イスの上では、ぼくはたいがいあぐらをかいています。
なんか行儀が悪いような気がして、
意識的に足を下におろすこともあるのですが、
いつの間にか、またあぐら姿勢になってるんです。
でも、いつものランニング通勤の影響でヒザが痛かったり、
筋肉痛だったりするときは、
あぐらは痛みを助長するようです(ぼくだけかもしれませんが)。
最初は痛くないんですが、
何かに集中して同じ姿勢を続けていると、
あぐらをといたとき、うぎゃーとなります。
だから、足に違和感を感じるなってときには、
なるべくあぐらをしないように気をつけてるんです。
それでも、なぜか忘れてやっちゃう。
んで、後で痛い目をみる。
さて、高田郁さんの「みをつくし料理帖」シリーズ。
たしかこの『小夜しぐれ』は5冊目です。
1冊目を、涙を流しながら読んで、
2冊目はトーンダウンしながらも
3冊目は新刊が出ると同時に購入し
「あれっ、やっぱちょっと違うかも」と感じて、
それでもここまで続けて読んだんだからと、
少しさめながら4冊目を読んだら、
「やっぱもういいかな」って感じてしまったシリーズです。
だから5冊目は買わないし、読まないはずだったんです。
そんな読書プランを変更させたのは娘からのメールでした。
「高田郁さんの新刊出ているから買ってきて」
本棚に置いていたこのシリーズを、
ぼくの知らないうちに、娘も読んでいたんですね。
大筋のストーリーは各巻でつながっているから、先が気になる。
なので新刊が出たから買ってこい、と。
娘の依頼には、逆らえないのが父親です。
いや、どんな人の依頼でも逆らえないのがぼくです。
そして、当然のように先に娘が読んで、
そのあと、ぼくが読みました。
次の6冊目は要らないな……というのが正直な感想でした。
でも、きっとまた娘からメールが来ると思います。
そしてぼくは買って帰ると思います。
ちょうど、足が痛いときでも、
ついつい、あぐらをかいてしまうように。