2023年7月27日木曜日

『ボッコちゃん』(星新一)読みました。


この前、
20年近く連絡を取ってなかった
小中学校時代の友だちが突然連絡をくれたんです。

中学校の同期会を開催することになり、
そのお誘いでした。
(よくぞ忘れずにいてくれて、ありがとう!)

彼とはその昔、
ようやく携帯が普及し始めた頃に会っていて、
そのとき互いの番号を交換していたのですが、

その後(20年近く会っていなかったどこかの時点で)、
連絡先データが入った電話機を
水没させてしまったんだそうです。

そこで、なんとか覚えていた、ぼくの会社の名前から
ホームページをたどって、
会社の電話へかけてくれたんです。

いやはや、
大変な手間をかけさせてしまって申し訳なかったね、
なんてねぎらいの言葉やら、
元気?あれからどうしてた?今はどこに住んでいるの?
なんて互いに近況報告しながら、
秋にやるっていう同期会についてのあれこれを
教えてもらいました。

それにしても、中学(彼とは小学校も一緒でしたが)の
同級生と話ができるなんて、
もしかしたらもう死ぬまでないかも、
なんて思っていただけに、ほんと嬉しいびっくりでした。

で、この『ボッコちゃん』。

中学生の頃の愛読書の再読です。
これを読んでるとき、
上記の嬉しびっくりの連絡があったんです。
なんか不思議。




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2023年7月19日水曜日

『嫌なこと、全部やめても生きられる』(プロ奢ラレヤー)読みました。


たぶん寝違えたからだと思うのですが
(いや前に日にジムで筋トレマシンをやったからかも。
 でもいつもの筋肉痛とは違うようなので、
 やっぱ変な寝姿のぐーすか時間が原因か)
右側の首筋から肩にかけて、ずきーんと痛かったんです。

痛みは常にあるわけじゃなく、
特定の体勢をとったときだけ、急激に発生します。
起床時間なのに熟睡中のとき
耳元で鳴り響く、頭にタヌキのような鐘が2つついた
ノスタルジックスタイルの目覚まし時計のように。

ジリジリジリーン、ズキズキズキズキーんって。

さらに面倒だったのは、
この特定の体勢が、最初どんな形なのか
よくわからなかったこと。

しょっぱなは、
後ろ側にあったタオルをとろうと
左手を後方に伸ばしたとき。
右首筋+右肩に稲妻が走りました。

動かしたのは左手なのに
なぜ右側と不思議に思ったけど、
そんときはとにかく気をつけて、
左後ろに手を伸ばさないようにした。

でも痛みがおさまった直後、
右斜め前方の歯ブラシに手をかけたとき、
再び雷神さまが降臨。

どう動いても余計に痛みが強まるような気がして、
しばらく凍結してました。

して、その後の分析研究により、
体をねじる動きがトリガーになると判明。
1日ねじらなかったら、次の日は治ったとさ。

で、この『嫌なこと、全部やめても生きられる』。

身体をねじらないでいるのは
不自由で「嫌なこと」だったけど、
それやめると痛過ぎて、
どうにもこうにも「生きられない」と思ったりしたけど、
この本の内容とは関係ないっすね、やっぱ。




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2023年7月13日木曜日

『哲学者の密室』(笠井潔)読みました。


この本を読み終わって、
積読棚のネクストリーディングサークル(NRC)で
待ち構えていたソフトカバーの単行本を手に取り、
開いてみると、なんとまあ、
ホワイトスペースふんだんづかいの
行間アキアキゆとり仕様の書籍でした。

その本は200ページちょいあって、
きっと厚めの紙を使っているから
背幅もそれなりにある。
その次にNRCに入ることになった
村上春樹さんの新刊と並べても
そんなに薄くは感じられません。

今、ググったら
村上新刊は672ページだそうなので、
これはこれで薄い紙を使って
幅が出ないようなつくりにしてるんでしょう。

あ、今回は村上本じゃなく、
ゆとり仕様のソフトカバー本のこと。
きっと次に感想文もどきを書くと思うので
書名はそっちで見てもらうとして、
ここで触れたいのは文字量です。

行間アキアキっていいましたが、
普通だったら2行は入るだろうってところに
1行だけ配置されてます。
文字の大きさはまあ普通。
でも、1話のくくりが短くて、
その区切りには見出しとか
埋め草アイコンなんかもあるので、
本文文字量は極少になり、
1ページ読むのはあっという間です。

で、この『哲学者の密室』。

ゆとり仕様とは真逆で文庫の本文ギチギチ目一杯。
しかも、ぶ厚さ1182ページ。
次の本との落差も面白かったけど、
内容もめちゃ面白かったです。




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2023年7月11日火曜日

『回樹』(斜線堂有紀)読みました。


どこかに紛れ込んでいるのか、
大掃除や引越しのときに捨てちゃったのか。
中学生のときの卒業文集は、
もう何十年も目にしていません。

たぶんそれだから、
そこに書いたショートショートの物語は、
自分史上最高傑作だと、長い間思っていました。
逃がした魚は大きい、みたいな。

でも、金字塔的に巨大だったイメージが最近、
犬小屋といっても盛りすぎな気がするほど、
しょぼいものだったように感じてきたんです。

きっかけは、今半分ほど読み終えた
星新一さんのショートショート集。

中学生のときは、
星さんの超短編を読むと
ポパイがほうれん草を食べたときのように、
しゃきーんとしてきて、

なもんで、
ぼくもそういう面白い話をつくりたいと、
ふんばって仕上げ、

「中学3年間、とても楽しかったです」
みたいな文面が並ぶ卒業文集に、

一人だけ超短編創作物語を載せてもらったんです。

ほいで、ほいで、何十年も時を経た今。
影響受けた本家本元の本を再読した。

すると、なぜあれほど面白いと感じたのか、
まったくわからなくなってるんです。

つーことは、幻の自分史上最高傑作も、
もし読み返すことができたとしたら
「けっ」って言葉しか出ないかもしれないな、と。

で、この『回樹』。

星さんの作品とは逆に、
何十年かたって読み直してみれば、
良さがわかようになるのかな、と思いました。




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2023年7月6日木曜日

『MR(下)』(久坂部羊)読みました。


こんな片隅でひっそりやってるブログでも、
ネットという全世界オープンの媒体だけあって、
誤字や文章の間違いをメールやSNSで指摘してくれる
奇特な人がときどき現れるんです。

これはほんとにありがたい。

いつもやっている編集やライターの仕事では、
指摘してもらうためにはそれなりの費用が必要なのに、
まるっきりの好意だけでしてくれる。

よくぞ、ぼくのような奴のためにと、
うるうるしてきます。

この前は、
漢字表記&重複表現の合わせ技レクチャーにより
「書き掛けの途中で〜」→「書きかけで〜」
と修正できました。ありがと。

で、この『MR(下)』。

あらら。
また本とは無関係の内容で文字埋めちゃいました。
作品について何か指摘したかったわけではありません。




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2023年7月4日火曜日

『鬱屈精神科医、占いにすがる』(春日武彦)読みました。


「考えることややることは幼い子どものままの私が
 20才なんて信じらんない」と、
成人式を終えた若者が
インタビューに答えるシーンをよく見かけます。

その感じ、ぼくも同じように持ちました。

そんときは確か
バイトかなんかしてて式には出なかったけど、
こんなガキみたいなヤツが
成人であるはずがないと思ってた。

世の成人っていうのは、
もっとしっかりと自分の考えを持ち、礼儀正しく、
人とのコミュニケーションもきちんととれて、
何より「なぜ生きるのか」「人生とは何か」
のような問いかけに、
はっきりとした答えを持っているんだと思ってた。

それがどういうわけでしょう。
30才になっても、40才になっても、
もうじき還暦になるって歳になっても、
「ぼくってガキ」としか思えず、

確固たる信条ができあがっていくどころか、
日に日にふにゃふにゃになっていくような気がしてる。
びくびくして、おどおどして、こそこそして、
ってんじゃないのが、大人だと思うんですけど。

で、この『鬱屈精神科医、占いにすがる』。

大人、こども、幼い、成熟なんて区分けは関係なく、
人それぞれで違うもんなのかな、
などと考えながら読了しました。




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