2021年12月28日火曜日

『あなたの癌は、がんもどき』(近藤誠)読みました。


エクセルの表に何の本を読んだか
記録をつけています。

感想もどきはここに書いてるので、
入力してるのはタイトルと著者と、
好みの度合い(5点満点の☆)だけ。

年が変わったらシートを追加して、
同じファイルをずっと更新して
使っています。

始めたのは2010年。
だからこの「BookList.xlsx」って
名前のデータには、2021年までで
12枚のシートが入ってます。

年間に百くらいだから約1200冊分ですね。
いつも思うけど、その内容を全部覚えていたら、
もう少しましな文章を書けたり、
軽やかな立ち回りができたり、
みんなから尊敬されたりするんだろうな。

でも、忘れちゃってる。

え、でもちょっとは覚えてるんじゃない。
なんてことを考えて
10年前の2011年のシートを開き、
ぐりぐりとスクロールして、
ぺこっとクリックした先の
たまたま当たった本を再読し、
どれだけ覚えているか確かめました。

当たった本がこの『あなたの癌は、がんもどき』。

確かめるまでもなく、一字一句、忘れてました。




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2021年12月23日木曜日

『元彼の遺言状』(新川帆立)読みました。


少し前に、エコドライブについて
書いたような気がするんですが、
そのときは確か、
クルマを発車させるときの
アクセルの踏み方に関して
あれこれほざいた記憶があります。

急発進は燃費が悪く、
地球を暑くさせる二酸化炭素を
たくさん出してしまうから、
ペダルはふんわり踏んで
ゆっくりスタートしましょう、みたいな。

それ知ったのは、何かのおりに、
それ関連の動画をみたから。

ディーラーで点検が終わるのを
待っている時間に流れていたのかな、たぶん。

動画では、エンジンをかけてから
発車するまでの時間のこともいってました。

昔のクルマは、
キーを回してきゅりゅきゅりゅと
エンジンを動かしたら、
そのままの状態でしばらく待ち、
暖まってからゴーしてた。
そうしないと、どこかしらに
不具合が出るってことだったんですが、
今はもうそんなことしちゃダメって言ってました。

性能がよくなったから暖機運転は必要なく、
クルマを動かさずに燃料使うのは反エコで、
エンジンだけじゃなく
地球も暖かくなっちゃうんだと。

そういえば、新車を買ったときに、
最初の2000キロまでは慣らし運転で、
エンジンの回転数を2000以上に
しちゃいけないっていわれてたけど、
今は、それもしなくていいと、
どっかで聞いたような。

最初は固くてあちこちぎくしゃくしてて、
使い込むうちスムーズになるっていう
世のならいは、どこかにいってしまったようです。

で、この『元彼の遺言状』。

最初はぎこちなく、だんだんとスムーズに。
そんな感じを受けました。
世のならいは、まだ健在。
きっと作品を重ねるごとに、
どんどん上手になっていくんだろうな。
とはいえ最初からとっても上手だけど。




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2021年12月21日火曜日

『泥棒は図書室で推理する』(ローレンス・ブロック)読みました。


仕事場はなるべく1週間に1回
掃除しようと思っています。
できないときもあるけど、なるべく。

そんなに広くはないけど、
とりあえずブロックごとに
移動できるものは動かし、
避け終わったらはたきかけて、
掃除機がないので
クイックルワイパーで掃いてほこりを集める。

その第1ブロックができたら、
避けていた椅子とか
キャスターつきの袖机なんかを、
きれいになった第1に寄せ集め、
空いた第2ブロックで同じこと
(はたき&クイックる)する。

あ、その前に雨が降ってなかったら
ベランダもはたきと箒でキレイにします。

部屋とベランダができたら
トイレと玄関をぞうきんでふき掃除。

そんなことしていると
なんだかんだで1時間ちょいかかっちゃう。

もう十年以上も同じとこにいて、
掃除の手順も変わらないので、
所要時間はいつもほぼ一緒です。

ところがそれ、
やたら短くなるときが極くたまにあるんです。
「あれ? 今日はなぜか早く終わった…」
と振り返って考えると、
そんなときは必ずどこかの工程が抜けている。

あ、トイレやってないじゃん。
第2ブロックにはたきかけてないじゃん。
クイックるしてないぞ。

でももう、気持ちは次のトコ行っているので
ま、いいか、今度やろって考え
終わらせちゃいます。

で、この『泥棒は図書館で推理する』。

チャンドラーさんも
殺人事件を出しておきながら
犯人を示さないでいたことあったんですね。
それもオマージュしてるんですわ、この本…。
ま、いいか。今度やれば。




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2021年12月16日木曜日

『呼吸の科学』(石田浩司)読みました。


2年ほど前までは
街中、電車、バスなどの
人の多いところに行くときは
いつもガムを噛んでいました。

そうしていると口の中に唾液が出るので、
もしバイ菌みたいのを吸ってしまっても大丈夫、
と、どこかで聞いたからです。
(自分の頭の中だけで発想された
 脳内伝説かもしれませんが)

悪さするヤツは唾液が流し
即座に胃液に溶かされて無害化される
…みたいな。

会社にある机の引き出しには
ガムがストックされていて、
帰宅時にはそれを口に放り込んでから
バスに乗りってました。

引き出し内の在庫数には
常に気を配っていて5パック以下になると
買い出し補充してました。

でも今、引き出しガムは
ゼロ状態がだいぶ続いてます。

だって、マスクするようになっちゃったから。
それしてれば、バイ菌みたいなのは吸わないだろうと、
それならガムも要らんだろうと。

で、この『呼吸の科学』。

ガムで始めてマスクに引っ張れば、
呼吸の話題につながるかと思ったけど、
つながりませんでした。残念。




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2021年12月14日火曜日

『生きのびるための流域思考』(岸由二)読みました。


新聞や雑誌なんかにオススメの本
といったコーナーがよくあります。

その記事のタイトルが
「書評」ならいいんですが
「オススメ」系の題字がついていると、
それは読んで字の通りなので、
その記事を書いた人もしくは編集者とか
発行している会社の人が、
「これは面白いから読んだほうがいいよ」
と感じた書籍になるんだと思います。

さてそこで、ぼくが知りたいのは、
そのオススメ本にたどり着くまで、
その記者さんは、
どれだけのオススメできないものに
目を通しているかです。

ぼくの感覚からいうと、
ホントにいいと感じる本って
100冊読んでも数冊くらいしか出てこない。
たいていは、
読んでいて楽しいけどまあ普通という程度。

十数冊当たって1冊だとしたら、
どんだけ時間を費やせば、
オススメコーナーに載せるものを
見つけられるんでしょうか。

それとも、専門の記者さんは、
良書探査センサーがものすごく発達していて、
一発必中なんでしょうか。

で、この『生きのびるための流域思想』。

この本じゃなかったので次いきます。
そうか! ぱらぱらめくっただけで読めちゃう
速読法を体得すればいいのか。




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2021年12月9日木曜日

『ペッパーズ・ゴースト』(伊坂幸太郎)読みました。


主人公のツキナシは、
ハクション大魔王のアクビちゃんみたいな
イタズラ意地悪な霊体魔少女(以下、アクビ)に
取り憑かれている。

ツキナシがこんなことしようって計画を、
頭の中で想像すると、
アクビはそれを透視して邪魔だてする。

もちろんツキナシは
アクビの存在には気づいておらず、
透明なのか、宙に浮いているのか知らないけど、
そんなヤツが、人生ロードを険しい難所ばりに
しているなんて思いもしない。

だからツキナシは、
ほとんどあきらめの境地に達していて、
それでもわずかに残っている
明日への希望を振り絞り、
「なぜこんなにも上手くいかないのか」
と分析する。

分析の結果、
「頭に思い描いたときは失敗し、
 想像しないときには上手くいく」
の法則を発見する。

アクビが邪魔できるのは
事前に頭の中のイメージを知るからで、
その情報がなければ何もできないからだが、
その根本原因までは彼には推察できない。

そしてさらに
その分析結果をこねくり回して考え、
たどりついたのが
「起きて欲しくない出来事を想像すれば、
 それは起きない」
の法則だった。

アクビには、ツキナシの脳内映像が、
期待から生まれるものなのか、
拒否したい事柄なのか判断する力はなく、
なんでもかんでも邪魔するからだが、
そこまで彼は推察できない。

つまりは
「心配すれば、
 その心配事は起きずに回避される」
の法則。

そんなこんなしていると、
ひょんなことからツキナシが
アクビの霊的存在に気づいてしまう。
さて、どうなるでしょう。
……ってなあらすじの小説を
書いてみようかなんて思ったことがありました。

で、この『ペッパーズ・ゴースト』。

この本に
「心配すれば、
 その心配事は起きずに回避される」
の法則みたいなのを信じてる
登場人物が出てきました。

おこがましいけど、
伊坂さんと同じ発想をしてた自分が
誇らしくなりました。




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2021年12月7日火曜日

『向田邦子ベストエッセイ』(向田邦子)読みました。


ぼくの自慢できるもののひとつに、
字の汚さがあります。

それは年々ひどくなっているようで、
インクがきちんと出るかどうかを
確かめるときのグチャ書きのほうが、
紙に止まった蚊を押しつぶした跡のほうが、
よっぽど日本語に見えるようになっています。

とはいえそんなぼくでも、
「この人には勝てない」
と思える人がいました。

昔、一緒に働いていた上司。

電話があった旨を知らせるメモか何かを
机に残してくれたのですが、
まったく読めない。

仕方なく折れクギ流免許皆伝上司のとこに、
紙片を持って判読をお願いしにいくと、

「えーっと……こんな汚ねー字、
 読めねえよ。もっとキレイに書け」
と怒られました。

思わず笑い、一種、尊敬の念も抱きました。
「自分の書いた字が
 読めない人っているんだ、すごっ」って。

そのときはぼくの字もまだ皆伝のレベルには
達していなかったんです。

自分自身であれば
読み下せるくらいのよちよち段階。

とはいえ精進を重ね、
今では3分前に記した走り書きの
意味するところも不明になる域に登りつめてます。

で、この『向田邦子ベスト・エッセイ』。

たしか向田邦子さんも悪筆だと聞いた気がして、
そんなエピソードが入ってないかと読んだ本です。
ほんのちょっとだけ出てきました。




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2021年12月2日木曜日

『店長がバカすぎて』(早見和真)読みました。


この前、
家の冷蔵庫が急に動かなくなってしまい
(製造は2004年となっていて、
 ってことは17年も使ってたんですね。
 お疲れさまでした)
かみさんと二人で近くの量販店へ
急いで買いに行きました。

昔のマンガによく出てきたロボットの
頭と手足を取り外し胴体だけ残したような、
四角いだるま落としのような
(あーもっとドンピシャの表現ないかな、
 うーん出てこない)
まあ、つまりは家庭用冷蔵庫が
ずらりと並んだ売り場に着くと、

いつのまにやら店員さんが脇にいて
「サイズはわかりますか?」
と声をかけてきました。

慌てていたけど、それだけは
行く前にメジャーで測ってきたので、
得意顔で答えると、
「じゃあ、これが人気ですね」
とか言って、
スタンドアップボード・ツー・ウォーター
(立て板に水)のごとく、
ここがいい、あそこがいい、
ほかにはこの機能がついていない、
この色をみなさん褒める
……などとおっしゃるので、逆らう気力も
ウォーターの水流に飲み込まれてしまい、
おっしゃる通りの製品を頂くことにしました。

届け先とかの書類を書いているとき、
ふと目に留まったのが店員さんの名札。
てっきり量販店の社員さんかと思っていたのに、
その冷蔵庫メーカーからの
出向販売員と記載されてました。
ふーん、そうなのね。

で、この『店長がバカすぎて』。

本屋さんのお話です。
本屋さんでメーカー(出版社)の
出向販売員って見たことない。
よかったよかった。




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