2018年2月27日火曜日

『ジキル博士とハイド氏』(スティーヴンソン)読みました。



前回はスティーヴン・キングさんの
『死の舞踏』が、やたら大作すぎて
読むのにかなり時間がかかった
(けど面白かった)ってこと書きました。

基本は怖い小説や映画の解説本なんですが、
その本の中で何度も言及される小説が
3つありました。

ホラーのジャンルに含まれる作品は、
今では数え切れないほどごまんとあるけれど、
もとをたどれば、その3つの物語に行き当たる、
みたなことを言ってるんです。

3つは、どれも1800年代に書かれたもので、
一番古いのはメアリー・シェリーの
『フランケンシュタイン』。

どうでもいいけど、
フランケンシュタインって怪物の名前じゃなく
怪物をつくった博士の名前だったんですね。
誤解していました。
だって、『怪物くん』でも、
あれはフランケンって呼ばれてるし。
原作では怪物には名前はないみたいです。
今度、読んでみます。

もう一つは、やっぱり誰もが知っている
ブラム・ストーカーの『吸血鬼ドラキュラ』。
キングさんの『呪いの町』も、そのオマージュだとか。

で、この『ジキル博士とハイド氏』が、その3つ目。

昔読んだ気もするけど、読んでいない気もする。
いずれにしても今読み終えたことは確かです。
これから、残りの2冊読んでいきます。
最初にこれにしたのは、一番薄かったからです。
キングさんの本はとても厚かったので。





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2018年2月22日木曜日

『死の舞踏』(スティーヴン・キング)読みました。


先日、ツイッターに、
こんな投稿をしました。

「昼休み、帰宅時バス車内、就寝時に
 それぞれ別の本を読むようになって、
 もう何年も経ちます。
 これまで3種の本の中には、
 必ず小説が入っていましたが、
 今気づくと現行はフィクションがゼロ。
 しかも、うち2冊は600頁超の分厚さ。
 なかなか読み終わらず、
 読書ブログのネタが枯渇状態です」

読書ブログとは、つまりこれ。今書いている文章。
なので、このブログがネタ不足なのです。
読み終えるのに時間がかかりすぎて…。

ツイッターで言った分厚い2冊のうち、
昼休みに読んでいるのは、
上下2段になっている630頁。
それが特に難物です。
時々重複した内容が出てきて興が削がれ、
余計に文字を追うスピードも遅くなっていきます。

で、この『死の舞踏』。

分厚い難物のもう1冊。
バス車内で読んでいた本です。
スティーブン・キングさんなのに小説じゃない。
ホラーの作品解説書。
フィクションじゃないのに、
フィクション的に面白い。
こっちは分厚くても、ずっと楽しく読めました。





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2018年2月20日火曜日

『バ・イ・ク』(柳家小三治)読みました。


毎朝ぼくは会社までの約6キロを
走って通っています。

その道々の感想をツイッターなんかで
つぶやいたりしています。

でも、その内容はほとんど、
「きつい」「ヘロヘロ」
「汗だく」「休みたい」「もうダメェ」
などといったネガティブな愚痴ばっか。

だって、本当にきついんですもの。

もういい加減、
走り始めてから丸7年も経とうってのに、
楽になる兆しはなく、
ゼイゼイハアハア言いながら、
やっとこさ足を運んでいる状態です。

仕事で誰かに頼まれてとか、
喰うためにやらなきゃとか、
そんなんじゃないから、
趣味っていえば、趣味なんだから、
せめて、外に向けて発信するときは、
「楽しいよ」「素晴らしい」
「気持ちいいんだなあ、これが」
なんて言いたいです。
でも、言ったら虚しいし……。

で、この『バ・イ・ク』。

小三治さん、
ホントにバイクが好きなんだなぁって、
よーくわかりました。
趣味ってのはそうでなくちゃいかんですよ。





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2018年2月16日金曜日

『DNAの98%は謎』(小林武彦)読みました。


書籍にしろ雑誌にしろ、
特定の分野のことを長く書き続けていると、
はじめは知らなかったこともだんだんわかって、
つくる記事の内容がどんどん専門的になっていく。

これ、やっちゃいけないことだと、
いつも自分に言い聞かせているんです。

いや、読者の対象が、
専門的な人だったらいいんです。

でも、ぼくらのやっているのは
大抵、入門書的な本や
一般向けの新聞・雑誌なので、
小難しいことは、
できるだけかみ砕かなきゃいけない。

それが、ふと気を許すと、
何の前置きもなく専門用語を使ったりしちゃう。

とはいえ、その手加減も微妙なんですけどね。

例えば、「地球温暖化」なんて言葉は、
今でこそ、説明なしに登場させても
違和感はないだろうけど、
昔は「何それ?」だった。

どこまでの言葉だと説明が必要で、
どこからフリーで使っていいのか。
悩むんです。

だから、いつも頭空っぽ状態で、
知識はため込まずにいようなんて考える。
幸いにして、
記憶力は人よりも劣っているようなので、
素のままでいれば、
それで済むことも多々あるようですが。

で、この『DNAの98%は謎』。

おそらくぼくは、
この本の読者対象レベルに
届いてないんだと思いました。





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2018年2月14日水曜日

『夜哭烏 羽州ぼろ鳶組』(今村翔吾)読みました。


去年のNHK大河ドラマ
『おんな城主 直虎』の各回のタイトルは、
過去の映画とか小説とかの題名を
パロってつけていたようですね。

その時間はいつも
家族で観ていたんですが、
年末近くの終盤で
『信長、浜松来たいってよ』の題をみたとき、

「これって、桐島みたいじゃん」
とぼくがつぶやき、そこで娘がすかさず、
「毎回、何かをもじっているみたいだよ」
と教えてくれました。

「げげっ、それって昔、ぼくもやったことがある」
と思い出し、
パソコンの操作解説本で、
各章ごとにつけたタイトルのことが
頭に浮かんできました。

今、その本をひっくり返して
ここに転載しますね。

「傷だらけのフリーター」
「渡る世間はタヌキばかり」
「ど根性エクセル」
「吉中玄子80キロ」
「踊る大寝具販売」
「101回目のスクロール」
「ソートフルライフ」
「ふぞろいの名簿たち」
「定休日にほえろ!」
「降格に一番近い男」
「電卓なんていらねよ、オーナー」
……ほらね。

で、その直虎の最終回は
『石を継ぐ者』でした。
これって、
もとはSFの『星を継ぐ者』ですよね。

で、この『夜哭烏 羽州ぼろ鳶組』。

『星を継ぐ者』は面白かったけど、
作品の完成度からすると、ゴツゴツしてた。
それでも、ゴツゴツは関係無く面白かった。
この『夜哭烏』も、なんかそれに似てました。

(すみません。パロディタイトルの件は余談です。
 余談9割です)





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2018年2月8日木曜日

『花のさくら通り』(荻原浩)読みました。


会社でとっている日経新聞の夕刊には、
週一くらいの間隔で、
ブックレビューのコーナーが掲載されます。

3人の評者が1人3冊ずつ
5段階評価の星印をつける。

少し前のぼくの読んでいた本の
ラインナップには、かなりの割合で
ここの満点評価がつけられたものが
占めていました。

過去形にしたのは、
今は少し違ってきたからです。

各評者の傾向がだんだんわかってきて、
「あの人の5つ星本を読んでも、
 ぼくにとってはたいてい3つ星くらい…」
とか、
「この人は、どんな本でも
 5つ星をつけちゃうから、
 どれがホントのオススメだかわからない」
とか、
「いっつも厳しい評価のあの御仁は、
 どれも読む気にならない」
などなど。

例えば、その評者の一人に
文芸評論で結構有名な北上次郎さんがいます。

評価は、書評文を読む限り、
とてもキチンとしている。
ただ……その満点評価の本をぼくが読むと、
どうにも合わない。
今まで4、5冊試してみましたが、
どれも良さがわからなかった。
面白さの触覚って、人それぞれ、
ちょっとずつ違う方向を向いているんでしょうね。

で、この『花のさくら通り』。

楽しめました。
でも、満点評価をつけるほど、
のめり込むことはできませんでした。
この本の解説で北上次郎さんは、
べた褒めの評価をしているんですけどね。





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2018年2月6日火曜日

『我が名は、カモン』(犬童一心)読みました。


年末くらいが妥当で、
今だと時期が外れている感満タンですが、
去年(2017)に読んで、
「こりゃいいわ」と5つ星をつけた本を
リストアップしときます。
時候無視の年間ベスト本です。

でも、ランキングはつけません。
その時々の気分の評価なので。
( )内は読んだ月と2017読了本の通し番号です。

『砂漠』伊坂幸太郎(1月/7)
『夜のピクニック』恩田陸(2月/15)※再読
『量子力学で生命の謎を解く』ジム・アル=カリーリ(4月/40)
『夜は短し歩けよ乙女』森見登美彦(4月/42)※再読
『PK』伊坂幸太郎(5月/49)
『ちゃんボン食べたかっ!』さだまさし(8月/76)
『中原の虹(4)』浅田次郎(9月/83)
『樹木たちの知られざる生活』ペーター・ヴォールレーベン(9月/88)
『ファインダーズ・キーパーズ(下)』スティーブン・キング(10月/98)
『AX アックス』伊坂幸太郎(11月/99)

で、この『我が名は、カモン』。

今年(2018)最初の5つ星をつけました。





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2018年2月1日木曜日

『火喰鳥 羽州ぼろ鳶組』(今村翔吾)読みました。


子どもの頃って、
内容が面白いとかキャラクターが格好いいとか、
そんな細かなことに関係無く、
ただアニメってだけで、どんな番組でも
楽しく食い入るように観ていたような気がします。

大人に叱られたり、
友だちに意地悪されたりして、
べそをかいてるときでも、

テレビで漫画の絵が動いていると、
瞬時にそれまでのしぼんだ気分も忘れ、
じっと画面の前で
ストップモーションになっちゃう。

あれって、なんででしょうか。

電車の中で、
ぐじぐじと駄々をこねている幼児の前に、
お母さんがスマホに映した
アニメ動画を持っていくと、
コンマゼロ秒で大人しくなるって場面も
何度か見かけました。
あれって、なんなんでしょう。

で、この『火喰鳥 羽州ぼろ鳶組』。

アニメに対して感じた
子どもの頃の気持ちみたいに、
ただそれだけで面白かった。

構成がどうだとか、
人物造形がどうだとか、
そんなことは、どうでもよくなっちゃいました。





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