困ったときの山本周五郎賞。
読む本のストックがなくなって、何を読もうか迷うとき、
頼りにするのがこの文学賞です。
今まで呼んだものをネットで引いてみたら、
『ゴールデンスランバー』『夜は短し歩けよ乙女』
『覘き小平次』『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』
『ぼっけえ、きょうてえ』『奪取』『家族狩り』
『砂のクロニクル』『TUGUMI つぐみ』『異人たちとの夏』
と10作品も読んでました。
で、どれもハズレなし。
全部がその年に読んだ作品のベスト3に入るくらいよかった本です。
そしてもう一つ。今まで頼りにしていた賞があります。
本屋大賞です。
その1位になった作品でこれまで読んだのは、
『天地明察』『告白』『ゴールデンスランバー』
『夜のピクニック』『博士の愛した数式』。
このうち『告白』が少し物足りなかったけど、ほかは全部OK。
十分楽しませてもらいました。
これとは逆に、裏切られてばかりの賞もあります。
たぶん文学賞の中では最も有名な芥川賞、それに直木賞。
たまたまなのかもしれませんが、
どちらも「えーっなんでぇ?」とうなってしまうもの
ばかりでした(作品名はナイショ)。
で、この『謎解きはディナーのあとで』。
申し訳ないのですが、読むのが苦痛でした。
でも、途中で読むのをやめてしまうのは、
もっと申し訳ない気がして、
後半は斜めに目を通しながらの読了です。
で、この本を読み終えた今、
ぼくの中では、本屋大賞が芥川賞・直木賞のレベルに入りつつあります
(この一文だけ読むと、一般的にはすごいほめ言葉になるんだろうな…)。