2015年4月30日木曜日

『職業としての「編集者」』(片山一行)読みました。

会社四季報とかに載ってる順番で、
頭からだーっと電話をかけ、
広告営業のアポイントをとったり、

10件のうち1件、
話を聞いてくれればバンザイって感じの
飛び込み営業で外回りしたり、

……っていうような
仕事をしていた時期がありました。

営業で外に出ていないと
「お前、仕事してんのか!」的な
視線が突き刺さり、
会社にいること自体が気まずい。

仕事として書かなくちゃ
いけない原稿ですら、
会社内でやっちゃあいけなくて、
いつも家に持ち帰ってました。

そんな仕事をしばらくやったあとで、
ぼくは原稿を書くのがメインの仕事である、
いわゆる編集プロダクションに入りました。

そこで一番びっくりしたのは、
社内で原稿を書いていても叱られないこと。

逆に原稿を書いていなきゃダメ。

会社にいることが気まずいんじゃなく、
会社から出ることが気まずい。
(用事があってもなんでも)

「えっ!? ずっと原稿書いていていいんですか?」
「あほなこと言ってないで、さっさと書け!」

……この会社は天国だ!って思いましたね。

で、この『職業としての「編集者」』。

プロダクション時代に教えてもらった、
あれやこれやが、
頭の中によみがえってきました。
天国みたいな会社に入れてよかった。



職業としての「編集者」
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