2016年5月6日金曜日

『パクリ経済 コピーはイノベーションを刺激する』(カル・ラウスティアラ他)読みました。



本も映画も音楽も、
どんなものがヒットするのかは、
タイムマシンで未来を見てこない限り、
誰にも予測できません。

売れるかどうかは、
どうやら作品内容の善し悪しも
関係無いようです。

で、今の時代の成否の分け目は、
内容よりも、
その作品を世に送り出した人
または販売を担当する人が、
「どれだけ多くに人に知らしめたか」
にかかっているような気がします。
上手に宣伝できる人がヒットを生む。

さて、ぼくがAmazonを通して
会社で売っている

『電卓叩きながらエクセル使う
 アナタをネタにした物語』

って電子書籍があります。

これをもし、
誰かが丸ごとコピーして、
その誰かが自分の著者名をつけて
一般書籍として
本屋さんで売ったとしましょう。
(仮にね、仮に)

そんで、
ぼくの知らぬ間に大ヒットして、
ベストセラーになっちゃたとしましょう。
(仮にね、仮に)

その事実を知ったとき、ぼくは、
そのコピペさんに対し、
何も言わないと思います。

ヒットしたのはコピペさんの
世に知らしめるための努力があったからで、
ぼくの力じゃない。

コピペさんには
上手に宣伝する才能があったんです。

「棚から落ちてきたぼた餅を食すべからず」
という先祖代々の教えを守って、
ぼくは文句も言わず、沈黙を通します。

ああ、誰か、
このコピペさんのように、
大ヒットさせてくれないかな
……ぼた餅は要求しないよ。

で、この『パクリ経済』。

副題は「コピーはイノベーションを刺激する」。
そのまんまの内容です。
ぼくの電子書籍も許諾なしで複写してOKです。



パクリ経済――コピーはイノベーションを刺激する
カル・ラウスティアラ クリストファー・スプリグマン
みすず書房
売り上げランキング: 201,864




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