2021年9月30日木曜日

『泥棒は詩を口ずさむ』(ローレンス・ブロック)読みました。


前回、映画学校時代の思い出の
赤川次郎作品について書きました。

しかしまあ、その作品が何だったのか、
どう頭をこね繰り回しても
記憶に浮かび上がってこないんです。

なので、きーっとなって、
とりあえずその前回の文章を書き終えてから、
ポチっポチっポチっポチっポチっ……
と数えきれぬクリックを重ねてネットを徘徊し、
探してみました。

だけど、
どんぴしゃでこれだってのは結局見つからず、
なんとなく『一日だけの殺し屋』って
短編集じゃないかと思ったんだけど、
はっきりしません。

そこには
「闇の足音/探偵物語/脱出順位/
 共同執筆/特別休日/高慢な死体/
 消えたフィルム/一日だけの殺し屋」
という8つの話が掲載されているらしく、
その8つの中から
自分でやりたいと思った作品を選び、
映像用に脚本をつくるという
課題だったようななかったような……。

そしてぼくの『スティング』パクリの詐欺話は
『闇の足音』をベースに
したようなしなかったような……。

ことほどさようにはっきりしない原因は、
まずぼくの記憶力が貧弱であるのが第1です。
それに加えて、
ネットに載っている情報が、
短編1つ1つのあらすじまで
細かく紹介してないってことです。

で、この『泥棒は詩を口ずさむ』。

やっぱ内容を紹介したほうがいいっすかね。
面白かったんだし。
でも短編集じゃないから、いいか。




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2021年9月28日火曜日

『緑のハートをもつ女』(ローレンス・ブロック)読みました。


30年以上昔の映画学校に通っていた頃の話。
プロの映画監督につきしたがって
作品を仕上げる実習がありました。

赤川次郎さんの短編
(じゃないかも。
 どうしても題名が思い出せません)
を原作というか元ネタにして、
みんながオリジナルの脚本を書き、
その中から出来のいいホンを1つ決めて
1000フィートのフィルムを回す。

その脚本の選考会で選ばれたのが、
なんとぼくの作品でした。

赤川作品から2つ3つエピソードを拾いつつ、
あのどんでん返しの詐欺映画『スティング』の
ストーリーをそのままパクって仕上げた話でした。

ぼくとしては
「えっ、それでいいの?」
ってあぜんとなったんですが、

そのあとに締め切りに少し遅れて提出した
ほかの友だちの作品のほうが格段に出来がよく、
あっさりそっちに決まったのでした。
当然のごとく詐欺話はボツ。

で、この『緑のハートをもつ女』。

詐欺の話でした。
こんなふうに書ければボツじゃなかったのに。




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2021年9月22日水曜日

『ヒトコブラクダ層ぜっと(上)』(万城目学)読みました。


先日、例の注射を打ってもらいました。2回。
やったあとは、
だるくなったりとか熱が出たりとかするもんだと、
あちこちでいっていたので、
びびりはあったんですが、
ぼくは腕が少し痛くなったくらいで、
それほどつらくはなかった。

1度目のときは、
アルコール綿でこすられた肩のトコが
少しひやっとしたと思ったとたん
「はい、終わりです」と言われ、拍子抜け。

日をおいて2度目のときも前と同じように
針が刺さる感じさえないんだろうと思いきや、
いやいや、痛いじゃありませんか。

泣き出すほどじゃないけれど、
まさに注射された感覚が
ひしひしと伝わってきました。

小さなバンソウコウには、
前のときにはついてなかった血のあとも
くっきり丸く残ってたんです。
あの違いは何でしょう。
2度目はたまたま、
痛みを強く感じる場所に打たれてしまったのかな。
ちょっとズレただけで違うんだろうな、きっと。

で、この『ヒトコブラクダ層ぜっと(上)』。

ちょっともズレずに、どんぴしゃで面白い。
下巻が楽しみ。




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2021年9月16日木曜日

『遠巷説百物語』(京極夏彦)読みました。


かの世界大運動会は、
バブルとかなんたらとかの
徹底的な対策をとって開催されたようですが、
ぼくらの高校バドミントン部の
例年3月に開かれる年に1度のOB会は、
去年も今年も連続で中止になっています。

そっち分野の専門家なんているはずもないから
バルブの対策はとれないし
(つーかみんな国内にいる近所の人だし)
参加者は観客でもあり競技者でもあるので、
無観客にしたら、誰もいなくなっちゃうので
どうやったって開けない。

でも来年の春なら
なんとかなるんじゃないだろうか、
と淡い期待を抱きつつ、
それならあと半年の間で、
毎度毎度の0勝全敗の屈辱を晴らすべく、
今から身体を鍛えておけば、
おこぼれの1勝が
転がり込んでくるかもしれないじゃないかと考え、
ジムで手首を鍛えてます。

スナップのきいたスマッシュで
1点取れれば勝ちは見えてくるんですから。

ダンベル持って
手首をクイっクイっと上下させること30回。
重し10キロからはじめて
2キロずつアップしていき今んとこ18キロ。
その2キロ増って
やってるときはそれほどでもないんだけど、
後から効いてくるんです。筋肉痛。

で、この『遠巷説百物語』。

読んでるときも面白かったけど、
後からも効いてくる感じです。




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2021年9月14日火曜日

『やさしい小さな手』(ローレンス・ブロック)読みました。


発行日を見てみると
もう10年以上も前になるようで
驚いてるんですが、
その昔、
シェイクスピアについての解説本を
つくったことがあります。

『ロミオとジュリエット』とか
『リア王』なんかの有名な作品は
それなりにページを割いて紹介し、
ほかの戯曲は
ほんとに短いあらすじにして掲載しました。

例えば『恋の骨折り損』という喜劇は

「ナヴァールの王ファーディナンドは、
 三人の貴族と一緒に学問に励むため、
 三年間、女性を近づけない約束をします。
 でもそこにフランス王女と三人の貴婦人が現れ、
 それぞれが恋に落ちてしまいます。
 当初の約束はどこへやら、誓いは破られ、
 彼女たちは後日の結婚を約束され国に戻りました」

だけ。これで全部です。
本当は5幕9場もの
ボリュームがあるお話なんですけどね。

パソコンに数えさせてみたら132文字でした。
あの140文字制限の
短文SNSのツイッターでも楽々つぶやけちゃいます。

小説には短編と長編がありますけど、
こんなつぶやきレベルの文章でも
短編に含めていいのかな。
いや、これは小説ではないですわ。
あらすじだもの。

で、この『やさしい小さな手』。

短編集でした。




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2021年9月7日火曜日

『本当の翻訳の話をしよう』(村上春樹/柴田元幸)読みました。


今この文章を書いているのは
8月26日木曜日です。
ネットによると
外の気温は36℃になってます。
確かに暑い。

喫煙所(6階のベランダ)に出ると、
サウナに来たんじゃないかと間違えるほど。

加熱式タバコの所要時間は約6分なので、
サッシのヘリにしゃがみ込んで
ぷかぷかして一服吸い終える頃には、
ホントのサウナに入ったあとのように
顔中汗が吹き出ています。

ぼくはランニング通勤のあとで
ジムのサウナに毎朝入ってるんですが、
その中にいる時間も同じ約6分。

確かサウナの温度はもっと高いハズなのに、
顔から流れる汗の量も、
全身で感じるもわっと感も、
ベランダと変わらないのはどうしてでしょう。

さらに朝のサウナは走ったあとなので、
ストレッチをしておいたほうがいいだろうと、
あの段々に座りながら運動もしているのに。
あぐらをかく感じに座りつつ
両の足裏をくっつけて
ひざを両手で押し下げるヤツを軽めに100回、
その姿勢で片足を下ろし
上半身を左右にひねって100数え、
次は後頭部を手で押し下げ50、
同じくあごを持ち上げ50、左右に各50、
それから両手を背中で
たすき掛けにように結ぶヤツ各100などで計6分。

でもタバコのときはじっとしているだけなんですよ。

で、この『本当の翻訳の話をしよう』。

そういえば本とは関係ない話で終わるかも、
と前に予告したっけな。
その通りになってしまいました。
『死への祈り』参照。




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2021年9月3日金曜日

『落語を聴いてみたけど面白くなかった人へ』(頭木弘樹)読みました。


唐突ですが、
直近の既読本15冊を振り返ってみます。
(カッコ内の数字は今年読んだ分の通し番号)

〈47〉小説 妖怪大戦争 ガーディアンズ
〈48〉その裁きは死〈49〉殺しのパレード
〈50〉三体問題〈51〉三体Ⅲ 死神永生(上)
〈52〉泥棒は選べない
〈53〉アインシュタイン方程式を読んだら「宇宙」が見えた
〈54〉三体Ⅲ 死神永生(下)〈55〉暗闇にひと突き
〈56〉泥棒は野球カードを集める〈57〉家は生態系
〈58〉墓場への切符〈59〉バランスが肝心
〈60〉007 逆襲のトリガー〈61〉ザリガニの鳴くところ
〈62〉死への祈り

10冊分を逆にたどってみてやっと〈53〉で
著者が日本人の本になりました。

でもそれは、小説じゃなく
ポピュラーサイエンスの読み物で
論文というか評論というかビジネス書じゃなく、
まあそこら辺のジャンルのノンフィクションです。

では、ということで、わが国産のフィクションは
どこいったと探したら
15冊前の〈47〉でやっと見つかりました。

おいおい、もう少し愛国心を持ったほうがよくね、
と思い立って読書リストからコピペして
並べちゃったのでした。

で、この『落語を聴いたみたけど面白くなかった人へ』。

やっぱフィクションじゃないけど、
純粋の日本発の本でした。
タイトルをもうちょいキャッチーにすると
きっともっと売れるだろうなと思ったけど
大変面白うございました。




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