2016年5月30日月曜日

『生きるぼくら』(原田マハ)読みました。

子どものときに
親に死に別れて、
意地悪な親戚の家で
暮らすことになり、

それでもめげずにがんばって、
立派な大人に
なりました的な映画を、

小学校の道徳だかの時間に
観させられました。

映画鑑賞している最中は、
可哀想で可哀想で、
でもくじけない少年に
どっぷり感情移入して、
涙ちょちょ切れんばかりだったんのに、

上映が終わると、
周りのこすっからい友だちの
悪ガキ連中と

「なんだーつまんねぇーの」
「怪獣出ないじゃん」
「世の中あんな甘くねぇよ」

と小憎らしい感想を述べ合っていた。

「感動したよ」とか
「泣いちゃった」なんていうのは
誰も言わなかった。

恥ずかしかったんですね、
ガキだから。

で、この『生きるぼくら』。

ぼくはもう52歳で
ガキじゃないから、
素直に言います。

泣いちゃった。




生きるぼくら (徳間文庫)
生きるぼくら (徳間文庫)
posted with amazlet at 16.05.30
原田 マハ
徳間書店 (2015-09-04)
売り上げランキング: 9,903



**********************
当ブログ執筆担当・きくちが書いた本はこちら
**********************

2016年5月27日金曜日

『古書カフェすみれ屋と本のソムリエ 』(里見蘭)読みました。



村上春樹さんの『海辺のカフカ』と、
あの『ハリー・ポッターと賢者の石』が
大ヒットしている頃でした。

爆笑問題のバラエティ番組で
作家を養成してデビューさせよう
というコーナーがあったんです。

作家志望のアマチュアを募集して、
審査で選ばれた人が小説を書いていく。
(偶然にも選ばれた人はぼくの友だちでした)

番組内で着々と執筆作業は進み、
なんとか形になっていたタイミングで、
プロの作家に指導してもらうことになった。

教えを授けるのは、あの高橋源一郎さん。
で、プリントアウトした
原稿の束を受け取ったプロ作家は、
その表紙に印字されたタイトルが
ダメだと指摘しました。

そこにあった題名は
忘れちゃったのでとりあえず
「アホラクダ」とでもしときます。

「アホラクダ」をどうすればいいか。

高橋源一郎さんは
「前に[海辺の]をつけ、
 あとに[と賢者の石]をつけなさい」
と助言したんです。

つなげると
『海辺のアホラクダと賢者の石』
になります。 わー売れそうだ!

(でも実際にはそのタイトルには
 しなかったようですけどね)

で、この『古書カフェすみれ屋と本のソムリエ』。

今、結構売れてる本に
『ビブリア古書堂〜』と
『珈琲店タレーラン〜』
っていうのがありますね。 合わせ技一本!


古書カフェすみれ屋と本のソムリエ (だいわ文庫)
里見 蘭
大和書房
売り上げランキング: 90,266



  **********************
当ブログ執筆担当・きくちが書いた本はこちら
**********************

2016年5月25日水曜日

『グレイヴディッガー』(高野和明)読みました。



この前、新聞を開いたら、
何となく見覚えのある名前が
目にとまりました。

子どもでも知っているような
大きな会社の
「社長インタビュー」的な記事です。

その社長の個人名、聞いたことある。

いやいや、
自分の仕事関連で知っているとか、
テレビや新聞なんかのマスコミを
通じて聞きかじったわけじゃない。

というか、
最近耳にしたんじゃなく、
昔から知っているような…。

と思って記憶をたどってみたら、
小学校のときのクラスメートでした。

「そうそう、アイツあいつ!」

ふーん、たしかにアイツなら、
子どもの頃から大人っぽくて、
リーダーの雰囲気みたいなものを
感じさせていたわ。

そうか、はやり、
それなりの場所に行ける人は、
小さい頃からそれなりのものを
持っていないとダメなんだな。

と思いきや!
よくよく考えてみると、
ぼくの人生を通り過ぎていった
「何にも持っていなさそうな人」でも、
人がうらやむ「それなりの場所」に
たどり着いているケースは結構ある。
あるある!

そんな人はぼくが
「何も持ってなさそう」と感じたあとに、
何かを持つための努力を、
ドカンとしたんでしょうね。

あーあ、
ぼくは「それなりの場所」にいけるのかな。
もしかしたらここ? ちゃうな。

で、この『グレイヴディッガー』。

これを最初に読んでいたら
不動の5つ星『ジェノサイド』は
読んでなかったと思います。

刊行時期はジェノより前。
そのあと、
ドカンと努力したんでしょうね。



グレイヴディッガー (角川文庫)
高野 和明
角川書店(角川グループパブリッシング) (2012-02-25)
売り上げランキング: 81,796



**********************
当ブログ執筆担当・きくちが書いた本はこちら
**********************

2016年5月23日月曜日

『植物はなぜ動かないのか: 弱くて強い植物のはなし』(稲垣栄洋)読みました。


昔、
雑学ブームといわれる頃があって
その種の本を、
たくさんつくりました。

いわゆる「へぇ〜」な話題を
いっぱい詰め込んだトリビア集ですね。

どんなネタがあったのか、
いくつか例を出そうと思ったんですが、

何を書いたのかもう忘れちゃったし、
つくった本は引っ越しだ何だのときに
どっかにまぎれ混んで手元にないしで、

仕方ないので
ネットで拾ったものを2、3あげて、
お茶を濁しておきましょう。

例えば、
将棋の「歩」が相手陣地に入って
ひっくり返って「金」になると、
そこには「と」って書かれてる。
それはひらがなの「と」じゃなく
「金」って漢字をくずした文字なんです。
へぇ〜。

古代のオリンピックは
インチキができないように、
みんな裸で競技をしていたんです。
へぇ〜。

エイプリルフールに
ウソをついてもいいのは、
午前中だけなんです。
へぇ〜。

で、この『植物はなぜ動かないのか』。

雑学本に利用できそうなネタが
たくさん載っていました。
ブーム再来のときは参考にしよっと。



植物はなぜ動かないのか: 弱くて強い植物のはなし (ちくまプリマー新書)
稲垣 栄洋
筑摩書房
売り上げランキング: 1,211



**********************
当ブログ執筆担当・きくちが書いた本はこちら
**********************

2016年5月20日金曜日

『羊と鋼の森』(宮下奈都)読みました。


ここでは何度も書いている
ランニング通勤ネタです。

走り出してから丸5年が過ぎ、
小学校でいえば
もう6年生になりました。

それでも、
キツさには変わりなく、
毎日へろへろになって
会社にたどりつきます。

(正確にはゴールは
 スポーツクラブで、
 そこでシャワーのあと会社)

さて、今回は
このキツさ度合いを分析してみました。

自宅から約6キロの道のりを4等分して、
どこら辺が一番しんどいのか
振り返ってみたんです。

最初走り出したころは、
1歩目から息切れで、そのままゴールまで
ずっと苦しい状態だったんですが、
今は少しばかり苦楽の波があります。

んで、
やっぱり一番キツイのは
しょっぱなの4分の1。

1歩目からの息切れは
なんとか克服できているんですが、
数十メートルほどで、もうガクガク。

と思いきや
第2クォーターになると、
ガクガク度に変化はないんですが、
何だかそのつらさに身体が慣れてくる。

さらに第3では、
慣れたことを
身体が喜んでいるような感じで、

ふっと楽になる瞬間も数回来たりする。

って安心しながらゴール間近の第4。
やっぱ、
そんな甘いもんじゃないですね。

それまでは気づかなかった
足の筋肉の痛みとか、
お腹がキューッとなってトイレに行きたいとか、
口がカラカラで「干からびるー!」とか、
になってくる。

ってことで分析の結果、
苦→楽の順に並べてみると、
1、4、2、3になりました。

で、この『羊と鋼の森』。

ランニング通勤のキツさ度に当てはめると、
ぼくの印象では「2」に相当しました。

でも、こういう本、好きなので、
同じ作家さんのほかの作品も読んでみよっと。



羊と鋼の森
羊と鋼の森
posted with amazlet at 16.05.20
宮下 奈都
文藝春秋
売り上げランキング: 62



**********************
当ブログ執筆担当・きくちが書いた本はこちら
**********************

2016年5月18日水曜日

『Who Gets What ―マッチメイキングとマーケットデザインの新しい経済学』(アルビン・E・ロス)読みました。


ぼくは都立北園高校って学校を出ました。

入試に合格して入れてもらえたんですが、
でも、正確にいうと
北園高校を受験したんじゃないんです。

受験時に志望したのは、
この北園を含め3つの学校がひとくくりの
「42群」っていうグループでした。

もう一つレベルの高い人は
小石川と竹早って2つの学校がくくられた
「41群」を受験します。

30年以上も前の都立高校の受験制度は
そうなっていたんです。

内申点とか偏差値から判断して
「41群に挑戦しよ」とか
「42群にしとこ」とかを
決めて受験する。

「小石川に挑戦!」や
「北園にしとこ」ではない。

つまり、
学校を個別に選べない制度
だったんです。

合格発表のとき、
42群は3つの高校別に、
合格者の受験番号が掲示される。

合格してたら、
そこで初めて自分がどの高校に
振り分けられたかがわかる。

振り分け基準は
公正にランダムなんだろうな、
と思います。

でも、
「なんだろうな」な制度ですよね。

北園の仲間とは今でもたくさん
仲良くしているから、
よかったとは思ってますけどね。
カミさんも北園だし。

で、この『Who Gets What』。
(サブタイトルは長いので省略)

これなら文句は出ないだろうと思われる、
生徒の振り分け方が書いてありました。

志望校を単独で意思表示できない
ぼくらのときの制度は、
この本で論じられる以前の問題ですけどね。



Who Gets What(フー・ゲッツ・ホワット) ―マッチメイキングとマーケットデザインの新しい経済学
アルビン・E・ロス
日本経済新聞出版社
売り上げランキング: 347



**********************
当ブログ執筆担当・きくちが書いた本はこちら
**********************

2016年5月16日月曜日

『暗幕のゲルニカ』(原田マハ)読みました。


時代物を書くとき、
作者は、
歴史を勝手にいじくっちゃいけない
んだと、
たしか山田風太郎さんが言っていました。

織田がついて、羽柴がこねて、
食ったのは徳川なのに、
最後に真田が天下を取るような
物語になってはいけない。

それだと時代物とか
歴史物とかじゃなく、
パラレルワールドを描くSFになっちゃう。

はっきりとみんなが
わかっている歴史的事実はそのまま使い、

わかっていないすき間で、
天下人の内緒の出来事を加えたり、
架空の人物を登場させたりして
ストーリーを組み立てる。

それでいて、
歴史の流れとは整合性をとる。

時代物とか、
過去の偉人なんかを題材にしたものは、
そんな足かせを
はめなきゃいけないってルールが
あるようです。

ただ、
その歴史的な出来事や人物が、
いろんな意味で面白すぎると、
もうそれだけで物語は出来上がる。

そうなると、
作家さんが小細工する必要はなくなります。

逆に、
あがいて何か盛り込もうとすると、
なんかとってもギクシャクなお話になる。

とはいえ、
あがいて自分なりの何かを盛り込まないと、
つくる楽しみがないような気もするし
……何にしても、むずかしいってことですね。

で、この『暗幕のゲルニカ』。

前に読んだ『楽園のカンヴァス』はルソーさん、
今回はピカソさん。

やっぱピカソさんは面白すぎる人です。

ルソーさんのときには
作者の「盛り込み」がドンピシャはまって
絶品中の絶品だったんですが、
今回はピカソさんの威力に押された感じでした。



暗幕のゲルニカ
暗幕のゲルニカ
posted with amazlet at 16.05.16
原田 マハ
新潮社
売り上げランキング: 858



**********************
当ブログ執筆担当・きくちが書いた本はこちら
**********************

2016年5月13日金曜日

『陰陽 鬼龍光一シリーズ』(今野敏)読みました。



作品をほめる言葉に
「深い」とか「厚みがある」とかが
よく使われます。

でも、
反対語の「浅い」や「薄い」なんかも、
そんなに捨てたもんじゃない
と思うんです。

だって、
浅いのがずっと続いている海岸
(つまり遠浅)は、
海水浴には絶好の場所でしょ。

遺跡を掘る作業では
いきなり深くスコップを差し込んだら
埋まってるモノをダメにしちゃうから、
浅く土をすくうほうがいいでしょ。

金魚すくいだって、
「水面近くの浅い所の魚をねらって、
 なるべく水平にヒョイっとやるんだよ」
って、縁日にいた
どこかのお兄ちゃんが言ってたし。

んで、薄いほうが良いものは、
もっとたくさんある。

昔は手を伸ばしても
抱えきれない程の
奥行きがあったテレビは、

今じゃ親指と人差し指で
つまめるくらい薄くなり、
場所を取らなくなったし、

丈夫で破れなければ
避妊具だって薄いほうが快適だろうし、

「薄くても吸収力は抜群!」
なんてことをウリにしている
商品だってあるし。

で、この『陰陽』。

それなりに面白かったです。
(あ、前回と同じ感想だった)



陰陽 鬼龍光一シリーズ (角川文庫)
今野 敏
KADOKAWA/角川書店 (2016-01-23)
売り上げランキング: 41,441



**********************
当ブログ執筆担当・きくちが書いた本はこちら
**********************

2016年5月11日水曜日

『バベル九朔』(万城目学)読みました。



自宅のマンションは玄関前に
門扉付きのポーチがあります。

この門扉が数カ月前から
きちんと閉まらなくなっていました。

壊れる前は、
取っ手を上にあげると、
ぴょこっと金具状のもの

(ドアに鍵をかけるとき、
 ドアの側面から長四角の
 バー状のものが出てくるでしょ。
 消しゴムくらいの大きさの。
 あれです、あれ。
 あれ、なんて名前なんだろう。
 サムターン?じゃないよな…)

が飛び出し、
もう一方の扉の凹部分にはまり、
開かないような仕組みになってました。

閉まっている扉を開けるときには、
取っ手を下げる。
すると、その消しゴム型金具が引っ込み、
開閉できてたんです。

その取っ手が、
ずっと下がりっぱなしで、
上げようとしても、
すとんと落ちちゃってたんです。
ここ数カ月。

手で押さえていれば
上げた状態を保てるけど、
離すと、ストンってなる。

同時に消しゴム型金具も引っ込む。

「オイオイ、何だよ」
と思って、先日、
分解してどこが壊れてるのか
確かめてみました。

すると中に入っていた
細い金属の棒
(太さ約2ミリ、長さ約3センチ)
が2本折れているのを発見。

取っ手の動きに合わせて
回転する四角形の軸を
この細い棒が
両側から押さえていたんです。

軸は四角だから、
90度動く度にストッパーの役を果たす。

でも、長年使っているうちに
(金属疲労というのかな)
弱くなってポキッと。

で、この『バベル九朔』。

扉は、ホームセンターで
細い棒を買ってきて交換すれば、
簡単に修理できます。
(まだやってないけど、
 応急処置はしたけど)

あ、本の感想言うの忘れた。
それなりに面白かったです。



バベル九朔
バベル九朔
posted with amazlet at 16.05.11
万城目 学
KADOKAWA/角川書店 (2016-03-19)
売り上げランキング: 5,110



**********************
当ブログ執筆担当・きくちが書いた本はこちら
**********************

2016年5月9日月曜日

『明治断頭台』(山田風太郎)読みました。

この前テレビで、
自分でできる健康診断を
いくつか紹介していました。

その一つに、
両手の親指と人差し指の
それぞれの先をくっつけて、
輪っかをつくる方法がありました。

その輪っかで、
自分の足のふくらはぎを
包みきれなければ健康、
輪っかのほうが大きかったら問題あり。

つまり、
ふくらはぎが太ければOK、
細かったら筋肉が少ないのでNG
らしいのです。

「ほう、そうなのか」と思い、
ぼくもやってみました。

毎日ランニング通勤してて、
健康面での心配も特にないぼくなので、
余裕でクリアするだろうと、
ふくらはぎに手を回してみると……

これがまあ、
何の支障もなく親指同士、人差し指同士が
くっつく。

ゆるゆるな感じです。

ということは通常の判断基準で、
ぼくのふくらはぎは
「筋肉貧弱!」
らしいんです。

とはいえ、
もう5年以上、平日は毎日約6キロ走ってて、
身体の不調はナッシング。

健康診断ってのは、
病院でやるものでも、
ドゥーイットユアセルフでも、
大方の人になんとなく共通する
大雑把なモンでしかないんだなと、
勝手に判断してます。

で、この『明治断頭台』。

大方の人はOKだと思いますが、
ぼくには少しゆるかったです。



明治断頭台  山田風太郎ベストコレクション (角川文庫)
山田 風太郎
角川書店(角川グループパブリッシング) (2012-06-22)
売り上げランキング: 507,580




**********************
当ブログ執筆担当・きくちが書いた本はこちら
**********************

2016年5月6日金曜日

『パクリ経済 コピーはイノベーションを刺激する』(カル・ラウスティアラ他)読みました。



本も映画も音楽も、
どんなものがヒットするのかは、
タイムマシンで未来を見てこない限り、
誰にも予測できません。

売れるかどうかは、
どうやら作品内容の善し悪しも
関係無いようです。

で、今の時代の成否の分け目は、
内容よりも、
その作品を世に送り出した人
または販売を担当する人が、
「どれだけ多くに人に知らしめたか」
にかかっているような気がします。
上手に宣伝できる人がヒットを生む。

さて、ぼくがAmazonを通して
会社で売っている

『電卓叩きながらエクセル使う
 アナタをネタにした物語』

って電子書籍があります。

これをもし、
誰かが丸ごとコピーして、
その誰かが自分の著者名をつけて
一般書籍として
本屋さんで売ったとしましょう。
(仮にね、仮に)

そんで、
ぼくの知らぬ間に大ヒットして、
ベストセラーになっちゃたとしましょう。
(仮にね、仮に)

その事実を知ったとき、ぼくは、
そのコピペさんに対し、
何も言わないと思います。

ヒットしたのはコピペさんの
世に知らしめるための努力があったからで、
ぼくの力じゃない。

コピペさんには
上手に宣伝する才能があったんです。

「棚から落ちてきたぼた餅を食すべからず」
という先祖代々の教えを守って、
ぼくは文句も言わず、沈黙を通します。

ああ、誰か、
このコピペさんのように、
大ヒットさせてくれないかな
……ぼた餅は要求しないよ。

で、この『パクリ経済』。

副題は「コピーはイノベーションを刺激する」。
そのまんまの内容です。
ぼくの電子書籍も許諾なしで複写してOKです。



パクリ経済――コピーはイノベーションを刺激する
カル・ラウスティアラ クリストファー・スプリグマン
みすず書房
売り上げランキング: 201,864




**********************
当ブログ執筆担当・きくちが書いた本はこちら
**********************

2016年5月2日月曜日

『デューン 砂の惑星(下)』(フランク・ハーバート)読みました。



映画の終わりのエンドロールを
最後まで観るか。

人によって意見が分かれますね。

たぶん、映画ファンならば大抵、
「劇場が明るくなるまで席を立たない派」
ではないでしょうか。

誰だったか
「エンドロールの最後まで観ないと、
 その映画を観たとは言えない」
って鼻息を荒くしていた人もいました。

さて、
優柔不断なぼくは、
実は「どっちでもいい派」です。

その映画に入り込んで
「いつまでもその世界に浸っていたい」
と思うときには、

エンディングテーマを聞きながら
流れていく文字を
夢見心地で眺めています。

あと、
知り合いが製作にかかわっているときには、
そいつの名前を探しながら、最後まで観る。

でも、
そんなに興味の持てない内容だったり、
次の予定が入っていたり
ってときには、
迷いなくすぐに席を立っちゃう。

ぼくはとても
映画ファンとはいえないようです。

で、この『デューン 砂の惑星(下)』。

さっきの鼻息荒いヤツに言わせると
「お前はこの本を読んだとはいえない」
になると思います。

この本、
本筋の物語の終わりに、
かなりのボリュームで、
設定状況とか用語解説とかの
付記があるんです。

ぼくは、「もういいかな」と思って、
それ読まずに
この感想もどき書いちゃいました。
眠かったんですもの。



デューン 砂の惑星〔新訳版〕 (下) (ハヤカワ文庫SF)
フランク ハーバート
早川書房
売り上げランキング: 31,078




**********************
当ブログ執筆担当・きくちが書いた本はこちら
**********************