2016年5月18日水曜日

『Who Gets What ―マッチメイキングとマーケットデザインの新しい経済学』(アルビン・E・ロス)読みました。


ぼくは都立北園高校って学校を出ました。

入試に合格して入れてもらえたんですが、
でも、正確にいうと
北園高校を受験したんじゃないんです。

受験時に志望したのは、
この北園を含め3つの学校がひとくくりの
「42群」っていうグループでした。

もう一つレベルの高い人は
小石川と竹早って2つの学校がくくられた
「41群」を受験します。

30年以上も前の都立高校の受験制度は
そうなっていたんです。

内申点とか偏差値から判断して
「41群に挑戦しよ」とか
「42群にしとこ」とかを
決めて受験する。

「小石川に挑戦!」や
「北園にしとこ」ではない。

つまり、
学校を個別に選べない制度
だったんです。

合格発表のとき、
42群は3つの高校別に、
合格者の受験番号が掲示される。

合格してたら、
そこで初めて自分がどの高校に
振り分けられたかがわかる。

振り分け基準は
公正にランダムなんだろうな、
と思います。

でも、
「なんだろうな」な制度ですよね。

北園の仲間とは今でもたくさん
仲良くしているから、
よかったとは思ってますけどね。
カミさんも北園だし。

で、この『Who Gets What』。
(サブタイトルは長いので省略)

これなら文句は出ないだろうと思われる、
生徒の振り分け方が書いてありました。

志望校を単独で意思表示できない
ぼくらのときの制度は、
この本で論じられる以前の問題ですけどね。



Who Gets What(フー・ゲッツ・ホワット) ―マッチメイキングとマーケットデザインの新しい経済学
アルビン・E・ロス
日本経済新聞出版社
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