「世に評判の高い世界の名作といわれる本を読んで、
ちっとも意味がわからず、
自分はなんて理解力がないんだ、
と嘆いた時期があった」
と友だちが話してました。
それに続けて、
「でも、それは自分の理解力のせいじゃなく、
日本語の翻訳がヘンなんだって、
最近気づいたんだよ」
この友だちは、
意味不明だった本に再度チャレンジしたら、
すんなり内容が頭に入ってきたそうです。
なぜだろうと思ったら、
タイトルは同じでも翻訳者が違ってたんだとか。
そうなんですよね、
ぼくも同じように感じることあります。
すっごくいい話なのに、
なんか文章の流れがしっくりこない。
グーグルの自動翻訳みたい
とまでは言わないけど、
もっと直訳じゃなく意訳してほしいな
と思うものは、結構あります。
で、この『恋しくて』。
短編集の最後に載っているのが、
村上春樹さん自身の作品で、ほかは翻訳。
その最後の一編は面白かったです。
でも、そこにたどり着くまでが、
それなりに骨が折れました。
読むのに苦労した理由は、
さっきの友だちのように
「自分の理解力のせいじゃない」
ってことにしようと思います。
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