2023年3月30日木曜日

『星新一 1001話をつくった人(上)』(最相葉月)読みました。


たぶんへそ曲がりだからだと思うのですが、
便利だと言われているものに
頼るのが嫌いなんです。

その一つがネット通販。
画面をポチッとするだけで、
しばらくすると、ピンポーンって鳴って
元気のいいお兄さんが自宅に届けてくれる。

そんなの使っていると、
いつかバチが当たるんじゃないかと
怖くなってきます。

だから、この2つ前にも書いたけど、
本は自分で書店に買いに行くんです。

でも少し古い本だと、
新刊の本屋さんには置いてない。

そういうときだけ、
仕方なしにブックオフさんを使います。

それも、
ポチッとして自宅に届けてもらうんじゃなく、
近くのブックオフ店舗に配送してもらって、
それを取りにいくコースです。

それならバチが当たるとしても
小さなバチで済むような気がして。

ブックオフのサイトで検索かけると
目的の本はだいたい見つかるけど、
中には在庫切れもある。

そんなときはその本を登録しておき、
入荷時にお知らせメールが
送られてくるようにしておきます。
(この便利さの利用も
 小さなバチで済むと願ってます)

「入荷しました!」のメールが届くと、
ポチッとして購入代金持って、
店舗に取りに行くと。

で、この『星新一 1001話をつくった人(上)』。

買ったのはいつもの新刊書店でした。
でも下巻が売ってなかったんです。
結構前に出版された本なので。

待ってても新刊書店には入らないだろうなと思い、
仕方なしに、ブックオフサイトを見ると、そこも在庫切れ。
あちゃー、お知らせメール登録しときました。
いつになるかな…。




**********************
当ブログ執筆担当・きくちが書いた本はこちら
**********************

2023年3月28日火曜日

『優等生は探偵に向かない』(ホリー・ジャクソン)読みました。


3コ前くらいの投稿で
「ビジネス書みたいなのを昔読みました」
と書いたのですが、

そんときはなんやかんやでバタバタしてて
ちゃんとした書籍名とか調べるのを
うっちゃってしまいました。

なぜか今、それを思い出し、
既読本のエクセル記録に検索かけて調べたんです。

すると、
そんなに昔じゃないと思っていたのに、
読んだのは2017年。
6年も前でした。

タイトルは「ベストセラーコード」。
翻訳物です。

内容はほとんど忘れていたので、
今度はネットで検索かけました。
(現物はすでにブックオフへドナドナなので)

概要をまとめたページを見つけ、読んでみると、
やっぱり記憶に残ってる内容はほとんど見当たらず、
その3コ前くらい投稿に書いた
「能動的な表現がたくさんある」
っていうのもなんか違う感じで、

あえて該当するものといえば、
売れている本に共通するのは、
「do」という動詞が頻出するってこと、かな…。

で、この『優等生は探偵に向かない』。

たぶん英語の原文では「do」が
たんまり出てきてるんだと思います。
面白かったです。




**********************
当ブログ執筆担当・きくちが書いた本はこちら
**********************

2023年3月22日水曜日

『本好きの下剋上 第一部 兵士の娘1』(香月美夜)読みました。


いつも書籍を仕入れているのは、
7階だか8階だかの大きなビル全部が
本屋さんになっているところです。

そこの3階が小説とかの
いわゆるフィクション系の作品が
置いてあるフロア。

この階には海外物も日本のも、
文庫も単行本も揃っているので、
ぼくが行くのも大抵は3階になります。

だからどこら辺にどんなものが並んでいるかは、
すっかり頭の中に入っている。

よって、小説的なものならば、
自分で手書きした購入リストにある
書名、著者名、出版社名のメモ書きだけを
見ながら3Fフロアをうろつきます。

でも、ときどき宇宙モノとか科学系とか
その他もろもろのノンフィクションジャンルも
リストにまじることがある。

そんなときは、
まったく不案内な階に行かなくてはいけないので、
1階入口付近に置いてある
在庫検索機で事前に調べます。

パソコン画面のようなのが
タッチパネル式になっていて、
タイトルを入力すると、
どこの階のどの棚に入っているか表示してくれる。

その横には小さなプリンタが付いていて、
ATMで出てくる明細書くらいの紙に
目当ての本のありかを印刷してくれる。

月イチで10冊ほどまとめ買いするのですが、
このプリント紙と手書きメモがあれば、
ほとんど迷いなくすすっとゲットできるんです。

で、この『本好きの下剋上 第一部兵士の娘1』。

小説ってジャンルに入るんだと思います。
だから、いつも本屋さんなら3階にあるはず。
と思いきや、いくら探して見つからず、
検索機に頼ると、地下1階でした。
漫画とかと一緒に並んでいる
ライトノベルってジャンルなんですって。




**********************
当ブログ執筆担当・きくちが書いた本はこちら
**********************

2023年3月16日木曜日

『後妻業』(黒川博行)読みました。


何年か前になりますが、
友だちからすすめられて20巻近くある
『小説フランス革命』(佐藤賢一)を、
こりゃオモロイわ、
とかじりつきながら読んでました。

教えてくれた友だちにも、
途中途中で何度か「おもろいねー」みたいに
感想を言っていたら、
ほかにもいろんな本を紹介してくれました。

同じ本好きとはいっても、
目をつける本、選ぶ本はそれぞれのようで、
ぼくだけでは触手がまったく
動かなかっただろう作品をたんまり。

自分の好みに合うものも、
そうじゃないのも、いろいろ。

そんなのの感想をちらりちらりと伝えていたら、
「じゃあ、お前はきっと、会話文が主体で
 ストーリーが展開していくのが好きなんだな」
と判定されました。
自分じゃそんなことないと、思っているんですけど。

で、この『後妻業』。

その友だちに紹介してもらった本。
確かに会話で物語が進んでいく仕立てもあり、
面白くは感じて、好みなのかなと思ったり、
いや違うよと思ったり。




**********************
当ブログ執筆担当・きくちが書いた本はこちら
**********************

2023年3月14日火曜日

『自由研究に向かない殺人』(ホリー・ジャクソン)読みました。


売れてる本について、
その中に使われている単語の数とかを算出し、
コンピュータとかで解析して
なぜ売れているのかの理由を探るって内容の
ビジネス書みたいなのを昔読みました。

その本がいうには、
主人公が自ら行動していることを示す
能動的な動詞がたくさん含まれている本が
ベストセラーの条件になるようだ
って書いてありました。

で、この『自由研究には向かない殺人』。

主人公、よく動きます。自ら行動。
あー面白かった。満足。満足。
気分がいいので、うだうだ言うのは控え、
短くまとめてみました。




**********************
当ブログ執筆担当・きくちが書いた本はこちら
**********************

2023年3月9日木曜日

『超圧縮 地球生物全史』(ヘンリー・ジー)読みました。


春夏秋冬って
「しゅんかしゅうとう」
なんですね。

この四字熟語を書こうと思って
キーボードをぺこぺこ打って変換すると、
どうしても「春歌春闘」になっちゃうんで、

おかしいなとよくよく確認してみたら、
ずっと「しゅんかしゅんとう」にしてました。

秋の部分を「しゅう」じゃなく「しゅん」にしてた。

あまり普段の会話じゃ春夏秋冬なんて使わないけど、
口にするときには、これまでの人生でずっと
「しゅんとう」って言ってた。

はずかしいわ。
気がついていた人はいるかな。
指摘されたことはなかったけど。

あっ、また本題と関係ないことで、
たくさん文字埋めちゃいました。

ってことで閑話休題。
(いらんことはさておき、
 ここから本題に入りますって感じの意味ですね。
 それにしてもぼくの文章は、
 ひどいときには本題ゼロだな)

で、この『超圧縮 地球生物全史』。

地球が太陽の周りを楕円で回っていて、
その円周が微妙に伸び縮みしている
ってとこが面白かったです。

それは春夏秋冬の
四季の形成とは関係ないのだと言おうとして、
冒頭のドタバタ四字熟語変換の話に
なっちゃいました。
閑話休題しないとダメだわ。




**********************
当ブログ執筆担当・きくちが書いた本はこちら
**********************

2023年3月7日火曜日

『ifの世界線』(石川宗生ほか)読みました。


「青春時代に戻りたいとよく言われるけれど、
 自分は戻りたいとは思わない」

確かそんな内容のことを
村上春樹さんがエッセイ書いていました。
(いつもの通りあやふやな記憶です。
 誰かほかの作家さんかもしれないし、
 エッセイじゃなく小説の登場人物がもらした
 セリフかもしれません)

疲れ知らずで体力だけはやたらあるけど、
頭の中はいつももやもやしてイライラして、
どうして生きているかみたいな
哲学チックな悩みをどん底まで突き詰めて考えて、

それでも答えが見つからないから
見つからないことがイヤ過ぎて、
それを根拠に自分で自分の首をくくれちゃう
ってのが青春時代だったので、
それをもう一度するなんて死んでもごめんです。
って感じの話でした。

まあね、わかる気もする。
ぼくももうすぐ還暦になるけど、
60年をもう一回くり返すってのは、
少ししんどいですかね。

で、この『ifの世界線』。

何人かの作家さんが短編を寄せたアンソロジー。
一番最後の話が面白かったです。
人生を何度も繰り返さなきゃならないって設定でした。




**********************
当ブログ執筆担当・きくちが書いた本はこちら
**********************

2023年3月2日木曜日

『浄土』(町田康)読みました。


小説や物語の中に
寓意ってあったほうがいいのかな、
ないほうがいいのかな、
なんてことを最近つらつら考えます。

あっ、ちなみに「寓意小説」ってのが
パソコン辞書に項目立てしてあったので
そのままコピペすると

「教訓・批判などを
 出来事にかこつけて暗示した小説」

だそうです。

正直じいさんが灰をまけば、
枯れ木でも花は咲くけど、
意地悪じいさんだと
殿様を灰だらけにして罰を受ける。

その話なら欲深、性悪はダメだよって
教訓になってて、ふむふむと思う。
うん、寓意。寓意。

でも
桃太郎が鬼退治しても、
戦さのドキドキハラハラはあるかもしれないけど、
「教訓・批判」をふむふむするほどじゃない気がする。

とはいえ、
みんなが恐れて、
今まで誰も盾つかなかったような
悪者をやっつけるのは、
お話としては面白くて、
そんなとこがあるから
長いこと語り継がれてるんだと思える。

前に読んだスティーヴン・キングさんの
小説のつくり方本では、
何かのメッセージを伝えようとして
お話をこしらえるんじゃなく、
流れるまま思いつくままストーリーを書いていけば、
いつの間にか寓意みたいなのが
生まれてくるっていってたな、確か。

で、この『浄土』。

シュールな内容の短編がいつくかのってます。
仕事ができずダメダメな男の
尻拭いばかりさせられているOLさんが、
自分の指先から出てきた得体の知れない黒い液体を乾かし、
海苔だと嘘ついてダメ男に食べさせると、
彼の首がぐるぐる回ってちょん切れちゃう、みたいな。

この本、全編に寓意があるような気がするんですけど、
ぼくの頭ではそこまで読み解けませんでした。




**********************
当ブログ執筆担当・きくちが書いた本はこちら
**********************