2022年2月22日火曜日

『007/ロシアから愛を込めて』(イアン・フレミング)読みました。


自己ベストじゃないな自己ワーストを
更新してしまいました。

1冊読み終えたら、
すぐここに感想文もどきを書けばいいんですが、
なんやらかやらで後回しになっちゃうことがある。

書くのは放っておきながらも、
昼休みとか通勤バスとか寝る前なんかには
次の本を読む時間ができるので

(その時間を使って読まずに書けばいいんですが、
 いつの頃からか、
 目の前に大きなパソコン画面がないと
 文章をつくれない体質になってしまい、
 そうなるとバスなんかでは
 モニターを背負って乗らないといけないし、
 寝る前だと画面に押しつぶされちゃうし、
 昼休みはパソコンのキーボードなんか
 見たくもないし)

次の本を読む。
それを読了しても、
まだなんたらかんからが片付いてなくて、
またまた書かずに次の本に手を出す。

そうやって溜まった数の、
これまでの最高は確か5冊でした。

それがなんと、
今文字を打ち込んでいる分を含めて9冊。

どうせならあと1冊ためて、
2桁の大台に乗せてもよかったんですが、
それは将来の課題としてとっておきましょう。

で、この『007/ロシアから愛をこめて』。

面白かったです。
ふー、あと8冊。




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2022年2月17日木曜日

『夜明けの光の中に』(ローレンス・ブロック)読みました。


今朝は本館のジムが休みで、
それは事前にわかっていました。

そういうときには、
いつものランニング通勤のゴールは
簡易ジム(ここは年中無休)にして、
そこにある簡易のシャワーを浴びて
会社に行くんです。

自宅を出発するときにも
「今日の終点は別だ」と意識してました。

ああ、なのに、なのに。

約6キロを道のりを走っている間に
その意識はどこぞに飛んでいってしまい、
気がついたら
「本日休館」のフダの前にいたんです。

仕方なくそこから約1キロの
簡易ジムに向かって
もう一走りした次第です。
もう、ぼくの頭ったら、
なんて、へなちょこさん。

で、この『夜明けの光の中に』。

この文章を書き始めるとき、
題名がうろ覚えだったけど
(短編集なのでそれぞれ違う題名が
 ついていたこともあり)
本を手元に置くこともせず、
頭にぼんやり浮かんだタイトルを、
指のおもむくまま入力してみました。

結果は『夜明けの光の中で』。
末尾の「で」が一文字違うだけでした。
(確認後、すぐ直しました)

それ見て
「それほど記憶力が悪いわけじゃない」
と自分を見直したくなったんですが、
さっき読み終えた書籍名が
正確に出てこないのは
やっぱへなちょこ頭だと、
今朝の失態も含め納得しました。




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2022年2月15日火曜日

『泥棒は哲学で解決する』(ローレンス・ブロック)読みました。


因果応報ってのは、
何をしてもその報いが結局は自分に
返ってくるという意味ですよね。違うかな。

でもまあ、少なくともぼくの頭の中では、
そんな感じの戒めみたいに捉えているようで、
そのやがては返ってくる(帰ってくる)ガラガラヘビが

(あ、あの歌を捩り
 (カッコ内カッコで失礼します。
  「もじる」と打って変換したら
  この字になりました。そうだったっけ?
  と疑問に思ってパソコン辞書の検索窓に
  「捩る」の2文字を放り込んでみたら、
  「すじる」「ねじる」「もじる」「よじる」と
  4通りの読みが出てきました。
  使い出あるなこの漢字。
  「すじる」がよくわからないけど、
  「ねじる」と「よじる」は同じような意味っすね。
  ぼくもシチュエーションごとに
  性格の違う人間になってしまうウッディ・アレンの
  『カメレオンマン』のような
  ぐにゃぐにゃ感があるんですが、
  この「捩」の字もそれに似た
  臨機応変さんなんですね。
  さてここでカッコ内カッコ閉じようと思いますが、
  もう直前の言葉を忘れているだろうから、
  念のため閉じ後に反復表記しときます)
 あの歌を捩りたいのなら「やってくる」でした。
 次に1コ目のカッコを閉じようと思いますが、
 その直前言葉も反復しときます)

ガラガラヘビが怖くて、本はなるべく
新刊で買って著者さんに幾らかでも
お金が返っていくようにしてるんです。
自分の作品もどうか還元されますようにって。

で、この『泥棒は哲学で解決する』。

古本で買っちゃいました。
だって新刊ないんですもの。




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2022年2月10日木曜日

『おらおらでひとりいぐも』(若竹千佐子)読みました。


夏休みの間の1カ月ほど
田舎に帰っている友だちの
アパートに住まわせてもらい、
プチ一人暮らしをしたことがあります。

その時は映画撮影の手伝いがある
とかなんとかいって、
勤めていた会社からも
長期で休みをもらっていたので、

そこで過ごす時間は、
まるまる自分用に使えました。

せっかくなので、
脚本とか小説とか書こうかなんて
考えていたんです。
(あのとき書いたホンは
 どこにいったんでしょうねえ、母さん)

外をうろうろしていると会社の人に
出くわす可能性もあるので、
ほぼ部屋の中に閉じこもってる生活です。

誰かと話をしたのも、
その数週間で一人か二人。

でも、ぐだぐだしてたらダメだと
自分に言い聞かせて、結構規則正しく
していたと思います。

その頃は、独居老人なんて言葉は
誰も言ってなかったけど、
身寄りのない一人暮らしって
こんな感じかなと思いました。
それが妙に心地よかった。

で、この『おらおらでひとりいぐも』。

心地良さの理由がチラリと見えた気がしました。




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2022年2月8日火曜日

『死者の長い列』(ローレンス・ブロック)読みました。


スティーヴン・キングさんが
「なぜあんなに一つの話を引き伸ばし
 長々と語るのか」みたいな質問に、
どっかで答えていました。

その返答では確か、
まず『ヘンゼルとグレーテル』の物語を
引き合いに出したんです。

父親と兄妹の3人暮らしの家庭に、
後妻がやってきて、子どもを厄介払いするため、
森の中に置いてけぼりにする。
それでも兄妹は知恵を絞ってなんとか家に帰りつき、
やがて後妻も去り、親子三人もと通り。
めでたしめでたし。

このたかだか百文字ほどの文章で
一つのストーリーは完結する。
でも、それじゃあ、小説でも娯楽でも
なんでもないって言ってました。

ここに来る前の後妻は
食べるには困らない程度の
生活をしていたけれど、
それと同程度の暮らしを望むのなら、
子どもの食いぶちを減らす必要があったとか。

お兄ちゃんは賢くて、
森に連れて行かれるとき
小石なんかの目印を落としていったけど、
二度目の目印パンくずは失敗して
ハラハラドキドキさせるとか。

もっと波乱万丈効果を出すのに
お菓子の家の魔女を登場させるとか。

などなどいろんな付け足しをして初めて
作品になるんじゃないか、って感じで。

……とここまで書いて、思い出しました。
いつだったかははっきりしないけど、
前にも同じ話をここで言ってたなって。

スティーヴン・キングさんの物語のつくり方。
書きましたよね、ぼく。
うーん確か書いた。
でも、もうここまで書いちゃったし。
違うネタで最初からやり直す気力はないし。

で、この『死者の長い列』。

ストーリーの本筋だけ書けば
たぶん百字でまとめられる。
けど、それ以外の部分があるから、
面白いんですわ、この本。




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2022年2月3日木曜日

『三世代探偵団 次の扉に棲む死神』(赤川次郎)読みました。


昔、勤めていた会社近くの
中華屋さんのチャーハンの味が
忘れられずにいます。

舌には味覚の残骸があっても、
頭には店名のかけらすら残っておらず、

とはいえ思い出せても、
もう30年も前の話なので、
名前での検索も無駄でしょう。

と思って、
グーグルのストリートビューで
その場所をぐるぐる見たんですが、
やっぱありませんでした。
街の風景からして変わってるし。

いやいや、そのチャーハンがね、
一時よくいわれたパラパラした食感の
王道焼き飯じゃないんですわ。

べちゃっ、といったら言い過ぎだけど、
良さげな修飾語を使うとすれば、
しっとり、です。

それをときどき思い出し、
同じような味を求め、初見の
中華屋さんとかラーメン屋さんに入るんです。

今、ときどきって書いたけど、
ときどきなのは1人で外食する機会のことで、
機会があるときには、
3回に2回はチャーハン探訪してます。

今まで何軒試したか数えられないけど
当たったのは1軒だけ。
たいていは王道のパラパラ焼き飯です。
たぶん「違うだろうな」と思って店に入り、
予想を裏切らずに違ってくれる。
そろそろ裏切ってくれてもいいのに。

で、この『三世代探偵 次の扉に棲む死神』。

赤川次郎さんはかなり前に何冊か読んでいて、
ぼくには合わないなと思っていたんですが、
その予想を裏切られること期待して
このシリーズ2冊買っちゃったんです。
裏切られませんでした。




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2022年2月1日火曜日

『泥棒は深夜に徘徊する』(ローレンス・ブロック)読みました。


前回あげた2021年の5つ星の中に
『カササギ殺人事件』ってのがありました。

その本の解説にあった内容が、
今、唐突に頭に浮かんできちゃったので、
吐き出しておきます。

(いや、もしかしたら『カササギ〜』の
 解説じゃなくて同じ著者の違う作品の
 解説だったかも。
 ま、いいか間違っていたらごめんなさい)

それは確か評論家の杉江松恋さんの文章でした。

(言い切っちゃたけど、
 これも間違っていたらごめんなさい)

巻末についている
解説だってこともあるんでしょうが、
作品のことをとても褒めていて、
作者のアンソニー・ホロヴィッツさんを
すごくフェアな作り手だといってました。

ミステリー小説は、
誰が殺人事件の犯人だかわからんよねとか、
突然姿をくらましちゃった恋人が
なぜいなくなり何処へいったのかわらかんよねとか、
ってな謎を提示して最後に種明かしをする。

ありきたりな作品だと、その種明かしのとき、
前のページまでには何も触れていない
新たな事実が突如出てきて、

だから「犯人はお前だ」ってなる。

でもでも、
ホロヴィッツさんはそんなズルはいっさい無しで、
読者に前もって手札を全部見せてから、
謎解きに入る。
それがフェアなんだといってました。

で、この『泥棒は深夜に徘徊する』。

謎解き部分で続出する新事実がうれしくて、
ニコニコしながら読み終えました。
それって、アンフェアなんだろうけど、
それでも楽しめるんだから、すごいっす。




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