会社四季報とかに載ってる順番で、
頭からだーっと電話をかけ、
広告営業のアポイントをとったり、
10件のうち1件、
話を聞いてくれればバンザイって感じの
飛び込み営業で外回りしたり、
……っていうような
仕事をしていた時期がありました。
営業で外に出ていないと
「お前、仕事してんのか!」的な
視線が突き刺さり、
会社にいること自体が気まずい。
仕事として書かなくちゃ
いけない原稿ですら、
会社内でやっちゃあいけなくて、
いつも家に持ち帰ってました。
そんな仕事をしばらくやったあとで、
ぼくは原稿を書くのがメインの仕事である、
いわゆる編集プロダクションに入りました。
そこで一番びっくりしたのは、
社内で原稿を書いていても叱られないこと。
逆に原稿を書いていなきゃダメ。
会社にいることが気まずいんじゃなく、
会社から出ることが気まずい。
(用事があってもなんでも)
「えっ!? ずっと原稿書いていていいんですか?」
「あほなこと言ってないで、さっさと書け!」
……この会社は天国だ!って思いましたね。
で、この『職業としての「編集者」』。
プロダクション時代に教えてもらった、
あれやこれやが、
頭の中によみがえってきました。
天国みたいな会社に入れてよかった。
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