2018年9月27日木曜日

『ノンデザイナーズ・デザインブック』(ロビン・ウィリアムズ)読みました。


林業の現場を取材したことがあります。

そっち方面の知識がまるでないぼくは、
それぞれの樹木の名前さえわからず、

そこで働く人たちに、
小学生レベルの知識を
ゼロから教わるような
取材になってしまいました。

名前さえわからないってのは、
土から幹が生えてて、枝があって、
その先に葉っぱが生えているモノは、
全部「木」であって、
その中の分類は
何もできないってこと。

葉っぱが細くて尖ったヤツも、
(それが松だとか杉だとかってことは、
 そのとき教えてもらった)
大きな葉っぱで秋には葉が落ちるようなヤツも、

ぼくには全部「木」でしかありませんでした。

でも、その取材で、
そうした細い葉っぱのヤツは
針葉樹という種類であるとか、
その反対は広葉樹であるとか、
一般に広葉樹は寒い時期に葉を落として
冬眠状態に入るとか、
針葉樹はずっと落葉はしないから
常緑樹って呼ぶとか、教わったんです。

加えて、人が手を入れている人工林と、
昔からあるがままの自然林って区分もあり、
ほとんどの人工林は針葉樹が多いので、
山肌の木々の形を見たとき
ギザギザつんつんととんがっているのは人工林で、
もこもこと雲みたいな形になるのが
自然林だということも知りました。

で、この『ノンデザイナーズ・デザインブック』。

区分でもその木の固有名でも、
名前を知るってことは大事なんだと
書いてありました。

それが物事の善し悪しの判断をつけるための
最初のステップだと。

とりあえず今のぼくは、
ツンツンとモコモコの違いは
わかるようになりました。





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2018年9月25日火曜日

『半七捕物帳(4)』(岡本綺堂)読みました。


レイ・ブラッドベリさんの
短編にあったような気がしますが、
ハッキリ覚えてないので、まあいいでしょ。

いきなり宇宙船が来てそのまま空の上に
ぽっかり浮いてたらって話です。

あ、『星を継ぐもの』の人
(著者名忘れました。すみません)
でしたっけ。

ま、いいや。
とにかく、地球人と仲良くしたいのか、
侵略して支配したいのか、
やってきた異星人の意図はわからないけど、
コインパーキングに車を駐車するみたいに、
空に宇宙船をとめておいて、

国連とか政府とかの偉い人たちと
話し合いをするってことが、
あったとしましょう。

話し合いはすぐには終わらないだろうから、
数カ月とか1年とか宇宙船は浮いてる。

ほんで、そのあと
エイリアンさんたちと仲良くなるか、
戦争になるか、どっちでもいいんだけど、
そういうてんやわんやの事態があって、

どういう形かわらんけど、騒ぎも収まり、
落ち着いた平和な日がやってくる。

ふー、やっと言いたかったトコまできた。
ここからです、本題は。

その宇宙船来航から数十年、数百年たっても、
それを題材にした小説やらは
出版され続けると思う……ってことなんです。

んで、その出版物の中で、
宇宙船とはまったく関係無い
その時代を生きた普通の人たちの
日常生活をリアルに描く作品って
少ないだろうな……ってことなんです。

宇宙船は大事件で、
普通の生活は普通ですから。

で、この『半七捕物帳(4)』。

江戸時代の黒船来航のときの
普通の人の生活がよくわかりました。





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2018年9月20日木曜日

『すごい葬式』(小向敦子)読みました。


小説を読んでいると、
たまにボキャブラリーの少ない
キャラクターが出てきて、
「すごい!すごい!」
を連発することがあります。

そんなときはたいてい、
キャラ登場の前後で、
〈タカシは表現力が米粒サイズだから、
 何を見ても「すごい」しか言わない〉
などと地の文で説明していたり、
〈「すごい」という言葉しか
 知らないのではないかと思える
 サッちゃんの語彙力のなさに、
 なぜか私は憧れる〉
などと別キャラに語らせたりしてます。
ようするに言い訳ですね。

「すごい」という
オールマイティな言葉は、
安易に使ってはいけない
という不文律みたいなしばりがあって、
それをあえて使うんだから、
説明しておくよ。
というか、
作者の自分が使っているんじゃなく、
あくまで登場人物が使っているんだからね、
そこんとこ誤解しないでね。
ってことでしょう。

で、この『すごい葬式』。

とはいえ、
タイトルに使うのはOKでしょう。
そういう書名は結構流行りだと思うし、
「葬式」と組み合わせたときの
インパクトもなかなかある。
んで、さらにサブタイトルで
「笑いで死を乗り越える」。

そんな表題にひかれただけの理由で
買っちゃっう人は結構いるんだろうな、
ぼくみたいに。





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2018年9月18日火曜日

『はだかの起源』(島泰三)読みました。


思いつきの例文を先に書きますね。
(例にしただけの事実無根の内容なので、
 あらかじめご了承ください)

探査機が持ち帰った土壌の分析により、
6500万年前の火星で
知的生命体の生存した証拠が見つかった。

詳しく調べると、
火星の地上から宇宙に飛び立てるほどの
エネルギーを人工的に噴出した形跡も発見された。
地球を訪れ侵略するには十分な科学技術である。
6500万年前は、
それまで地球を我が物顔でのし歩いていた恐竜が
絶滅した時期だ。

なんか面白くなってきたので、
もう一つ例文。

山ちゃんは、きっと生まれた時から
大福が大好きだったはずです。
中に甘いあんこが入ったふわふわの大福。

誰かのお土産だとかで、目の前に出すと、
あっという間に平らげちゃう。
仏壇にお供えしおいても、
我慢できずに手を付けちゃう。

でも供え物がなくなるのはまずいと思うのか、
食べ終えたあと、その菓子皿の上に
なぜかティッシュを丸めて置いておく。

この前、山ちゃんちに遊びにいったとき、
隣の家の窓があいていて、
そこから仏壇が見えた。そこの菓子皿の上には、
ティッシュが丸めておいてあった。
おい、おい、山ちゃん。

で、この『はだかの起源』。

2つの例文について。
前者は火星人が恐竜を滅ぼし、
後者は山ちゃんが隣の家の大福を食べたと、
直接はいわずに、
そう思ってもらえるように書いてみました。
名づけて
「言わないけど勝手に想像させるの術」。

でも、この本(はだかの起源)みたいには、
上手く出来ませんでした。





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2018年9月13日木曜日

『降霊会の夜』(浅田次郎)読みました。


ふー。
ようやっと文字が出せた……。

今、この文章を
パソコン画面に打ち込んでいるんですが、
こうやってちゃんと文字が
表示されるようになるまで、
小一時間ほど格闘していたんです。

キーボードはバシバシと叩いている。
その回数分というか文字数分だけ
カーソルは右方向に動くんです。

漢字に変換するからそのときには、
文字数は減るからカーソルもそのぶん
左方向に戻ります。

でも、画面上に文字が何にも見えないんです。

今まで、ソフトがいきなりシャットダウンしたり、
マウスポインタが固まって動かなくなったり、
ポインタは動くけど渦巻きレインボーが
ぐるぐる回って何も受け付けなくなったり
っていうトラブルはあったけど、

正常に文字入力されているように見せかけて、
その文字が見えないなんて現象は
一度もなかった。

おいおいそれってどういうことよと、
いろいろいじくっていたら、
なぜそんな所を設定し直したのか
わからないんですが、

文字の色が黒ではなく
「紙色」つまり「白」になっていたんです。
背景色に溶け込んで表示されなかっただけだと。
おそまつ。

で、この『降霊会の夜』。

タイトルからもわかるとおり、
霊が出てくるお話です。

ホントに幽霊っているのかな。
それが見えないぼくは、
背景色に溶け込んで表示されない状態なのかな。





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2018年9月11日火曜日

『声のサイエンス』(山崎広子)読みました。


前回の『まんがでわかる 理科系の作文技術』で
「ノンフィクションだろうが、
 評論だろうが、ビジネス書だろうが、
 節操なく読んでいるつもりなのに」
って書いたんですが、

今ごろになって、
「あ、なんとなく避けているジャンルもある」
ってことに気づきました。

いわゆる自己啓発本と呼ばれているものです。

ひょっとするとビジネス書の中に
含まれる分野なのかもしれません。

例えば、
(以下、今、思いついたベタなタイトル。
 もし実在の本があっても関係ありません)
『幸せな人生を送りたいあなたへ』
『〝イヤだ〟と口に出せる本』
『寝転んでいても成功する5つの法則』
みたいなヤツ。

ぼくは小心者だと自覚していて、
それなら周りに迎合すればいいものを、
なぜか人と同じことをやるのが苦手で、
「みんながそうするなら、ぼくはこう」
みたいな、
へそ曲がりのあまのじゃくなんです。

だから、
本で正しい道や方法を教えられても、
その通りやったら、
それは「ぼくじゃない」って思っちゃう。

ということで、
自己啓発本は避けているんです。

で、この『声のサイエンス』。

タイトルからイメージしたのは
「声を科学的に分析して学問的に解明する」
って感じ。
でも、読んでみたら、
ぼく的には自己啓発本の範疇に含まれていました。





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2018年9月7日金曜日

『まんがでわかる 理科系の作文技術』(久間月慧太郎/木下是雄)読みました。


何度も読み返す本があります。

今ぱっと思い出してみと、
京極夏彦さんの
『虚言少年』とか『覘き小平次』
恩田陸さんの『夜のピクニック』
森見登美彦さんの
『夜は短し歩けよ乙女』や『ペンギン・ハイウェイ』

まだ1回しか読んでいないけど、
この先たぶん再読すると思われるのは、
約7割の伊坂幸太郎さん作品、

『鬼平犯科帳』に山田風太郎さん作品の約半数、
それから今年のはじめに読んだ『我が名はカモン』
ちょっと前の『かがみの孤城』なんかも。

そうやって振り返ってみると、
おやおや、なんと全部小説でした。

ノンフィクションだろうが、
評論だろうが、ビジネス書だろうが、
節操なく読んでいるつもりなのに、
もう一度読みたいってのは、
やっぱり物語になっちゃってました。

で、この『まんがでわかる 理科系の作文技術』。

あ、あった!
小説以外で毎年のように再読している本。
まんがになる元の『理科系の作文技術』がそうでした。





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2018年9月4日火曜日

『柳家小三治の落語(9)』(柳家小三治)読みました。


最初の1巻に手をつけると、
たいていは、そのシリーズの
最終巻まで読み通します。

そうしないと本のお化けに
取り憑かれるような気がして、
なんだかムズムズしてきちゃうのです。

だから、面白いのはもちろん、
面白くなくても、とりあえず最終巻の
最後のページまで目を通す。

それやって良かったなと思うのは、
二十数巻あった鬼平犯科帳でしょ、
確か三十巻以上あった
山田風太郎ベストコレクションでしょ、
シャーロックホームズでしょ、
とまあ、いろいろあります。

それらは、
有意義な時間を過ごせたと思える例。

ほんで逆に、キツいなと思いつつも、
取り憑かれちゃいかんと思って、
最終巻までこなしたのは、
題名は忘れたけど、
受験勉強のための英文法解説本たしか10巻くらい、
それからやっぱり題名はうろ覚えの、
俺の妹がなんたらかんたらって作品、
それも10巻以上ありました。

で、この『柳家小三治の落語(9)』。

この9巻が最終巻のようです。
このシリーズは、有意義バーションでした。
この倍の冊数があってもまだ大丈夫な感じです。





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