2016年2月29日月曜日

『目の見えない人は世界をどう見ているのか』(伊藤亜紗)読みました。



誰かと一緒に外食をするとき、
自分でメニューを選ばず、
ほかの人と同じ料理を注文する。

「ぼくもそれ!
 中華丼2つでお願いします」
みたいに。

以前にも
同じことを書いたと思うのですが、
ぼくは昔、
この「乗っかり注文作戦」を、
徹底してやってたことがありました。

相手がぼくのあまり好きではない品を
頼んだとしても、
「ぼくもそれ!」と言う。

んで、
一人で外食するときは、なるべく
「日替わり定食」
みたいなのがある店を選び、
その定食が、
どんな内容かを確かめずに注文する。

どっちも、
「自分の好きなものだけ
 食べるのではなく、
 色んなものを試してみる」

「栄養が偏らないようにする」

という大義名分的な目的があります。

それと同時に、
その料理が出てきたとき、
または食べたときの、

驚きというか、
新鮮さというか、
誰かにサプライズプレゼントを
もらったときのびっくりポン的な
気持ちというか、

が味わえる喜びがあります。

乗っかり作戦、今はあまり
やらなくなっちゃったんですが、
またやってみようかなって
気になっています。

で、この
『目の見えない人は
 世界をどう見ているのか』。

いやいや、面白かったです。

久々に小説以外の本で5つ星!

ぼくの乗っかり作戦みないなことを
日常的に楽しんでいる視覚障害者がいる
と知ったとき、
あら不思議、涙がこぼれてました。



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2016年2月26日金曜日

『柳生忍法帖(上)』(山田風太郎)読みました。



もしこれから、
この本を読まれるのであれば、
たぶんこの感想文の最後に
ネタバレ的なことを
書くと思うのでご注意ください。

んで、
この本はオススメしたい本なので、
つまりは、
ぼくのくだくだしい文章など
放って置いて、
風太郎さんの作品を読むのが
正しい選択ってことです。


さて、いきなりですが、
人を殺してはいけません。

誰もが知ってる当たり前のことです。

でも、実際には行動せず、
頭の中で想像するだけなら許される。

許されなかったら、
小説家のほとんどが殺人罪で捕まっちゃう。

…そうなんですけどね。
 そうなんですけどぉ〜。

自分が一生懸命に
脳みそをこねくり回して考えた
登場人物を、

想像上の物語の中とはいえ、
殺しちゃうのは、
やっぱ何かしらの罪悪感が
あるんじゃないかなって、思うんですわ。

そういうのを乗り越えられるのが
作家なんだろうけど。

で、この『柳生忍法帖(上)』。

ぼくの予想に反して、
柳生十兵衛チームの女人戦士たちは、
この上巻では誰も殺されませんでした。

良かった!

下巻でも無事でありますように。



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2016年2月24日水曜日

『ママがやった』(井上荒野)読みました。


免許を取ったばかりの
10代後半から20代を通して、
ぼくは原付バイクに乗っていました。

乗り継いだのは合計3台。

「ユーディーミニ」
「ハスラー」
「スーパーカブ」 です。

最初のラッタッタ、
じゃなかったユーディーミニは、
当時流行ったおばちゃん仕様の原チャリ。

ハスラーは、クラッチのついた
スポーツタイプのオフロード型。

スーパーカブは、
そば屋さんの配達によく使われるあれ、
まさにあの形です。

運転するときの一番の違いは、
ギアですかね。

オバ原チャリは、
右手のスロットルを回すだけの
クルマで言えばオートマ車。
何の技術も要りません。

オフロードは、
スロットルを戻して
クラッチを切りギア替え
って操作が必要で、
下手だと時々エンストする。

その中間がスーパーカブで、
クラッチはないけど
ギア替えは自分でする方式。
ギアチェンジのときは、
一応スロットルを戻します。

ぼくは、
このスパカブの中途半端さというか、
どっちつかず感というか、
が、とっても好きでした。
 
で、この『ママがやった』。

今いった3台のうち
どれかにたとえるとするなら、
カブですぇ、この本は。


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2016年2月22日月曜日

『ミレニアム 4 蜘蛛の巣を払う女 (下)』(ダヴィド・ラーゲルクランツ)読みました。



受け取る側が、
「こうやって、
 つくったんだろうな」
って思っても、

実際の作者は、
まったく違う意図とか方法で
作品を仕上げている。

そういうことは
往々にしてあるもんです。

昔、
友だちが書いた小説を
読ませてもらったときのことが、
まさにそれでした。

その中の一番面が、
妙にリアリティがないように思えて

「ほかは良いけど、この部分だけ
 ちょっと現実味がないね」

とぼくが言うと、作者の友だちは

「ほかは全部フィクションだけど、
 その部分だけ実際にあった話なんだ」
と明かしたんです。

ぼくの読解力とか感受性とかが、
ひねくれているだけかもしれませんが…。

で、この『ミレニアム4 蜘蛛の巣を払う女(下)』。

ぼくのひねくれ読解力によると、
作者のラーゲルクランツさんは、
アレをやりたかったから、
(ネタバレになるので「アレ」と伏せ字にしました)
この作品を書いたんだろうなって
思う部分がありました。

よく映画監督が
「あのワン・シーンを撮りたいだけのために、
 この映画をつくった」
なんて言うことがあるけど、
それと同じように。

で、やはり。
受け取ったぼくが、
「アレだ!」なんて思ったとしても、
きっと的外れもいいとこなんだろうな…。

えーっと。
何はともあれ、面白かったです。




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2016年2月19日金曜日

『宮本武蔵(五)』(吉川英治)読みました。

これまで見たり聞いたり
読んだりしてきたことが正しければ、

そして、それを理解するぼくの脳みそが
間違っていなければ、

この世の中にあるモノは、
全く同じ小さな粒から
できているらしいですね。

電子とか陽子とか中性子とか。

そんな小さな粒の
組み合わせパターンの違いが
モノの違いになってる。

確か「原子番号」ってのが
組み合わさった電子なんかが
何個あるのかを表す
って聞いた気がします。

そのあやふやな記憶を頼りに、
今ネットで原子の表を見てみると、

粒が1個だと
爆弾の名前についてる「水素」になり、

2個だと
声が高くなっちゃう「ヘリウム」、

13個だと
空き缶を集めてつぶしてリヤカーにのせ
運んでいる人もいる「アルミニウム」、

20個だと
不足すると骨粗鬆に
なっちゃう「カルシウム」、

26個で「鉄」で、
とんで
118個なら何だかわからない
「ウンウンオクチウム」とかいうやつ。

もとをたどれば同じなのに、
組み合わせが違うだけで、
ありゃりゃってくらい千差万別な
いろんなモノとか、モノとか、モノとかが、
できてくる。

ああ、組み合わせって大切ぅ。

で、この『宮本武蔵(五)』。

面白いって感じる理由は、
武蔵だけじゃなく、
いろんなキャラのあれこれを
組み合わせてるからなんだと、
勝手に解釈しました。



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2016年2月17日水曜日

『ミレニアム4 蜘蛛の巣を払う女(上)』(ダヴィド・ラーゲルクランツ)読みました。



小学生のときにはガキどもで集まって、
「好きな子の名を白状しちゃう合戦」
をよくしたもんです。

「お前、誰だよ、言っちゃえよ」
「いいよー。じゃー、順番に言ってくのね」

などとはしゃぎながら、
ジャングルジムのてっぺん当たりに
4、5人が陣取って。

いつものお決まりのパターンでは、
最初に白状するヤツが、
誰もが可愛いと認める子
(例えばサリー)を挙げます。
すると、

「あっ、俺もサリー」
「おれもー!」

なんてことで全会一致の結論になる。

これで普通は
「なんだぁ、そっか」
とうなずき合って、おしまいです。

ところがどっこい、
ときどき違う名前を言うヤツがいる。

初めて白状合戦に参加するヤツで、
これまでの経緯を知らないヤツです。

そいつが最初に

「おれ、スミレかな……」
と言うと、

みんなは初めての新鮮な視点なので、

「へぇ〜!そうなのか!」
「うんうん、確かにそれもありだよな」
みたいに考え込む。

すると次に白状するガキが
「おれもスミレ」と言うと、

「なんだよサリーだろ」
「いやスミレのほうがいい気がする」
「じゃー俺もスミレ!」
「おいらも!」

比較するものが出てくると、
これまでよかったものでも、
かすんできちゃうようです。

で、この『ミレニアム4 蜘蛛の巣を払う女(上)』。

この一つ前に感想を書いた
キングさんの『悪霊の島』は、
この『ミレニアム〜』が面白すぎて、
かすんでしまいました。

(『悪霊〜』は自宅、
 『ミレニアム〜』は会社で
 同時並行的に読んでました)



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2016年2月15日月曜日

『悪霊の島(下)』(スティーヴン・キング)読みました。

人間が出来てきたのか、
鈍感になってきたのか(お金の
数え方がわからなくなってきたのか)、

……たぶん後者だと思います。

「なんだよこれ、カネ、返せぇーっ!」
と感じることが、
ほとんどなくなってきました。

昔はよく、
つまらない映画を見たり、
「何で最後まで読んじゃったんだろう、
 時間の無駄だぁ!」
と叫びたくなるような
本を読んだあとに、

映画の半券や
本の裏表紙に印刷された金額に
目をやりながら、
ため息をついて
「カネ返してくれよ」
なんてつぶやいていたもんです。

それが
ここ十年くらいまったくありません。

どんなに駄作って思っても、
そのやるせなさをぶつける先が、
購入したお金に
向かうことはなくなっちゃった。

これはもしかしたら、
お金のない状態に慣れ過ぎたから
かもしれません。

もしそうであったら、
ひょっとしてそれは、
「人間が出来てきた」に
つながるのかな……
なんて連想するのは、
ぼくだけでしょうね。

といはいえ、
つまらないとか面白いとかって
その作品を振り返る前に、

読み終えたら
その場で内容を忘れる貧弱な記憶力が、
より貧弱になってきたというのが
正解でしょうけど。

で、この『悪霊の島(下)』。

大好きなスティーブン・キングさん、
なんですけどね……。

もちろん
「カネ返してくれよ」とは
つぶやきませんでした。


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2016年2月12日金曜日

『暗くて静かでロックな娘』(平山夢明)読みました。

大ヒットする作品の条件の一つに、
「極端であること」
をあげたのは誰だったかな。

忘れちゃったけど、
とにかくぼくが見つけた法則
(あ、条件か)
じゃないことは確かです。

戦争が起こっちゃう物語だったら、
人類が滅亡するくらいで終わらせないで、

地球がぶっ飛ぶどころか、
太陽や銀河、もっといえば宇宙まで、
どうにかなっちゃう話にする。

極悪非道な金貸しの取り立ての場面なら、

暴れ回って借金した人をぼこぼこにして、
顔をぶどうの房みたいな形に
変えちゃうって程度の
ありがちなものにしないで、

おびえる債務者の目の前で、
たぶんポケットの中から
生きたハツカネズミを取り出して
(以下、引用。カッコ内はぼくの補足)

「見とれ! これがヤミ金のど根性じゃい!」
スーツ(取り立て人)は
ネズミを掴むと頭を口に入れ、
そのまま噛み千切り
「げろお!!」と叫んだと同時に
床に五度、びちゃびちゃ吐いた。

(以上、引用)
みたいな。

で、この『暗くて静かでロックな娘』。

今、引用したのは、この本の一部。

途中で読むのをやめたくなっちゃうような
もっと凄惨なトコもあるんだけど、
引用もためらわれるので…。

とはいえ、
極端は極端なんだけど、
大ヒットはどうかなぁ。



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2016年2月10日水曜日

『残り全部バケーション』(伊坂幸太郎)読みました。



好物の食べ物に手をつけずに、
ほかの料理から食べていったり、

本当は好きな女の子に
いじわるばっかりしたり、

良い製品で値段もそこそこ安いから
「よし買うぞ」って
腹づもりはできているのに、
売り込みの営業マンに
つっけんどんな態度ばかりみせたり。

それらのときは素直に、

「これ美味しいよね」と言って
ガツガツかき込んだり、

ジェントル対応で
即座にコクっちゃったり、

「いい提案してくれたね!
 君は本当に頼りになるよ!」
などと営業マンをべた褒めして
いい気分にさせてあげたり

……って感じの身の振り方をすれば、
気に入ったものを
手に入れるのにプラスして
気分もるんるん
明るくなるんだと思います。

わかっちゃいるんです。
でも、スーダラ節のように
「わかっちゃいるけど……」な、
へそ曲がり根性がどうしても顔を出す。

この作家の作品は、
どれを読んでもハズレなし、
絶対に面白いって
わかっちゃいるものに対して、
なぜか手を出さない。

そんな作家さんが数人います。

本当はへそ曲がり根性に
奥のほうに引っ込んでいて
もらいたいんですけどね。

で、この『残り全部バケーション』。

ぼくのへそ曲がり根性の
対象になっている一人、
伊坂幸太郎さんの作品。

いやあ、面白い!
面白いっすわ。



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2016年2月8日月曜日

『宮本武蔵(4)』(吉川英治)読みました。


今読んでいる
『悪霊の島』(スティーブン・キング)
という文庫本は、

文章に改行が少なく、
文字も小さくて
行間も詰まっているので、
本を開いたとき、

「わーっ!文字だぁー!!」
って感じに圧倒されます。

試しに測ってみると、
文字の大きさは、
12Q(約8ポイント)でした。

1行が42文字で1ページの行数が19行。

ってことは、
改行なしでだだーっと文字を並べたら、
42×19で798文字分が
1ページの中に入ることになります。

400字詰原稿用紙約2枚分。

で、この『宮本武蔵(四)』は、
それと比べたらまるでスカスカ。
(もちろん四巻だけじゃなくほかの巻も同じ)

改行も多くて、
短いセリフが続くところなどは、
ページの下半分が
まるまる余白みたいになってます。

『悪霊の島』と同じように
測ってみたら、
文字の大きさは14Q(約10ポイント)、
1行は35文字で
1ページの行数は15行でした。

これも改行なしに文字を
敷き詰めると35×15で525文字。
400字詰原稿用紙で
1枚ちょっとです。

悪霊と比べると
1ページにつき原稿用紙約1枚分、
文字が少ない計算になります。
(ちなみに、
 悪霊も武蔵も同じ文庫サイズの本)

ということで、この武蔵は、
ページをめくる速度が非常に速く、
ぐいぐい読み進められちゃいます。


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2016年2月5日金曜日

『江ノ島西浦写真館』(三上延)読みました。



映画とかテレビとかの
ドラマの撮影では、

たいていは台本に書いてある
順番通りには撮りませんよね。

「正直に話してごらん」
「……」
「絶対に怒らないから」
「絶対?」
「ああ、絶対だ」
「……僕、
 本当はコンニャク星人なんだ」

という先生と僕の掛け合いが
あったとして、

それをそれぞれのアップで
カットバックして見せるときには、

まずどちらかを先に、
かため撮りして、

残ったほうを同じく、かため撮り。

先生だったら
「正直に話してごらん」
「絶対に怒らないから」
「ああ、絶対だ」
だけを、
僕のセリフ部分を抜いて撮り、
そのあと僕のセリフを撮る。

先生も僕も、
当然立ち位置が違うから
照明の当て方なんかが違っていて、

セッティングを変えるのは大変だから、
効率よくカメラの位置も何も変えずに
同じように撮れるものから
先に撮っていく。

効率ってものを考えれば、
それがいいんですよね…。

で、この『江ノ島西浦写真館』。

作者の三上延さんには、
まだ完結してない「ビブリア古書堂」の
シリーズがあります。

アレ次が出るの待ってるんだけどなぁ。

この『江ノ島〜』が
『ビブリア〜』より先に出たってのは、
効率の問題だったのかしら。


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2016年2月3日水曜日

『あの人が同窓会に来ない理由』(はらだみずき)読みました。



もうすぐ創立90周年を
迎えるというぼくの出身高校では、

毎年、
卒業生全員に呼び掛ける同窓会を
開いています。

面白いのは、
それを仕切る幹事決めのルール。

卒業後30年たった期の同窓生が
幹事役になるという決まりなんです。

同窓会は数百人規模になるので、
幹事といっても
数人じゃあおぼつきません。
幹事というか、運営係員ですかね。

その係員、なんだかんだで
4、50人は必要らしいんです。
受付係とか、模擬店係とか、
高齢の方の接待係とか、
舞台装置の係とか……
あれやこれやです。

1期分の卒業生は、
300人くらいいて、
そのうちの6分の1が
協力すればいい計算です。

少ないように思えますが、
ところがどっこい、

卒業後30年の期ですから、
18歳が48歳に
なっているわけです。

昔の名簿をたどっても、
そのままつながる人はごくわずか。

連絡先を探し出すとか、
消息を確かめることから
作業は始まり、
メンツを揃えるだけでも
結構な労力がかかってしまうようです。

で、この『あの人が同窓会に来ない理由』。

同級生の連絡先を
どうやって探し出すか。
そのためのノウハウ本として
役立つかもしれません。



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2016年2月1日月曜日

『悪霊の島(上)』(スティーヴン・キング)読みました。

最近のクルマは
製造技術がしっかりしてるので
「必要ない」などと
いわれるようですが、

昔は新車のハンドルを握ると
必ず注意されましたよね。

「まだ、慣らし運転の期間だから、
 エンジンの回転数は
 上げすぎちゃダメよ」って。

友だちが新車を買ったか、
親から買ってもらったかして
見せびらかされたとき、

「ぼくにも運転させて!」
なんて場合は、
持ち主の友だちが
助手席で目を光らせて

「ほら! タコメーターが
 2000回転以上になってるじゃん!」

なんて、よく叱られたもんです。

新車だと部品のあちこちに
バリなんかが残ってる可能性があるから、

徐々にそういったギクシャクを
取り除いていくため、
ゆっくり動かし慣らしていくんだとか。

確か2000キロまでは、
回転数を2000以下にするって
いってたような気がします。

あ、そういえば、
暖機運転ってのも、
最近のクルマには必要ないんだそうで。

エンジンを暖めてから発車するってヤツ。
性能がよくなったから、
暖める必要はなく、
あんまりそれやると、
エコじゃないっていわれるようです。

で、この『悪霊の島(上)』。

慣らし運転もしくは
暖機運転という感じでした。

まだ下巻を読んでないので
なんともいえないんですが、
本格的にスピードが出るのは
これからなんでしょうね。
期待はできそうです。



悪霊の島 上 (文春文庫)
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