賛成です。

で、この『眼鏡生活から卒業できる 最新・白内障治療』。

白髪と同じように白内障ってのも、
年をとるとみんながなる現象らしいです。
60代で60%、80代で100%近くの人がなるって
書いてありました。
治す方法は、白髪のごとく白く濁った
目の中の水晶体ってのを人工のモノに代えること。
自然をありのまま受け入れるのは賛成のはずなのに、
これはやったほうがいいかな、と思った自分に
「どっちなんじゃい」とツッコミを入れました。

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2024年6月18日火曜日

『そしてミランダを殺す』(ピーター・スワンソン)読みました。

 
読み終えた翌日には、その内容を忘れている。
いや、それはちょいサバ読んでるというか、
正直ではないな。

正確には「翌日」ではなく「30分後」のほうが近い。
ってくらいの記憶力だったので、
ちょっとはなんとかしたほうがいいと思い立ち、

読み終えたら頭の中で振り返り作業をするようにしたと、
少し前のここに書きました。

その効果が出てきたのか、
忘却までの期間がビヨーンとまではいかないけど、
ジワジワくらいは伸びている気がします。

そんなんで少し気を良くしたから、
じゃあその本を読んだ場所が
どこだったか思い出してみようと
(何度もいいますが、
 会社昼休み、バス車中、自宅の3カ所
 それぞれで違う本を並行読みしてるもんで…)

エクセルにつけてる読了本リストに
「弁」「バ」「家」
(先頭は会社のこと。弁当を食べるときなので。
 次はバスの略、そん次はそのまま)
の記号を付けられる欄をつくり、
今年の30冊ほどに印を入れていったんです。

したらなんと、
全部すんなり入力できちゃいました。
本当はぼく、記憶力いいのかもしれません。

で、この『そしてミランダを殺す』。

「家」で読み、内容も覚えてます。
面白かったから余計に。

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2024年6月13日木曜日

『寺田寅彦随筆集 第五巻』(寺田寅彦)読みました。

 
原発事故なんかがあった大地震のあと、
たしか1、2年は電気が足りないとかで
あちこち騒いでいて、

ぼくも仕事の原稿の中に、
そんな内容を書くことがありました。

不足しているので、いつもより多く
限界近くまで発電機を動かして供給するって
感じのそんな内容。

そのとき参考にした電力会社の資料だかに
「電気をたき増しする」と載っていて、
(この「たく」は「焚く」だったと思うけど、
 あまり馴染みがないのでひらがなにしました)

ほうほう、そっちの業界の人なんかは、
電気をつくることを「たく」っていうのか、
専門用語っていうのは、普通わかりにくくなるのに、
逆に親しみやすいじゃんと思って、
自分の書く記事の中にもそのまま使わせてもらいました。

すると、文章をチェックする校正の人は、
その部分に鉛筆でアンダーラインをつけてて、
そこからの引き出し線の先に「?」とあり、
それに続き「この表現でOKですか」と
コメントが入ってました。

そういわれれば
「確かに一般的にはこんな言葉は使わないよな。
 誤植と勘違いされるのも本意じゃないから
 修正しておくか」
と素直に、「電気をつくる」へ直した覚えがあります。

で、この『寺田寅彦随筆集 第五巻』。

引用します。
(実は、この五巻じゃなく一巻にあった文ですが…)

《「赤羽で今電気をたくところをこさえているが、
  それができるとはや……」こんな事を話している男があった。
  電気をたくという言葉がおもしろかった。》

書かれたのは大正11年。
「たく」は、今から100年以上前から使われている
言い方だったと知りました。
あの原稿、直さなくてもよかったかな。

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2024年6月11日火曜日

『スペース金融道』(宮内悠介)読みました。

 
もう何年か前になりますが、
会社のすぐ近くにあった
銀行のATMが閉鎖されました。

ぼくの使っていたところで、
不便になるなと思っていたんですが、
そこにあった張り紙をよく見ると、

数軒隣で複数台機械を置いている
別系列大手メガバンクがやってる場所でも
操作できるようにしたので、
そっちを使ってほしい旨が書かれていました。

今はどこのコンビニでも
同じような装置があるから、
それで済ませればいいんだけど、
そういうのは通帳への記帳ができないから
嫌だったんです。

でも、
わざわざ張り紙で知らせるくらいだから、
別系列でも今までと同じように
記帳でもなんでもOKだとろうと、
やってみたらやっぱNG。

よくよく確認してみると
ぼくのは旧銀行名を引き継いで使っている
古い口座だからダメで、
新しいものだったら大丈夫なんだとか。
ああ、そうなのね。

で、この『スペース金融道』。

金融つながりでATMの話をもってきたけど、
やっぱ本の内容には関係ありませんでした。
すみません。

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2024年6月4日火曜日

『ビブリア古書堂の事件手帖Ⅳ〜扉子たちと継がれる道』(三上延)読みました。

 
仕事で書かなきゃいけない原稿の題材に
利用できるんじゃないと企んで
5巻まである寺田寅彦さんの随筆集を
読み進めています。

物理学者ではあるんですが、
夏目漱石さんの門下生だった人。

今んところ
目論見に沿った活用は何もできていないんですが、
一旦始めると、とりあえず最後まで行きつかないと、
あちこちむず痒くなってくる変な体質があるので、
まあ、それほど退屈する内容でもないから
読書は進行中です。

その中に、
自分が体験したエピソードを、
漱石さんが『吾輩は猫である』にネタとして使った
なんて話がちらほらと出てきます。

漱石さんとのつながりは、随筆集を手にする前から
なんとなくどっかで聞いていたんですが、
そんなに深く関わりがあったとはつゆ知らず。

ほーそうなんだと、
トリビア的な満足を受けながら
ページをめくっていたんです。
それを、あと1巻残すだけの
4巻まで進んだところで、
並行して読み始めたのが、

この『ビブリア古書堂の事件手帖Ⅳ〜扉子たちと継がれる道』。

前作までのシリーズはコンプリートしてるので、
事前に内容など調べもせず飛びついた作品。
したら、寺田さんの本で知った漱石作品裏話も載ってて、
わっ、リンクしてるって思いました。
読む本って、意図せず、どっかしらでつながるもんです。

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2024年5月30日木曜日

『剣客商売九 待ち伏せ』(池波正太郎)読みました。

 
ぼくは解説やあとがきを先読みする人だと
前にもいいました。

オマケ的文章で
空きっ腹を少しなだめておいてから、
メインメニューに手をつける。

いつの頃からかいわれ出した
ベジタブル・ファーストみたいなもんですね。

あっそういえば、
この前、仕事の調べ物をしていたら、
余計なページにジャンプしたようで、
その医学研究者だかのサイトに、

健康のために野菜を先に食べてから、
肉やら魚やらご飯やらに進むっていうやり方は、
しっかりした根拠(最近はエビデンスっていうらしい)の
あるモンじゃないって書いてありました。

食事のときはなるべく意識して
「まずはベジ」と言い聞かせてたのに、
ひざカックンされたような感じです。

とはいえ、読書でのオマケ・ファーストは、
健康志向やヒーリング効果など
何かを期待してやってるんじゃないから、
誰かに否定的な指摘をされたとしても、
ひざが折れて脱力することもなく、
やり方を改めて本編から読み始めるようにも
ならないでしょう。
先読みも少なからぬ楽しみなんですから。

で、この『剣客商売九 待ち伏せ』。

シリーズ9巻目。
ここまでずっと常盤新平さんが解説書いてます。
このあとも続いてほしいな。文章が心地いいんです。

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2024年5月23日木曜日

『空をゆく巨人』(川内有緒)読みました。

 
ぼくの出身高校は
もうすぐ創立100周年になるという
昔からある学校で、
その卒業生をまとめる窓口も、
なんとか法人のきちんとした団体になってて、
結構大掛かりな同窓会を毎年開いています。

数年前、
そこの広報委員をやるよう先輩から申しつけられ、
開催される同窓会では、
スナップ写真撮影係なんかをしています。

イベント運営を仕切るのは、
学校を出てからちょうど30年になった同期生が
順番にやることになっていて、
毎年それぞれの期が
アイデア凝らして催し物を企画します。

合唱を披露したり、ムービーをつくったり、
ユーチューブでライブ配信したりする。

たしか2、3年前のときは、担当期生の中に、
知る人ぞ知るバリバリのジャーナリストさんがいて、
彼が面白いことをいろいろやってくれました。

その会場で広報の腕章つけて
スナップ写真撮ってるぼくが一番感心したのは、
各界で活躍し有名になっている卒業生十数人に
インタビューして高校時代の思い出なんかを
聞き出す映像の上映。

ボランティアの活動なのに、
よくもあれだけ時間をかけて、
いろんな人を巻き込んで、
撮り終えたあとの編集だって
並大抵じゃないだろうなと。
やっぱ世に出るバリバリな人は
やることが違うなと。

で、この『空をゆく巨人』。

そのジャーナリストは津田大介さんという人なんですが、
この本の中にちらっと登場してて、びっくり。

あっ、本の感想もなんか言わなきゃですね。
よかったです。5回くらい泣きました。

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