2015年2月18日水曜日

『漂砂のうたう』(木内昇)読みました。

映画評論家の淀川長治さんは、
「自分の持っている知識は
 すべて映画から学びました」
みたいなことをおっしゃってました。

物語に触れて感動するだけじゃなく、
歴史的な背景や
描かれた土地の風俗とか文化とか、
あれもこれも映画から吸収していたんでしょうね。

同じように、
「おれがちょっとでも学のあるようなこと
 しゃべったとしたら、それ全部、
 漫画で読んだ知識だから」
って言ってた友だちもいました。

またまた同じように
「今言ったこと全部、
 テレビのドラマで知ったことだよ。
 ニュースとかNHKとか見ないし」
ってヤツもいました。

そう考えると、
映画でも漫画でもテレビドラマでも、
(もちろん小説でも)
物語のストーリーを楽しむだけじゃない
プラスアルファの、いわば一般教養的な
お勉強もできちゃうってことですね。
それが実際に役に立つかどうかは別にして。

で、この『漂砂のうたう』。

ストーリーとか登場人物のキャラだとかは、
ぼく的にはそれほど興味は
引かれませんでした。

でも、明治初期の遊郭については
お勉強できちゃいました。
役立つかどうかは別にして。



漂砂のうたう (集英社文庫)
木内 昇
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