2023年3月7日火曜日

『ifの世界線』(石川宗生ほか)読みました。


「青春時代に戻りたいとよく言われるけれど、
 自分は戻りたいとは思わない」

確かそんな内容のことを
村上春樹さんがエッセイ書いていました。
(いつもの通りあやふやな記憶です。
 誰かほかの作家さんかもしれないし、
 エッセイじゃなく小説の登場人物がもらした
 セリフかもしれません)

疲れ知らずで体力だけはやたらあるけど、
頭の中はいつももやもやしてイライラして、
どうして生きているかみたいな
哲学チックな悩みをどん底まで突き詰めて考えて、

それでも答えが見つからないから
見つからないことがイヤ過ぎて、
それを根拠に自分で自分の首をくくれちゃう
ってのが青春時代だったので、
それをもう一度するなんて死んでもごめんです。
って感じの話でした。

まあね、わかる気もする。
ぼくももうすぐ還暦になるけど、
60年をもう一回くり返すってのは、
少ししんどいですかね。

で、この『ifの世界線』。

何人かの作家さんが短編を寄せたアンソロジー。
一番最後の話が面白かったです。
人生を何度も繰り返さなきゃならないって設定でした。




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