2014年1月24日金曜日

『abさんご』(黒田夏子)読みました。

前にも書いた気がするんですが、
いつのブログだったのか自分でも忘れちゃったので、
もう一回書きます。ネタの使い回しです。

高校生時代、
悪ガキ仲間と一緒に映画を観に行ったときのことです。

テオ・アンゲロプロスって人が監督した『旅芸人の記録』。
作家性が強い芸術的な映画で、
そんな作品を悪ガキ同士で観に行くこと自体、
間違っていたんです。しかも、高校生。

案の定、
観終わって「どうだった?」と、どちらともなく聞き、
どちらともなく、
「内容がぜんぜんわからなかった」
と言い合っていました。

2人して苦笑しながらうなだれつつ、
それでも買ったパンフレットを手に、
帰りの電車に乗ったのを覚えています。

んで次の日、
学校に行くと、ぼくは、
その友だちのところに駆け寄り
「お前、パンフレット読んだ?」って聞いたんです。
「うん!読んだ読んだ!あらすじ読んでやっと内容がわかった。
 すっげー感動した!ホントいい映画じゃん!」
ぼくも彼と同じ意見でした。
『旅芸人の記録』はいい映画なのです。
パンフレットを読んでストーリーのすじさえわかれば。

で、この『abさんご』。

あらすじを載せてくれているパンフレットがほしいです。
それ読めば、
たぶん「いい小説」だとわかると思います。 


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