村上春樹さんの『海辺のカフカ』と、
あの『ハリー・ポッターと賢者の石』が
大ヒットしている頃でした。
爆笑問題のバラエティ番組で
作家を養成してデビューさせよう
というコーナーがあったんです。
作家志望のアマチュアを募集して、
審査で選ばれた人が小説を書いていく。
(偶然にも選ばれた人はぼくの友だちでした)
番組内で着々と執筆作業は進み、
なんとか形になっていたタイミングで、
プロの作家に指導してもらうことになった。
教えを授けるのは、あの高橋源一郎さん。
で、プリントアウトした
原稿の束を受け取ったプロ作家は、
その表紙に印字されたタイトルが
ダメだと指摘しました。
そこにあった題名は
忘れちゃったのでとりあえず
「アホラクダ」とでもしときます。
「アホラクダ」をどうすればいいか。
高橋源一郎さんは
「前に[海辺の]をつけ、
あとに[と賢者の石]をつけなさい」
と助言したんです。
つなげると
『海辺のアホラクダと賢者の石』
になります。 わー売れそうだ!
(でも実際にはそのタイトルには
しなかったようですけどね)
で、この『古書カフェすみれ屋と本のソムリエ』。
今、結構売れてる本に
『ビブリア古書堂〜』と
『珈琲店タレーラン〜』
っていうのがありますね。 合わせ技一本!
古書カフェすみれ屋と本のソムリエ (だいわ文庫)
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