「考えることややることは幼い子どものままの私が
20才なんて信じらんない」と、
成人式を終えた若者が
インタビューに答えるシーンをよく見かけます。
その感じ、ぼくも同じように持ちました。
そんときは確か
バイトかなんかしてて式には出なかったけど、
こんなガキみたいなヤツが
成人であるはずがないと思ってた。
世の成人っていうのは、
もっとしっかりと自分の考えを持ち、礼儀正しく、
人とのコミュニケーションもきちんととれて、
何より「なぜ生きるのか」「人生とは何か」
のような問いかけに、
はっきりとした答えを持っているんだと思ってた。
それがどういうわけでしょう。
30才になっても、40才になっても、
もうじき還暦になるって歳になっても、
「ぼくってガキ」としか思えず、
確固たる信条ができあがっていくどころか、
日に日にふにゃふにゃになっていくような気がしてる。
びくびくして、おどおどして、こそこそして、
ってんじゃないのが、大人だと思うんですけど。
で、この『鬱屈精神科医、占いにすがる』。
大人、こども、幼い、成熟なんて区分けは関係なく、
人それぞれで違うもんなのかな、
などと考えながら読了しました。
**********************
当ブログ執筆担当・きくちが書いた本はこちら。
**********************