2014年1月31日金曜日

『風と共に去りぬ (3)』(マーガレット・ミッチェル)読みました。

ぼくは朝会社に来るとき、
約5キロの道のりを走って通っています。

ランニング通勤。
これを始めてからもう3年近くになるんですが、
いまだに、へろへろ。
息はぜいぜいして、ふくらはぎの筋肉は痛くなり、
たいていは途中で便意がこみ上げてくる。

それでも、続けていられるのは、
もう一人のぼくが、苦しんでいる自分を見てる気がして、
その見てる感じが楽しいからです。

幽体離脱的な自分が、
よたよた走りのぼくを見て、
「こいつ、こんなにもがいてるのにアホじゃねぇの。
 やめりゃいいじゃん。でも、まぁ、
 見てるぶんにはオモロイわ。がんばれ!」って感じ。

中島みゆきさんの歌じゃないけど、
小魚は冷たい水の中を
身をよじってふるえながら泳いでいくんですわ。
水の中に、傷ついてはがれたウロコが揺れて光ってても。

そんな小魚の姿って、
なんかじっと見ちゃうじゃないですか。
わーすごいなって思っちゃうじゃないですか。

それを自作自演して、
自分で観客になってる、そんな感じ。
でも、5キロくらいのランニングじゃ、
まだまだ甘いですけどね。

で、この『風と共に去りぬ3』。

自作自演しないでも十分、
身をよじって走っていく姿を堪能できます。
がんばってもがいている姿を見て、力づけられたい、
でも自分じゃあ幽体離脱したくない、
と思う人なら、読んでみてくださいまし。
(あっ、これは3巻目なので、1巻からね)


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