2016年5月30日月曜日

『生きるぼくら』(原田マハ)読みました。

子どものときに
親に死に別れて、
意地悪な親戚の家で
暮らすことになり、

それでもめげずにがんばって、
立派な大人に
なりました的な映画を、

小学校の道徳だかの時間に
観させられました。

映画鑑賞している最中は、
可哀想で可哀想で、
でもくじけない少年に
どっぷり感情移入して、
涙ちょちょ切れんばかりだったんのに、

上映が終わると、
周りのこすっからい友だちの
悪ガキ連中と

「なんだーつまんねぇーの」
「怪獣出ないじゃん」
「世の中あんな甘くねぇよ」

と小憎らしい感想を述べ合っていた。

「感動したよ」とか
「泣いちゃった」なんていうのは
誰も言わなかった。

恥ずかしかったんですね、
ガキだから。

で、この『生きるぼくら』。

ぼくはもう52歳で
ガキじゃないから、
素直に言います。

泣いちゃった。




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