2015年4月30日木曜日

『職業としての「編集者」』(片山一行)読みました。

会社四季報とかに載ってる順番で、
頭からだーっと電話をかけ、
広告営業のアポイントをとったり、

10件のうち1件、
話を聞いてくれればバンザイって感じの
飛び込み営業で外回りしたり、

……っていうような
仕事をしていた時期がありました。

営業で外に出ていないと
「お前、仕事してんのか!」的な
視線が突き刺さり、
会社にいること自体が気まずい。

仕事として書かなくちゃ
いけない原稿ですら、
会社内でやっちゃあいけなくて、
いつも家に持ち帰ってました。

そんな仕事をしばらくやったあとで、
ぼくは原稿を書くのがメインの仕事である、
いわゆる編集プロダクションに入りました。

そこで一番びっくりしたのは、
社内で原稿を書いていても叱られないこと。

逆に原稿を書いていなきゃダメ。

会社にいることが気まずいんじゃなく、
会社から出ることが気まずい。
(用事があってもなんでも)

「えっ!? ずっと原稿書いていていいんですか?」
「あほなこと言ってないで、さっさと書け!」

……この会社は天国だ!って思いましたね。

で、この『職業としての「編集者」』。

プロダクション時代に教えてもらった、
あれやこれやが、
頭の中によみがえってきました。
天国みたいな会社に入れてよかった。



職業としての「編集者」
職業としての「編集者」
posted with amazlet at 15.04.30
片山一行
エイチアンドアイ
売り上げランキング: 15,938



**********************
当ブログ執筆担当・きくちが書いた本はこちら
**********************

2015年4月27日月曜日

『夢をまことに』(山本兼一)読みました。

俳優さんが演じている役柄と、
その俳優さん本人の人柄とは、まったく別。

……それは、みんな知っています。
(ときには例外もあるけれど)

テレビドラマで
実直堅物な人物にふんしていても、
実際には自堕落な生活の人だったり、

逆に、
いつも極悪人を演じているのに、
本当は虫も殺せない優しい人だったり。

そんなギャップがあっても、
みんなフィクションだとわかっているから、
すぐ納得できる。

んで、
この「俳優と役柄の関係」は、
小説とかでの「作家と作品の関係」と
同じだと思っていました。

優しさあふれる物語を書く人が、
とんでもなく意地悪だったり、

グロテスクストーリーの作者が、
びびりな小心者だったり。

でも、
今回、そうじゃないなと思ったんです。
作品世界そのままの性格をした
作家さんもいるなって。

そう思わせてくれたのが、
この『夢をまことに』でした。

最近亡くなられた作家さんだけど、
ホントに真面目な人だったんだろうな。


夢をまことに
夢をまことに
posted with amazlet at 15.04.27
山本 兼一
文藝春秋
売り上げランキング: 54,831


**********************
当ブログ執筆担当・きくちが書いた本はこちら
**********************

2015年4月24日金曜日

『独白するユニバーサル横メルカトル』(平山夢明)読みました。

「どんなエグい内容でも、
 途中で読むのをやめちゃう本は、
 今までほとんどなかった。
 でも、これだけは、
 〈もう、ダメ! イヤだこんなの!〉
 って投げちゃった」

と、友だち(ゆかちゃん)に言わしめたのは、
ぼくが自信を持って彼女にオススメした
京極夏彦著『覘き小平次』でした。

ぼくとしては、
小説のオールタイム・マイベスト10に、
常時ランクインするお気に入り作品なんですが、
どうも好みが合わなかったようです。

血がドバドバで残酷だとか、
特殊性癖のエロ場面ばかりとか、
そんな内容ではないんですよ、小平次。

でも、
主人公の性格というか感情描写というか、
そういうのが耐えられなかったみたいです。

ぼく的には、
その向こう側にある「愛」が
良かったんですけどね。

あ、ちょっとそれちゃいましたが、
いいたかったのは、
「エグくても途中で投げない」
ってこと。

エログロ残酷を、
映像や実物で見せられると、
即座に目をそむけちゃうぼくでも、
文章なら平気なんです。
(たぶん、ゆかちゃんも。小平次以外)

で、この『独白するユニバーサル横メルカトル』。

途中で投げないで、
ちゃんと最後まで読み通しました。

##
ゆかちゃん、このブログ読んでるかな。
勝手にコメントを引用してごめんなさい。


独白するユニバーサル横メルカトル (光文社文庫)
平山 夢明
光文社
売り上げランキング: 60,368


**********************
当ブログ執筆担当・きくちが書いた本はこちら
**********************


2015年4月22日水曜日

『他人事』(平山夢明)読みました。

スティーヴン・キングさんは、
割れんばかりの大音量で
「音楽を流しながら小説を書く」
と、なんかの本で紹介されていました。

好きな作家さんなので、
ぼくもそれにあやかって、
同じ方法で原稿を書きたいのですが、
できないんですわ、これが。

最近のパソコンは昔に比べ
処理能力がぐんと高くなっているので、
異なる作業でも
同時並行的にこなせますよね。
それと同じで、
キングさんなんかの脳みそは、
音楽を楽しむ領域と、
物語をつくる領域とが
両方いっぺんに働いても、
なんら支障はなく、
逆にそっちのほうが互いに刺激されて、
活性化されるんでしょうね。

でも、
ぼくの脳みそは、
まだ旧型のパソコン並みなので、
一つの作業しかこなせない。

音楽をかけていると、
キーボード上の指の動きは
鈍くなっちゃいます。

もっとひどくなると、
いつの間にか、
かかっている音楽の歌詞を入力してる。

いま、選挙期間中なので、
街宣カーからの「清き一票を!」
なんてテキストが
モニタに並んでいることもあります。

これ、
本を読む作業でも、同じ。
選挙の車とか廃品回収の車とかが、
あんな声こんな声を響かせていると、
読んでる内容が、
とんと頭に入ってこないんです。

で、この『他人事』。

内容が頭に入ってこなかった
わけではないのですが、
ずっと雑音の流れる中で
読書しているような気がした本でした。


他人事 (集英社文庫)
他人事 (集英社文庫)
posted with amazlet at 15.04.22
平山 夢明
集英社 (2010-08-20)
売り上げランキング: 159,835


**********************
当ブログ執筆担当・きくちが書いた本はこちら
**********************

2015年4月20日月曜日

『リーシーの物語(下)』(スティーヴン・キング)読みました。

紙を切るときは、
1枚ずつ切らないとダメです。

キチンとした製本の機械があれば別ですが、
カッターとかの普通の道具でやるのなら、
束ねて切って、
早く終わらそうとしてはいけません。

そんなふうにやると、
必ず紙がぐちゃぐちゃになって
キレイに切れない。
結局、いつまでたっても、
その裁断作業は終わらない。

ぼくらの仕事は、
本とか印刷物の中身(印刷するデータ)を
つくっているので、
最終的な印刷とか製本とかの
実物品づくりの工程に、
自分の手を動かすことはありません。

でも100枚くらいなら、
余白部分をカットして、
仕上がり品のサイズにし、
検証してみることは、たまにあります。

裁断機はないので、
この作業は普通のカッターを使ってやります。

想像すればわかると思いますが、
そのとき100枚を束ねて
一気に切るのは無理。
はじめにも言った通り、ぐちゃぐちゃです。

手がしびれちゃっても何しても、
1枚ずつ順を追って積み重ねていかないと、
「よーし、できた!」
の達成感には行き着けない。

で、この『リーシーの物語(下)』。

上巻から下巻の前半くらいまでは、
100枚まとめてザクッと切りたくて、
うずうずしちゃいました。

それでも、
なんとか耐えて1枚ずつ切っていくと、
やっぱ最後には、
「ふ〜ん、いいじゃん!」
って心地を味わえたんです。
ちょい忍耐力が必要でした。


リーシーの物語 下 (文春文庫)
スティーヴン キング
文藝春秋 (2015-02-06)
売り上げランキング: 98,821


**********************
当ブログ執筆担当・きくちが書いた本はこちら
**********************


2015年4月17日金曜日

『風立ちぬ』(堀辰雄)打ち込みました。

仕事柄、
ほかの商売をしている人よりは、
文字をたくさん入力してきたと思うんです
……自分なりに。

でも、でも、でも!

やたらとタイプミスが多い。
一つの文章を打つのに、
最低でも10回は削除キーを押しています。

とはいえ、
キーボードにはあまり目を落としません。

ハタから見れば、
ブラインドタッチでサクサクと
文字を打ち込んでいるように
見えるでしょう。
ところがどっこい……なんです。

それもこれも、
自己流のタイピングスタイルを
身につけちゃったから。
つまりは悪い癖です。

最近それが、
自分でもほとほとイヤになってきて、
一念発起でフォームの修正に
チャレンジしました。

ネットで正しいタイピング方法を調べ、
手元は絶対見ないようにして、
正しくない指で入力しちゃったときには、
デリートしてもう一度打ち直し。

いやはや、
30年近く独自タイプを貫いてきた身にすると、
これってかなり苦行です。

その入力特訓の題材にしたのが、
この『風立ちぬ』。

そんなに長い小説ではないから
(とはいえ約5万5000字)
最初から最後まで全部打ち込め!
と気合いを入れて挑んだけれども、
何度、指がつりそうになったことか。

だけども……
まだきちんと身についた感はありません。
もう一冊くらいやらないとダメな感じ……。

やり終わって、
「これは小説の誤った使用法だ!」
とはっきりわかりました。
(内容がちっとも頭に入ってこない!)


風立ちぬ
風立ちぬ
posted with amazlet at 15.04.17
(2012-09-13)



**********************
当ブログ執筆担当・きくちが書いた本はこちら
**********************



2015年4月15日水曜日

『魔界転生(下)』(山田風太郎)読みました。

「えっ!? 観てないの?
 スペシャルも何本もあるけど、一本も?

 そりゃダメだよ!
 オレなんかもう3回以上、通しで観てるのに。

 ……というか逆にうらやましい。
 まだ経験してないってことは、
 あの感動をこれから経験できるんだ。

 いいな……いいよ! 絶対イイ!
 お前、それは幸せなことだよ!」

友だちからそう言われたのは、
もう10年以上前ですかね。

そういわれて、
すぐに観るものなんだかシャクな気がして、
ちょっとだけ時間をおいてから観ました。

倉本聰さん脚本の『北の国から』。

ビデオ屋さんから
何本かまとめて借りてきて、
連チャンで観たのを覚えています。

もうだいぶ記憶も薄れちゃったけど、
観た当時は、
彼がそれだけ言うもの大納得でした。
確かによかった。
自分で家をつくりたくなっちゃうくらい。

ホントに面白い作品を、
まだ観ていない、読んでいない
っていうのは彼の言うように
「幸せなこと」なのかもしれません。

で、この『魔界転生(下)』。

幸せなことを、ひとつ減らしちゃったな。
これから風太郎マイブームが
始まると思います。


魔界転生 下  山田風太郎ベストコレクション (角川文庫)
山田 風太郎
角川書店(角川グループパブリッシング) (2011-07-23)
売り上げランキング: 449,548


**********************
当ブログ執筆担当・きくちが書いた本はこちら
**********************

2015年4月13日月曜日

『リーシーの物語(上)』(スティーヴン・キング)読みました。

「あのこと話そう」と思って、
まずはその周辺事情を説明しているうちに
本題の「あのこと」が何だったか忘れちゃう。
それ、お酒の席でよくあります。
あ、ぼくの場合ね。

例えば、
いま特訓している正しいタイピング方法の
苦労話をしようと思ったら、
それをわかってもらうために、
昔からやっていたバドミントンのことを
解説する……そんな感じです。

何のことかっていうと、
タイピングでは1つのキーを打ったら、
指をホームポジションに戻すのが
定石らしいのですが、
それがバドミントンでも同じなんです。

で、酒が入っていると、
タイピンのことにはふれずに、
いきなりバドミントンから話を始めちゃう。

「コートの広さって絶妙なんだよね。
 真ん中に立っていると、
 四隅の端っこにシャトルが飛んできても、
 一歩か二歩動いて、ぐいっと腕を伸ばせば、
 ラケットは届いちゃう。

 でも、真ん中にいないとダメ。
 後ろにいたら前は届かないし、
 右にいたら左は拾えない。

 その真ん中の位置を
 ホームポジションっていうんだ。

 どこで打っても、
 そのポジションに戻るのが鉄則。

 例えば、スマッシュってあるでしょ。
 あ、このスマッシュってね、
 実は手首の使い方が大切なんだ。
 中学のときの顧問の先生は
 剣道の竹刀を振るのと同じ手首の動き
 って言ったけど、
 竹刀はこう構えるでしょ……」
……みたいな。

で、この『リーシーの物語(上)』。

周辺事情、てんこ盛りです。
下巻も同じなのかなぁ。


リーシーの物語 上 (文春文庫)
スティーヴン キング
文藝春秋 (2015-02-06)
売り上げランキング: 70,975



**********************
当ブログ執筆担当・きくちが書いた本はこちら
**********************

2015年4月10日金曜日

『幼年期の終わり』(アーサー・C・クラーク)読みました。

きのう見た夢は、
ほんわか楽しいものでした。

登場するのは、
ぼくはまだ名刺交換程度しか
接点のない取引先の人。
(とりあえず仮名で、朝倉さん)

その会社とも、そんなに仕事を
しているわけじゃなく、
これまで2〜3回、
印刷物の制作を手伝わせてもらっただけ。

しかも、朝倉さんは
直接の窓口じゃなく、
もっと上の統括責任者みたいな
偉い人なんです。

夢の中でぼくは、
なぜかその朝倉さんと
サシで呑んでいました。
(もうその時点で
 現実にはありえないシチュエーション)

リアル世界では
一言二言しか口をきいてないので、
本当はどんな性格なのか知らないのですが、
その席では、
ネクタイをハチマキにして
阿波踊りのような身振り手振りで話す
楽しい人物でした。

阿波踊りポーズで朝倉さんが言いました。

「いやあ、キクちゃん(ぼくのこと:菊池なので)
 の家系は楽しい人ばかりだね。
 きのうもお父さんのサンちゃん(三治郎なので)
 と呑んで、朝帰りだったよ」

うちの親父は、
そんなところにも顔を出しているのか
「やるなぁオヤジ」と
思ったところで目が覚めた。

起きたときは、
楽しい気分が続いていて、
ニヤニヤしたままでした。

なので、
ここはひとつオヤジに電話して、
夢のこと教えてやろうと思ったんです。

そんなこと考えながら
朝のトイレで、じょぼじょぼしてるとき、
やっと気づきました。

うちの親父はもう何年も前に死んでるじゃんって。

……何なんでしょうね夢って。
  この世界の仕組みって。

で、この『幼年期の終わり』。

何なんでしょうね、宇宙って。人間って。


幼年期の終わり (光文社古典新訳文庫)
クラーク
光文社
売り上げランキング: 37,445



**********************
当ブログ執筆担当・きくちが書いた本はこちら
**********************

2015年4月8日水曜日

『魔界転生(上)』(山田風太郎)読みました。

ふと、
「言葉って流行廃りがあるなぁ」と思い、
なぜか浮かんできたのが
「ふかし」って言い方でした。

虚勢を張るとか、ウソをつくとかの意味で、
昔よく使っていたような気がします。

でも、
いまはほとんど使わなくなっちゃいました。

「ふかし」の用例は次のような感じ。

場面は高校時代、
『スティング』って映画を観に行って
親しい仲間内で「面白かったねー」
などと話しているとき。

一部でフカシ君という
あだ名をつけられていたヤツが、
その会話になぜか急に割り込んでくる。

「ああ、あれに出てたのって、
 たしかロバートとポールだったろ。
 あれ、うちの親父の友だちの舎弟だから」

そんなひと言を発して、去って行く。
彼が消えたあと、
ぼくらは「アイツ、ふかし8割だよ」
「8割じゃねえ10割!」などと人物評をかわす。

この「ふかし」
お笑い芸人とかが流行らせた、
一種の流行語なのかと思い、

調べたら辞書にも
「口から出まかせに景気よく言う。吹聴する」
と載ってました。
江戸時代の古典から文例が
引かれていたりもしました。
昔から使われていた言葉がチラッと復活して、
また鳴りを潜めたようです。

で、この『魔界転生(上)』。

山田風太郎先生のふかし30割が
とんでもなく面白いです!


魔界転生 上  山田風太郎ベストコレクション (角川文庫)
山田 風太郎
角川書店(角川グループパブリッシング) (2011-07-23)
売り上げランキング: 333,966


**********************
当ブログ執筆担当・きくちが書いた本はこちら
**********************

2015年4月6日月曜日

『ゴーストハント2 人形の檻』(小野不由美)読みました。

3つ前『アンダーグラウンド・マーケット』の
感想文(のような)の投稿の中で、
タイピングを独自に進化させ、
成長していった友だちのことを書きました。

ぼくが最初に見たときには、
1つのキーを押すのに5〜10秒ほど
かかっていたのに、十数年後には
手元を見ないブラインドタッチの
超高速一本指打法へ。

もちろん彼は、
当初のミミズ歩行速度的入力から、
いきなり超高速になった
わけではないでしょう。

ぼくが知らなかった十数年の間に、
ハイハイから徒歩になり、走ることも覚え、
自転車を乗り回すようになり、
やがてクルマ、果てには飛行機みたいな
段階を踏んでいったんだと思います。

職業柄、
原稿をたくさん書かなくちゃ
いけなかったわけですからね。

ときには、
三歩進んで二歩下がるようなことも
あったでしょうが、
合計すれば前に進んでいると。

で、この『ゴーストハント2 人形の檻』。

ハイハイ、徒歩、走り、自転車、クルマ、飛行機
という段階があるとして、
最近の小野不由美さんの作品は、
ぼくのお気に入りレベルから言えば飛行機。

シリーズ1作目からだんだん、
その段階に進んでいるようです。


ゴーストハント2 人形の檻 (幽BOOKS)
小野 不由美
メディアファクトリー
売り上げランキング: 74,521



**********************
当ブログ執筆担当・きくちが書いた本はこちら
**********************

2015年4月3日金曜日

『日本語とはどういう言語か』(石川九楊)読みました。

ひょっとして予知能力?

たしか一月ほど前、
ぼんやり煙草を吸いながら、
「ツイッターでつぶやくネタ、何かないかなぁ」
って考えていたときのこと。

ちょっとした疑問が頭に浮かんだんです。

「そういえば、
 『おはよう』には『ございます』って
 語尾がついて丁寧な言い方があるのに、
 『こんにちは』には、それがないよなぁ」

「こんにちは」だけじゃなく「こんばんは」もそう。
ふむふむ「これはネタになるぞ」と喜んだのでした。

が、しかし、
ぼくの軟弱脳みそは、煙草を吸い終わると、
そんなネタ考察していたこと自体
忘れていました。

喫煙所(ベランダ)から机に戻ると、
やりかけていた仕事をそのまま継続。
ツイッターでも、
先ほどのネタとはまったく別の内容をつぶやき、
挨拶問題はそれっきりになっていたんです。

もしかしたら、この挨拶ネタ、
ネットや雑誌とかで、ちらっと見かけていて、
それが煙草の煙とともに
浮かび上がってきたのかもしれません。

それでも、ぼくとしては、
そのとき初めて思いついた
オリジナルなネタだったんです。

で、この『日本語とはどういう言語か』。

なんと!
挨拶ネタのタネ明かしが載っていました。

そんなこと書いてあるなんて
知らなくて買ったんですよ。

それなのに、
あの煙とともに浮かんだ疑問のことが
解説されてる。
ひっとして予知能力? って震えました。

えっーと……
ちなみに挨拶問題は、
「おはよう」が和語、
「今日は」が漢語なので
語尾につく言葉が違うってことらしいです。


日本語とはどういう言語か (講談社学術文庫)
石川 九楊
講談社
売り上げランキング: 112,290


**********************
当ブログ執筆担当・きくちが書いた本はこちら
**********************

2015年4月1日水曜日

『ゴーストハント1 旧校舎怪談』(小野不由美)読みました。

京極夏彦さんは『姑獲鳥の夏』
村上春樹さんは『風の歌を聴け』
いずれもデビュー作ではまって、
それ以来ずっと、
新しい作品が出るたびに
楽しませてもらっています。
(短編やエッセイなどの長編小説以外は
 スルーすることもあるけど)

そんなふうにデビューのときから現在までを
リアルタイムで追っかけられるのは、
嬉しいなと思います。

貴重ですよね、それ。

過去の文豪ではそんなことできないし、
今の作家さんでも、
途中の作品から読み始めちゃ
タイミングがずれる。

だからって新人さんの作品をあさっても、
好みにぴたっとはまるのは、まれのまれだし。

小野不由美さんも、デビュー作は未読で、
何作目かの『屍鬼』に、
べしっとお気に入りマークをつけ、
『十二国記』でその判断の正しさに
にんまりした作家さん。
だからタイミングずれちゃった組。

で、この『ゴーストハント1 旧校舎怪談』。

デビュー作じゃないらしいけど、
それに近い過去の作品。
ただ…これを発表当時に読んだとしても、
追っかけはしなかったかな。
タイミングずれちゃった組に加えて、
途中から読んだのが正解だった組。

まぁそれでも、
シリーズ全部読んでみよっと。


ゴーストハント1 旧校舎怪談 (幽BOOKS)
小野 不由美
メディアファクトリー
売り上げランキング: 163,923



**********************
当ブログ執筆担当・きくちが書いた本はこちら
**********************