2015年2月18日水曜日

『漂砂のうたう』(木内昇)読みました。

映画評論家の淀川長治さんは、
「自分の持っている知識は
 すべて映画から学びました」
みたいなことをおっしゃってました。

物語に触れて感動するだけじゃなく、
歴史的な背景や
描かれた土地の風俗とか文化とか、
あれもこれも映画から吸収していたんでしょうね。

同じように、
「おれがちょっとでも学のあるようなこと
 しゃべったとしたら、それ全部、
 漫画で読んだ知識だから」
って言ってた友だちもいました。

またまた同じように
「今言ったこと全部、
 テレビのドラマで知ったことだよ。
 ニュースとかNHKとか見ないし」
ってヤツもいました。

そう考えると、
映画でも漫画でもテレビドラマでも、
(もちろん小説でも)
物語のストーリーを楽しむだけじゃない
プラスアルファの、いわば一般教養的な
お勉強もできちゃうってことですね。
それが実際に役に立つかどうかは別にして。

で、この『漂砂のうたう』。

ストーリーとか登場人物のキャラだとかは、
ぼく的にはそれほど興味は
引かれませんでした。

でも、明治初期の遊郭については
お勉強できちゃいました。
役立つかどうかは別にして。



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2015年2月12日木曜日

『資本主義の終焉と歴史の危機』(水野和夫)読みました。

トマ・ピケティさんの『21世紀の資本』って本が、
あちこちで話題になっているので、
ぼくもその大著に挑戦しようと思って
買っちゃいました。

タイトルからして取っつきにくいし、
分厚くて重たくて
「これぞ専門書!」みたいな威厳があります。

新聞とかに出てる書評なんかを読むと、
どうやら、お金持ちの人と貧乏な人の差が、
とんでもなく開いちゃってる世の中を
つくったやつは、資本主義なるものだ、
とかいう内容らしい。

一部の人だけがいろんなものを持つんじゃなく、
みんな平等に豊かな暮らしをするためには、
持ってる人から持ってるものを回収して、
それをねずみ小僧みたいに
広くみんなにあげちゃうのがいいってこと
言いってるみたい(違うかな?)。

まぁとにかく、
目を通すだけは、通してみます。
理解できるかどうかは別にして。

で、この『資本主義の終焉と歴史の危機』。

大筋でトマ・ピケティさんと同じような意見。
(片方はまだ読んでないですけどね)
内容は、そんなに難しくなかったから、
理解はできました。

大著に挑む前のウォーミングアップにはなったな。


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2015年2月9日月曜日

『幕が上がる』(平田オリザ)読みました。

表紙がかたい厚紙でできている本を
ハードカバーっていいます。
(ネーミングそのままやん!)

んで、中身のページよりは少し厚いけど、
ハードカバーよりはやわらかい、
クイってまげられるようなやつを、
ソフトカバー(そのまま2)っていいます。

このハードとソフトの呼び方は、
普通サイズの単行本に対してで、

小さな文庫本とか、
それよりちょっと縦長の新書サイズの本には
言わないみたいですね。
(というか、文庫や新書にハードカバーはないか)

この3種類
(ハードカバー・ソフトカバー・文庫&新書)を
ぼくの好み順に並べると、
1.文庫&新書、2.ソフトカバー、3.ハードカバー
になります。

理由は単純。
軽くて読みやすいのを選んでるから。

価格が安いので、
本をつくっている側の人には、
申し訳ない気がするんだけど、
複数種類が出ていたら、
迷わず文庫を選んじゃいます。

で、この『幕が上がる』。

今回でたぶん4〜5回目の読了。
だってソフトカバーしかなかったのが、
文庫で発売されたんですもの。
何回読んでも面白い!


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2015年2月5日木曜日

『ビブリア古書堂の事件手帖(6)〜栞子さんと巡るさだめ〜 』(三上延)読みました。

ぼくは、天気さえ良ければ
会社まで走って通っています。
(正確には職場近くのスポーツジムまで。
 そこでシャワーを浴び出勤します)

もう4年近くも続けているんですが、
ちっとも楽にならず、
毎回へろへろになりながら、
ジムに倒れ込むようにたどりつきます。

その4年間の中で、
「もうダメ! ほんと死んじゃう!」
と感じたことが2回ありました。
(いつも「もう、ぶっ倒れる」
 と思ってるんですが、
 この2回は特にヘビーということで)

1回目は、走り始めてから半年目くらい。

そんときのスタート時は、
なんとなくいつもより体が軽く感じて、
「ひょっとして体力がついてきて、
 長距離ランナー体質になっちゃったかも」
なんて思ったんです。

それで調子に乗っちゃったんでしょう。

約30分の道のりで、
後半にさしかかる20分くらいまで、
今までにないほどスピード上げちゃった。

すると、ほら見たことか。

急に息が苦しくなって足が重たくなって、
お腹痛くなって便意ももよおしてきて、
「もうダメ! ほんと死んじゃう!」状態に。

だから急いでペースを落とし、
歩くほうが速いくらいの
のろのろ走りに切り替えました。
それでやっとなんとか息ができるように。
ふー助かった。

と、まぁ、たくさん書いちゃったので、
2度目のもうダメ体験は、
別の機会に紹介します。

で、この『ビブリア古書堂の事件手帖(6)』。

1巻から5巻までは、
ぼくが「長距離ランナー体質になったかも」
と思ったスタート時のように軽快でした。

んで、この6巻目。
やっぱ、読んでるぼくのほうが
これまでの疲れ、たまっちゃったみたいです。


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2015年2月2日月曜日

『現実を生きるサル 空想を語るヒト―人間と動物をへだてる、たった2つの違い』(トーマス・ズデンドルフ)読みました。

何かを習得しようとか理解しようとか思ったら、
本を書くのがいいようです。
できれば仕事として。

なるべく一般向け、
もっというと子ども向けくらいになると、
なおいいです。

だって、その対象読者にわかってもらうためには、
まずは、とことん自分でその内容を
理解しないといけないから。

「ほーなるほど、わかった、
 わかった。もう、ゲップ」

という域にまで行かないと、
ほかの人にかみ砕いた説明はできない
(少なくとも、ぼくにはできません)。

今、「21世紀の資本」って本が
内容は難しいけど話題になっていて、
難しいのを読むのが大変なので、
「簡単にわかる」とかの解説本が売れてるって
話を聞きました。

つまり、
その簡単本みたいなものを
自分で書いちゃえばいいってこと。
本当に理解したかったらね。

で、この『現実を生きるサル 空想を語るヒト』。

いろんな本とか研究結果だとかを
ごまんと引用してます。
この本で一番勉強になったのは
著者さんなんだろうな。当たり前か。


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