「青春時代に戻りたいとよく言われるけれど、
自分は戻りたいとは思わない」
確かそんな内容のことを
村上春樹さんがエッセイ書いていました。
(いつもの通りあやふやな記憶です。
誰かほかの作家さんかもしれないし、
エッセイじゃなく小説の登場人物がもらした
セリフかもしれません)
疲れ知らずで体力だけはやたらあるけど、
頭の中はいつももやもやしてイライラして、
どうして生きているかみたいな
哲学チックな悩みをどん底まで突き詰めて考えて、
それでも答えが見つからないから
見つからないことがイヤ過ぎて、
それを根拠に自分で自分の首をくくれちゃう
ってのが青春時代だったので、
それをもう一度するなんて死んでもごめんです。
って感じの話でした。
まあね、わかる気もする。
ぼくももうすぐ還暦になるけど、
60年をもう一回くり返すってのは、
少ししんどいですかね。
で、この『ifの世界線』。
何人かの作家さんが短編を寄せたアンソロジー。
一番最後の話が面白かったです。
人生を何度も繰り返さなきゃならないって設定でした。
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