2022年10月20日木曜日

『現代思想入門』(千葉雅也)読みました。


始めたのが
たまたまあの大地震の当月だったので、
これまでどれくらいの年月がたっているのか
すぐわかるんです、毎朝のランニング通勤。

あれは2011年だったから
引き算すると11年です。

ゴールにしているスポーツジムが
(そこでシャワーしてから会社に行く)
7時に営業開始なので、
逆算して6時過ぎに自宅を出て、
ほぼ同じコースを11年間ヘロヘロ走りしています。

最近、その期間って
結構長いんだと思うようになりました。

同じ人を見かけなくなったんです。

確か最初の2〜3年くらいは、
スタートから約1キロ地点で、
熟年夫婦らしきウォーキングの方と毎日すれ違い、
なんとなく顔見知りになってきて、
そろそろ挨拶でもしておこうかと考え出したら、
気がつくと見かけなくなってた。

ぼくは時間もコースも変わらずにいたけど、
あのお二人は何か生活環境の変化が
あったんでしょうね。

約3キロ地点でびゆーんと抜かしていく
韋駄天の兄さんも1年ほどで姿を消したし、

この人は永遠だろうと思っていた
子犬3匹ずれの小柄おばさんも
半年ほど姿が見えません。

いつもビル掃除していた
実写版のレレレのおじさんは、
割烹着的服装のおばさんに代わり、
今は清掃時間が変更されたのか、
ぼくの通るときには誰も掃除してません。

で、この『現代思想入門』。

世の中だけでなく
哲学にも移り変わりがあると知りました。




**********************
当ブログ執筆担当・きくちが書いた本はこちら
**********************

2022年10月18日火曜日

『寒い国から帰ってきたスパイ』(ジョン・ル・カレ)読みました。


いつも行っている大きな本屋さんは、
ネットで在庫が調べられる。
そこで、検索窓に探している本の
タイトル入れて虫メガネマークのボタンを
クリックしたら「なし」の表示。

友だちご推薦の作家さんだから
一冊くらい読んでみようと
代表作って書いてあったのを探したんです。
だけど、だいぶ前に刊行した本だったから、
新刊書店では品切れだでした。

ロングセラーといわれているし、
わりと最近亡くなった著者さんだから話題でもあり、
9階建てビルまるごと書店という
規模の大きさからいって、
置いてあると思ったんだけどな。

と思いつつ、
「なし」の表示を見た後に、
前回触れたブックオフの入荷通知を設定しようとしたら、
あれやこれやの雑用が急に舞い込み、
すっかり忘れて、そのままになっていました。

で、この『寒い国から帰ってきたスパイ』。

うちの近所に頑張って営業してる
小さな(新刊の)本屋さんがあるのですが、
何とそこにあったんです、この本。
まあまあ面白かったです。




**********************
当ブログ執筆担当・きくちが書いた本はこちら
**********************

2022年10月13日木曜日

『プロだけが知っている小説の書き方』(森沢明夫)読みました。


出版されてからだいぶたった本は、
普通の本屋さんには売っていないので、
ブックオフの入荷通知メールを使って仕入れる。

そんなやり方を覚えてから、
数年はたつでしょうか。

一時はまったローレンス・ブロック作品の
数十冊はそうやって揃えました。

でも、その覚え始めに入荷通知を設定した
ブロック泥棒シリーズの1冊が
(『泥棒はライ麦畑で追いかける』)
いまだに未入荷のままなんです。
あと1つでコンプリートなんですけどね。

そのメールが届かないせいもあると思うんですが、
その後は、新しく出る本に興味を
そそられるものが多くなり、
入荷通知はほとんど使わなくなっていきました。

通知の登録方法も忘れかけたついこの前、
ふとした拍子に、
昔読んだ『鉄塔 武蔵野線』って小説を
再読したくなり、自宅の本棚を探したところ
どうしても見つからず、

ならばと、
泥棒ライ麦が残っている設定ページに
それを追加したんです。
すると、ライ麦くんは
すんなり置いてけぼりにされ、
新設定の鉄塔くんの入荷通知が翌日に届きました。
今はもう読み始め、もうすぐ終わるとこです。

で、この『プロだけが知っている小説の書き方』。

『鉄塔〜』はプロの書き方とは、
ぜんぜん違うように思えるけど、おもろいです。




**********************
当ブログ執筆担当・きくちが書いた本はこちら
**********************

2022年10月6日木曜日

『あの子とQ』(万城目学)読みました。


少し前に、
上下巻に分冊されている作品を
高評価する傾向が、
ぼくの頭の中にはあるようだ、
ってここでいいました。

と、ここまで書いて「少し前」などと
あやふやなままにしておくのも
無責任な気がしたから、
バックナンバーを検索したら、

それをいったのは、キングさんの
『ファイアスターター(下)』のときでした。

上巻は、思わず身震いしちゃうほど
面白かったから5つ星評価をつけ、
下巻も普通なら5つなんだけど、
上巻の緊迫感を考えると、
同じ満点じゃあ申し訳ない気がして
4つにしたと、半年弱前のぼくは書いていました。

ああ、そうだった。そうだった。

そこに引き合いに出されていたのが、
万城目学さんの『ヒトコブラクダ層ぜっと(上・下)』で、
これもまた上巻が最高点の評価で、
下巻がそれに比べると星の数は少なくなったと。

物語の世界に入ったばかりとき(上巻)は
予備知識が何もないので、
背丈よりも高いボウボウの雑草を
かき分けながら進むような感じで、
そのどきどきが楽しく感じられるんでしょうかね。

それが下巻になると感覚が麻痺してきて、
面白いと思う気持ちが削られていく、のかな。

で、この『あの子とQ』。

1冊にまとまった本でした。
でも、もし上下の分冊になっていたら、
上巻には5つ星をつけたと思います。




**********************
当ブログ執筆担当・きくちが書いた本はこちら
**********************

2022年10月4日火曜日

『東京の子』(藤井太洋)読みました。


住宅事情により本棚スペースが限られるので、
文庫より一回り大きい単行本の購入は
なるべく控えようと思っています。

それでも、やっぱ、

うずうずしつつ待っていた
お気に入り作家さんの新刊タイトル、

そりゃ誇大だろうとわかっちゃいるけど
吸い寄せられちゃった惹句、

うんうん同じ同じと
仲間意識を持ってしまった読者レビュー
などなどに、
右手を無理やり書店の該当棚に持っていかれ、
該当本を引き抜いてしまう事態は多々あります。

そうしてぎちぎち言い始めた
我が本棚の単行本を見ていたら、
その行く末に
3つのパターンがあることに気づきました。

一つは、ブックオフさんへのドナドナ組。
前は一番下の段に専用コーナーをつくっていたのですが、
そこも他分類の書物が侵食してきて、
今は本棚の前の床にただ横積みしています。

2つ目は、そのまま残し組。
いつか再読したいなと思うものです。

そして3つ目が
文庫での再販にも手を出す大小2冊揃い組。
すぐにでも再読したいけど、
ほかの積ん読本もあるからせめて文庫まで待つ分類です。

で、この『東京の子』。

結果的に大小2冊揃い組になりました。
でも実は、タイトルを間違えて買っちゃったんだ
ってことにあとから気づいたものでした。

本当の2冊揃い組にしたいと思ったのは
同じ著者さんの『ワン・モア・ヌーク』でした。
けど、それは単行本がなく文庫だけの本でした。




**********************
当ブログ執筆担当・きくちが書いた本はこちら
**********************