2021年9月14日火曜日

『やさしい小さな手』(ローレンス・ブロック)読みました。


発行日を見てみると
もう10年以上も前になるようで
驚いてるんですが、
その昔、
シェイクスピアについての解説本を
つくったことがあります。

『ロミオとジュリエット』とか
『リア王』なんかの有名な作品は
それなりにページを割いて紹介し、
ほかの戯曲は
ほんとに短いあらすじにして掲載しました。

例えば『恋の骨折り損』という喜劇は

「ナヴァールの王ファーディナンドは、
 三人の貴族と一緒に学問に励むため、
 三年間、女性を近づけない約束をします。
 でもそこにフランス王女と三人の貴婦人が現れ、
 それぞれが恋に落ちてしまいます。
 当初の約束はどこへやら、誓いは破られ、
 彼女たちは後日の結婚を約束され国に戻りました」

だけ。これで全部です。
本当は5幕9場もの
ボリュームがあるお話なんですけどね。

パソコンに数えさせてみたら132文字でした。
あの140文字制限の
短文SNSのツイッターでも楽々つぶやけちゃいます。

小説には短編と長編がありますけど、
こんなつぶやきレベルの文章でも
短編に含めていいのかな。
いや、これは小説ではないですわ。
あらすじだもの。

で、この『やさしい小さな手』。

短編集でした。




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