ぼくは朝会社に来るとき、
約5キロの道のりを走って通っています。
ランニング通勤。
これを始めてからもう3年近くになるんですが、
いまだに、へろへろ。
息はぜいぜいして、ふくらはぎの筋肉は痛くなり、
たいていは途中で便意がこみ上げてくる。
それでも、続けていられるのは、
もう一人のぼくが、苦しんでいる自分を見てる気がして、
その見てる感じが楽しいからです。
幽体離脱的な自分が、
よたよた走りのぼくを見て、
「こいつ、こんなにもがいてるのにアホじゃねぇの。
やめりゃいいじゃん。でも、まぁ、
見てるぶんにはオモロイわ。がんばれ!」って感じ。
中島みゆきさんの歌じゃないけど、
小魚は冷たい水の中を
身をよじってふるえながら泳いでいくんですわ。
水の中に、傷ついてはがれたウロコが揺れて光ってても。
そんな小魚の姿って、
なんかじっと見ちゃうじゃないですか。
わーすごいなって思っちゃうじゃないですか。
それを自作自演して、
自分で観客になってる、そんな感じ。
でも、5キロくらいのランニングじゃ、
まだまだ甘いですけどね。
で、この『風と共に去りぬ3』。
自作自演しないでも十分、
身をよじって走っていく姿を堪能できます。
がんばってもがいている姿を見て、力づけられたい、
でも自分じゃあ幽体離脱したくない、
と思う人なら、読んでみてくださいまし。
(あっ、これは3巻目なので、1巻からね)
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