2016年3月30日水曜日

『妖異金瓶梅』(山田風太郎)読みました。



生前は評価されなかったのに、
死んだあとで
世間の注目を集める人がいます。

ゴッホさんとかね。

何かの間違いで、
ぼくがそうなったとしたら、

今、放置プレイ状態のブログも、
(http://kikukita.seesaa.net/)
きっと、きちんと造本されて、

本屋さんに並んだりするかなぁ
と思います(ないけど)。

で、そのときには、
ぼくはもういないから、

手直しすることなく、
ほとんどそのままが活字になるわけです。
(出版社が誤字脱字とか細かい部分は
 直してくれるにしても)

そうなると、
ブログを書いていた当初は
本になることなど
ひとかけらも考えていないので、

前後関係がおかしかったり、
構成がメチャクチャだったりして

「おいおい、何だよコレ」な本に
なってしまうと予測されます。

まあ、
自分はもういないんだから、
いいですけどね。

で、この『妖説金瓶梅』。

最初は一冊にまとまるとは
思っていなかったのかもしれません。

前半は連作短編、
後半は長編(中編?)的な
「そんなのあり?」な構成でした。

それぞれは、
ごっつ面白いですけどね。



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2016年3月28日月曜日

『宮本武蔵(八)』(吉川英治)読みました。



何かのアンケート調査で、

「ほとんどの人は一冊の本を
 最後まで読み通さない」

という結果が出ていました。

確かな記憶ではないのですが、
その割合は80%を超えていたように
覚えています。

村上春樹さんは、
エッセイ(どの本だかは忘れました)で
こんな推測をしていました。

「ふだん小説を読む人の割合は5%くらい」

本には小説以外の種類も
たくさんあるので、
もうすこし幅を広げて、
日常的に本を読む人は1割と
しましょうか。

100人いたら10人です。

んで、
その10人のうち8人までが、
一つの作品を最後まで読まない。

つまり一冊を読破するのは
100人中2人だけ。

世の中には、
最初の数十ページくらい読めば
それで十分と思えちゃう本も
たくさんあるだろうから、
平均すると
そんなもんなのかもしれません。

もちろん、
読み始めたら
誰もが一気読みせずにはいられない
作品もあるでしょうが、
そっちのほうは
まれなんですよね、当然。

で、この『宮本武蔵(八)』。

一巻から八巻まで、
それぞれの巻までで
途中挫折した人の割合を
知りたくなりました。

ぼくの予想は
「五巻で止めた人が最も多い」です。



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2016年3月24日木曜日

『火星の人(下)』(アンディ・ウィアー)読みました。



事前に物語の結末を知らせてしまう、
いわゆるネタバレ。

ほとんどの人は、それを嫌い、
聞かないようにしたり、
読まないようにしたりと、
情報を遮断しますよね。

でも中には、
先に知りたいって人もいる。

最終的にどうなるか
わかっていたほうが、
安心して物語に集中できる
ってことでしょうかね。

普通の人は、
先が見えないハラハラドキドキを
楽しむけれど、

ネタバレ歓迎の人は、
ドキドキがイライラに
なってしまうのかもしれません。

もちろんぼくは
ドキドキしながら
読んでいく普通の人なので、
ネタバレ情報の
事前入手は基本、好みません。

まあ、
それでも多少理解できるのは、
最後に主人公が死んじゃうのか、
それとも生き残るのか、
を知ること。

助かるのか助からないのか
わかっていれば、
それに合わせた読み方ができるかな、
とも思えるので。

で、この『火星の人(下)』。

2年程前に読んで、今回は2度目。
だから、結末は知りながら読みました。
まるまるネタバレ状態です。

それでも面白いんです、この本。
もしかすると、最初のときより、
ドキドキだったかもしれません。




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2016年3月22日火曜日

『火星の人(上)』(アンディ・ウィアー)読みました。



調子に乗って今回も本棚の話題。

前回とその前で、
本が溜まりすぎると
寝る場所がなくなるので、

ときどきブックオフ行きの
ドナドナ荷馬車に本を載せる、
と私的書籍保管事情を紹介しました。

そのとき、
荷馬車搭載から外れる基準は
「将来、再読したくなるだろう本」と
「(初読で意味不明だったので)
 再読して理解しなさい」
の2つといいました。

どんなにたくさんの本があっても、
寝る場所が確保できるような
豪邸に住んでいれば、
もちろん、
こんな作業は必要ありません。

多少楽しんでやっている所も
ありますが、
やらずに済むのであれば、
それに越したことはない。

ドナドナされた本が、
仕事の資料に必要になることも
あるんですから。
(それで何度、同じ本を買ったことか)

そんな事情があるにもかかわらず、
自宅の本棚に
同じタイトルの本が
2つ置いてある場合があるんです。

そうなる経緯は次のような流れ。

まず、その作品を読んで
「こりゃ、再読したくなるに決まってる!」
 と感じる

→しばらく本棚に格納される

→単行本が文庫になったり、
 新装版が出たりで
 同じタイトルの本が出版される

→どうせ再読するんなら、
 新しい本で読もうと考える

→購入

→再読

→「こりゃ、
  再読だけじゃなく再々読したい!」

→本棚に2冊収まる。

で、この『火星の人(上)』。

今、本棚に3冊収まっています。
最初出たときには
1冊にまとまっていたのに、
今回の発売された新装版は上下2分冊に
なってたんです。

ちなみに、
新々装版なんてのが出たとしたら、
また買うと思う。
そしたら5冊か…。


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2016年3月18日金曜日

『千の顔をもつ英雄(下)』(ジョーゼフ・キャンベル)読みました。



この前書いた
鬼平シリーズの最終巻の感想で、

自宅の本棚から
ブックオフへ移動する作品について
紹介しました。

そのときは、
古本屋さんへの
ドナドナ荷馬車に載せない基準を

「もう一度読みたくなる本」
だといってます。

でも実は、
もう一つの基準があるんです。

「読んだけど、
 意味がよくわからなかった本」

これ、よく考えれば
「もう一度読みたい」の
範疇に入るのかもしれません。

だって、
一読しただけじゃ理解できないので、
再読してきちんと
内容を把握しようと思い、
残すのですから。

自分に再読要求の
プレッシャーをかけてる感じです。

ぼくは読んだことないけど、
マルクスさんの『資本論』なんかは、
きっとこの分類に入ると思います。

何が再読要求本になってるか、
あまり覚えていませんが
(今は本棚の近くにいませんし)

ぱっと思い浮かぶのは、
道元さん『正法眼蔵』の現代語訳。
今の言葉にしてもらっているのに、
約1割ほどしか理解できませんでした。

で、この『千の顔をもつ英雄(下)』。

『資本論』や『正法眼蔵』
まではいきませんが、
これも同じ再読要求本の棚に
しまっておこうと思います。



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2016年3月16日水曜日

『鬼平犯科帳〈24〉特別長篇 誘拐』(池波正太郎)読みました。


本が溜まり過ぎちゃうと
寝る場所がなくなるので、
ときどきブックオフに
持っていくようにしています。

でも、
「これはきっと読み返したくなるな」
と思う作品は残しておく。

そうなると、
全部を持っていかないのだから、
当然、溜まってくるんですね。

本棚がぱんぱんになってくる。

そんときはもう一回、
背表紙のタイトルを眺めて、
一度は「読み返したくなる」
と思って残したものも、

再度ふるいにかかけて、
ブックオフへのドナドナ荷馬車に
載せていくんです。

その作業、やる前は
「断腸の思いで決断しないと、
 少しも空きスペースなんて
 できないぞ」
と気負います。

が、何のことはない、
案ずるより産むが易し。

「あ、これはもう、いい。
 お、これもいいわ」
とひょいひょい選べちゃうんです。

読み終えて時間が
たっていないときの選択と、
少し醒めてから判断するのでは、
違いがあるってことですね。

で、この『鬼平犯科帳(24)』。

シリーズ最終巻、読み終えました。

今、家の本棚には
全巻が大きな顔して並んでいます。

この24冊、時間がたっても、
ドナドナの荷馬車には
載せられないと思います。



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2016年3月14日月曜日

『宮本武蔵(七)』(吉川英治)読みました。


少し前に読んだ
『目の見ない人は世界をどう見ているのか』
って本に、

「透明」のことが書いてありました。

向こうが透けて見える
ガラスとかアクリル板とかを、
目が見える人は「透明」だと認識する。

でも、目の見えない人にとっては、
それが真っ黒の
アクリル板であっても同じ。

じゃあ、
目の見えない人は
「透明」という感覚を
認識できないのかというと、

そうじゃない。

比喩的な理解に
なるかもしれないけど、
「透けて見える」が何か、
わかってもらうよう説明はできる。

その説明を、
その本(『目の見えない人〜』)では
こんなふうにいっています。

自動車に乗ったとき、
身体は座席のシートにあり、
道路には触れていない。

でも、
走る震動によって
道路の状態がガタガタの砂利なのか、
平らなアスファルト舗装なのか、
感じられる。

自動車の車体が
透明になったかのように、
道路の状態を認識できる。

それが透明ということ。

ふーん、なるほどです。

で、この『宮本武蔵(七)』。

最終一歩手前の7巻を読み終えて
思ったのは、
「引っかかるモノが何もない…」
でした。

ぐいぐい引き込まれるわけでもなく、
かといって退屈もせず、
ススーと読み終わってる。

これって、もしかして
「透明」と同じかも
……なんてことを感じました。

とりあえず、
次の8巻で終わりらしいので、
次巻に期待。



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2016年3月11日金曜日

『千の顔をもつ英雄(上 )』(ジョーゼフ・キャンベル)読みました。


誰かの作品や思想に刺激されて
「同じようなことやってみたい」
って気持ちでつくった作品を、

オマージュっていいますよね。

パクリに近いかもしれないけど、
オマージュは、
元にした作品への尊敬が
入っているようで、

無断で丸ごとコピーするのとは、
だいぶ違うみたいです。

今、ぱっと思い浮かぶのは、原尞さん。

レイモンド・チャンドラーさんの
ハードボイルドに傾倒して
『そして夜は甦る』
なんかの沢崎探偵モノを残してます。
(次回作が読みたい!)

それから、小野不由美さん。

スティーブン・キングさんの
『呪われた街』が凄かったっんで、
「私も!」と『屍鬼』を書いたら、
元を上回る凄さになった。

オマージュっていうのとは
少し違うかもしれないけど、
この前ここに書いた黒澤明監督の
『蜘蛛巣城』は、
シェイクスピアの『マクベス』が元でしょ。

そんで、
ジョージ・ルーカス監督が刺激を受けて
『スター・ウォーズ』をつくった、

その元になったのが、
この『千の顔をもつ英雄』らしいんです。

そんなキャッチコピーが
帯についてる本を見かけたら、
「わっ、ぼくも読も!」って思うでしょ。
なので読みました。

ですが、ですが、まだ上巻ですが、
結果は、あまり思わしくなく…。

まずは、この本が何を言っているのか、
きちんと理解できるよう、
脳みそを鍛えることから始めないと
ダメなようです。ぼくの場合。

ということで、訓練のため、
下巻を読みます。



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2016年3月9日水曜日

『鬼平犯科帳〈23〉』(池波正太郎)読みました。


あと2、3年したら、
うちの会社は20年続くことになります。

これまでいろんな組織に
(学校とか会社とかお店とか、
 何かの制作集団とか)
足を突っ込んできたぼくですが、

一番長い間所属しているのが、
今の会社です。

それでも、
同じ場所にずっと通い詰める
という意味では、
小学校の6年間が最長。
(会社の所在地は、
 その時々の事情により
 あちらこちらに移転してきたので)

そして、
その最長記録も、
今の場所にあと1年ほど居続ければ、
更新することになります。

……あれ?
書いているうちに
方向がずれてきちゃった。

書こうと思ったのは、
「卒業」についてだったんです…。
ま、いいか。
ということで、閑話休題。

そんなわけで、
ぼくは、学校や職場など
いろんな集団に所属して、
それらの居所を卒業してきました。

んで、
どの組織を離れるときも
「ケンカ別れ」
はせずにきたんです。

学校を卒業するのに
喧嘩はできないかもしれないけど、

「バカヤローこんな会社辞めてやる!」
もしくは
「お前なんかクビだ! 出てけー!」
的な場面は、一度もない。

だからなんでしょうか。
そこを出ていく前の数日間は、
寂しくていたたまれない気持ちで、
何とも身のやり場がありませんでした。

で、この『鬼平犯科帳23』。

1巻から続けて読んできて、
23巻まで来ちゃいました。

どうやら、
次の24巻が最終巻らしいんです。

今、卒業前の数日間のような
気持ちなんです。

次読みたいけど、読みたくない…。


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2016年3月7日月曜日

『柳生忍法帖(下)』(山田風太郎)読みました。



黒澤明監督は、
『蜘蛛巣城』のシナリオをつくるとき、
そうそうたるメンバーの脚本家を集め、
宿題を出したという話を
聞いたことがあります。

みんなに出した課題は
「絶対に破られない城を考えてほしい」。

日本映画界の重鎮たる
シナリオライターさんたちが
頭を悩ませて、

高台にあり敵の攻撃が
すぐに発見できる立地だとか、

周りが迷路になっていて
道を知っている人しか
たどり着けない森の囲いだとか

のアイデアを、
これでもかって感じに詰め込んで、

「よし、これなら何があっても
 攻撃はされない。
 鉄壁の城ができた!」

と、みんがほっとしたとき、

かの大監督は
二つ目の課題を出すんですね。

「この城を破る方法を考えてほしい」

あらら……。

ぼくは、この話を聞いたとき
(読んだのかもしれませんが)、

面白い話にするためには、
「もうダメだ!」という状況の

「ダメ」のハードルを
どれだけ高く設定できるかどうか
にかかっているんだなと思いました。

で、この『柳生忍法帖(下)』。

ダメのハードル高すぎです。
そこまでやっちゃったら、
「どう考えても助からんだろう」
が、わんさかあります。

ワル者の悪さ加減も強烈だから、
懲らしめ甲斐があります。
オモロイです。



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2016年3月4日金曜日

『鬼平犯科帳〈22〉特別長篇 迷路』(池波正太郎)読みました。



キーボードの打ち間違えがひどいので、
1年ほど前から、自己流ではなく、
正式なタイピングに直そうと
格闘しています。

まだ身についてはいないのですが、
それでも多少は
deleteキーを打つ回数が
減ったようです。

しかも、
手元に視線を落とすことは、
ほとんどなくなりました。

(というか、見たくなってもぐっと我慢して
 正しいキーを指で探すようにしています)

中でも格段にスピードアップしたのは、
自分の名前と会社名、
メールの最初に書く挨拶文など。

(「お世話になります」なんて
 一瞬で入力できるようになりました)

名前や挨拶文などは
最初のいくつかの文字を入力すると、
変換候補の中にすぐ出てくるんですが、

それに頼らず、1文字1文字全部
入力するようにしてるんです。

簡単な方法を使えば、
仕事は早く済むけれど、
タイピングが身につかないから。

何度も同じ事を繰り返して
積み重ねると、
こんな鈍なぼくでも、
少しは上達してくる。
それを最近ひしひしと感じています。

で、この『鬼平犯科帳(22)』。

ここまでのシリーズ同様、
面白かったです!

でも、思ったのは、
「20巻以上続けて読んできて良かった」
ってこと。

これまでの積み重ねで
登場人物がどんどん増えてるんですもの。
読んでなかったら、
誰が誰だかわからなかったろうな。
……積み重ね、大切です。



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2016年3月2日水曜日

『宮本武蔵(六)』(吉川英治)読みました。



ぼくのうちの娘は双子です。

はっきり検査とかをして
調べたわけではないのですが、
一卵性です。

だって、病院の先生が、

「一卵性か二卵性かの判断は、
 DNAなんかをきちんと調べなくては、
 正確にはわからないものなんです。

 それ以外の簡単な判断方法は、
 似ているかどうかを見ること。

 なので、この子たちは、
 きっと一卵性ですね 」

とおっしゃってましたから。

いつも二人を間近に見ている
ぼくやカミさんは、
どっちがどっちだか
区別はつきますが、

初対面の人なんかは、
「同じだ」って思うようです。

それでも最近は大人になって
服装や髪型を
それぞれの好みに合わせて
変えているので、
それほど間違われは
しなくなったようですが。

ただ、そんなぼくでも、一つだけ
区別がつきにくいときがあります。

それは、電話で話すとき。

声だけだと、
ホントにわからないんです。

自宅にかけて娘が出ると、まず
「君は誰?」
みたいな問いかけから始めるくらい。

まあ、とにかく
外見は似ているらしいんですわ。
一卵性の双子ですから。

で、この『宮本武蔵(六)』。

以前の巻で登場していた
武蔵の弟子もどきの城太郎と、

今回から出てきた
弟子の伊織のキャラが
かぶり過ぎで

一卵性かと思っちゃいました。

ここに来て、ちと中だるみ。




宮本武蔵(六) (新潮文庫)
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