2021年3月30日火曜日

『泥棒はクロゼットのなか』(ローレンス・ブロック)読みました。


自宅マンションのゴミ置き場は、
燃える、燃えない、資源など
それぞれ分別しておけるように
スペースが決まっています。

家庭内で朝のゴミ出し当番になっているぼくは、
ほぼ毎日、そこにある
大きな燃えるゴミカートの中に
レジ袋1つ分のわが家からの排出物を放り込んで、
ランニング通勤に向かいます。

そのゴミカートのすぐ横の棚は、古紙置き場。
古新聞とチラシ用には別のカードがあり、
棚には新聞以外の雑誌とか古本なんかを出します。

今そこに、誰か他の住人が出した
20〜30冊の単行本がヒモにくくられて
回収を待っているんです。

回収は月に1度くらいで、
その単行本群は2週間くらい前から
そこに鎮座してます。
シリーズ物だとすぐにわかる表紙のデザイン、
もちろん著者も同じでした。
ロバート・B・パーカーさん。

最初目にしたときは、
読んだことない知らない人だと
素通りしてたんです。
でも、なんだか気になって
自分の本棚みたら、あるじゃないですか。
「ゴッドウルフの行方」に「初秋」。
内容はとんと忘れてるけど。

で、この『泥棒はクロゼットのなか』。

この本も含めローレンス・ブロック作品が今、
本棚にたまりつつあります。
でもあの棚に持っていくことはないと思いたいです。


2021年3月25日木曜日

『超解説! 戦国武将まるわかり事典』(島崎晋)読みました。


読んだ本のことを
紹介するような体裁にしているんだから、
もちょっと何とかならんのかいな、
と怒られそうな気がするんですが、
ずっとこの調子でやってきているので、
勘弁ください。

それに前回の『ヴァレリー〜』の文末に
「次回につづく」って書いちゃったし。

ということで、水筒。
直接吸い口をちゅーちゅーするので、
黒く汚れてしまい、漂白剤につけておいたら
少しはきれいになったという話でした。

吸い口部分だけ本体からべりっと取って、
かみさんが台所用のふきんとかを
つけている漂白作業に一緒に混ぜて、
入れさせてもらうんです。

プラスチックの中の方まで
入り込んじゃった黒カビ様のぶりぶりを
全部取り去るのはムリだけど、
表面的な汚れはぬぐえます。

何度もやっていると、中の方の黒も
だんだん除去されていくような気がして、
調子に乗って繰り返し繰り返しました。

そしたらまあ、
気づかぬうちに内部についていた
シリコン製の弁状の部材が
溶けて薄くなってしまい、
外側にぺたっとついたまま、
弁が開きっぱなしになってたんです。

それでも中のドリンクがこぼれ出ることは
なかったので、わからなかった。
つーことは、あの弁、
あってもなくてもいいってことなのかな。

で、この『超解説! 戦国武将まるわかり事典』。

その時代を舞台にした小説を読んだり
戦国ドラマを観てたりするときに
そばに置いておくと役立つ本です。
あってもなくてもいいものとは違います。




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2021年3月23日火曜日

『ヴァレリー 芸術と身体の哲学』(伊藤亜紗)読みました。


朝の出勤時には、電車やバス、
自家用車などは使わず走って通っていることは
ここでもう何度も紹介している通りです。

かれこれ10年続いてて、
いったいいつまでやるんだろうと
自分でも不思議になっています。

リュックサックの中に、着替えとお弁当、
スポーツドリンクの入った水筒なんかを入れて
担いで走ってるんです。

ふー、やっと話題にしたいブツが出てきました。
水筒です。水筒のこと言おうと思ったんです。
それが最近壊れてきたこと。

水筒といいましたが、
遠足のときに持っていったようなヤツじゃなく、
よくスポーツの試合とかで
選手がインターバルのとき
ちゅーちゅー吸ってる感じのです。
やわらかめのプラスチック製のヤツ。

ぼくのは700ccくらい入る大きさで、
吸い口部分を45度くらい回すと
中が出てこないように閉まって、
逆回しで出てくる仕組みです。

さらに、吸い口近くの内部に
シリコン製の弁のような部品もついていて、
きっとこぼれるのを2重に防いでいる。

ただ、直接口をつけるので、
風呂場のカビみたいに
黒くドロドロ的に汚れちゃうんです。
そこで、漂白剤につけておいたら、
少しはきれいになった。

で、この『ヴァレリー芸術と身体の哲学』。

内容が理解できるよう
もう少し時間かけて読むべきでした。
なので水筒はまったく関係なく、
その話は途中なので次回につづく。




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2021年3月19日金曜日

『短編画廊 絵から生まれた17の物語』(ローレンス・ブロック他)読みました。


本はもっとゆっくり読まなきゃいけない
って言ってたのは誰だったけかな。
理想は著者がその文章を書くときに
費やしたのと同じ時間をかけて読むこと
って言っていたんです。
誰だか忘れちゃったその人は。

それはまあ、わかります。
時間をかければかけるほど、
理解は深まるだろから。

理解が深いかどうかは別にして、
時間の面では、ぼくは合格かもしれません。
なにしろ読むの遅いんで。

でも、
忘れちゃった誰かからの合格点は要らないので、
もちっと早く読めるようになればいいな
とも思います。

速度は、本の種類によっても
変わってくるようで、
長編の物語だとページをめくる手は
素早く頻繁に動く。
本のつかが厚いからプレシャーを感じて
次々に未読部分を減らそうとあせるからとか、
多少飛ばし読みで内容をさらわなくても
物語は長いから筋が追えちゃうからとか、
そんな理由なんでしょう。

それからやっぱ、内容の面白さも、
読みペダルのアクセルを踏み込んでくれるようです。

で、この『短編画廊 絵から生まれた17の物語』。

タイトルの通り短編集で、著者17人の作品を集めた本。
長編ではないので、時間かかりました。




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2021年3月16日火曜日

『石を放つとき』(ローレンス・ブロック)読みました。


前回の『カササギ殺人事件(下)』では、
作文をつくる直前に思い出した
「……」の使い方で
スペースを埋めちゃいました。

でもよくよく考えてみると、
それとは違う内容でいこうと思ってた
ネタがあったんです。

そのネタ、
どうしても書かなきゃ悔やまれて
しかたないってほどではないんですが、
せっかく考えていたのに
頭の中だけで消しちゃうのも
かわいそうな気がして
(たいしたネタじゃないだけに)
今回分に流用します。

えーと、
まず2月の読了本は7冊でした。

でも、そのうち3冊が、
ぎりぎり駆け込みの最終土曜に
一気に読み終えたものです。

何度もいっているように、
会社の昼休み、バス帰宅の車中、就寝前と
3つの場所でそれぞれ別の本を
平行読みしているぼくは、
月末間近なのにまだ4冊しか
こなしていない自分を情けなく思い、
とりあえず表面上の数は増やしておこうと、
3つの場所でそれぞれ読みかけのものを
自宅寝室に持ち込んだんです。

3つとも残り数十ページだったので、
1日(もしくは翌日曜も使い2日)あれば、
読み終えられると目論んだ。
そうすれば、
それまでの4プラス3で、7冊になる。
んで、先にも触れたように
思惑通り冊数はこなせました。

で、この『石を放つとき』。

そのこなした3冊のうちの最後に読んだ1冊。
面白かったんです。面白かったんですが、
直前に読み終えた2冊が、
それ以上に面白くて、ちょい薄まった感じ。
やっぱ、欲張ってはいけないなと、何事も。




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2021年3月11日木曜日

『カササギ殺人事件(下)』(アンソニー・ホロヴィッツ)読みました。


去年の暮れに読んだ
ローレンス・ブロックさんの
『泥棒はスプーンを数える』で、
余韻なんかを示すときの「……」が
とってもうまく使われていて、
うなりました。

つーか、くちびるが横に引っ張られ過ぎて、
その圧迫で上下がくっつき、
二度と口が開かなくなるんじゃないか
と思うぐらいニンマリしました。

伏線が張られていて、
最初に出てきた「……」では、
点々なんてのは平凡な表現手段で、
手あかのついたありきたりのやり方だと
注釈的な説明がある。

そして2度目は、
最初と似たようなシーンのあとで、
なんの説明もなしに「……」がくる。

しかも、その点々だけが、
シーン描写を読み進めて、
めくった次のページに突然くる。

きっと英語の原作もそうなっていて、
日本語訳もそれに倣ったんだんだと
想像したんですが、
よく行数を合わせられたな……。

で、この『カササギ殺人事件(下)』。

これも下巻の冒頭にびっくり。
きっと原作も上下で同じ構成なんだろうな。
まあ、上下分冊なら合わせやすいだろうけど。




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2021年3月9日火曜日

『奇想、天を動かす』(島田荘司)読みました。


中学高校と部活のバドミントンを
やっていたとき、
大会とかで不思議だったのは、
誰が見てもぶきっちょな
手さばき足さばきなのに、
試合が終わってみれば
勝っているヤツがいることです。

試合に勝つのは、
相手よりも上手だからってハズなのに、
ヘタに見えるにもかかわらず、
ぶっちぎりで突き放してたりする。

1打終わったらコートの真ん中の
ホームポジションに戻るのが基本なんだけど、
それさえできてないどたばたフットワーク。
バックスイングなしで、
お相撲さんのつっぱりみたいに、
身体の前側でしか振られていないラケット。

試合前の試し打ちで、
そういう姿を見せられるから
油断しちゃうのか、いや油断したって、
試合は一瞬で終わるわけなじゃなく
15点3セットの長丁場では
挽回できるだろうから、
やっぱ実力なんだと思う。

人は見た目じゃないというけど、
バド(だけじゃなくスポーツ全般)は、
実力とフォームの格好良さが
一致するのが普通なんだけど、
例外もあるんですね。

で、この『奇想、天を動かす』。

読んでて、
なんかギクシャクしてると感じてたのに、
とっても面白かった。
小説も見た目(文体?)じゃないってことかな。




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2021年3月4日木曜日

『カササギ殺人事件(上)』(アンソニー・ホロヴィッツ)読みました。


3つ前の『俺はエージェント』のとき、
読了日は2月4日で、
その感想もどきを書いたのが
約2週間後といいました。

時間がたっているから
内容を忘れていると思ったら、
案外、覚えていたと。

そして懲りずに
2つ前の『北の夕鶴2/3の殺人』も、
1つ前の『殺し屋ケラーの帰郷』も、
どちらも2月10日の同じ日に読み終わり、

(何度となく紹介しているように
 場所を変えて同時並行読みしているので、
 最後のページを閉じる日が
 同じになることはままあります。
 決して1日に何冊もこなせるような
 早読み人ではありません)

これを書いているのは2月23日。
つまり、やはり約2週間後です。
(ブログへの投稿は
 その約1週間後の今日〈3月4日〉ですが)

どうもこの頃、
余計なことがあれやこれやと押し寄せて、
じっくり作文に向き合えず、
たまってたまって、
あわててこなす感じになってるんだあ、
いかんいかん。

『俺はエージェント』のときと同様に
「あまり内容覚えてないだろうな」
との危惧があったので、
本の内容とは関係ないネタで
お茶をにごそうとしたのが、
今回も含めた3つの投稿なんです。
ごめんなさい。

でも書いているうちに、
やはり『俺はエージェント』のときと同様に、
かなり内容を覚えているのに、
自分でもびっくりしてまして。

で、この『カササギ殺人事件(上)』。

これは前の2つ以上に覚えてます。
なにしろ、今、下巻を読んでいる最中ですから。
いやー、おもろいです。




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2021年3月2日火曜日

『殺し屋ケラーの帰郷』(ローレンス・ブロック)読みました。


いつものように会社に行ったら入り口に
「当社は本日付けで事業を閉鎖しました」
と張り紙があって、

「なんだよそれ」とうろたえていたら、
後からナンバー2の取締役も出社してきたから
事情を聞いたけど、
そのお偉いさんも寝耳に水だったようで、結局、
社長一人が誰にも言わずに仕組んだ計画倒産だった
──って話を聞いたことがあります。

実はその会社、
ぼくも一時期在籍していたトコなんです。

あとからわかったらしいんですが、
その社長、Xデー前の1週間くらいで、
まだ納品が済んでいない
(もちろん代金の支払いもまだの)
お客さんの所をあちこち回って、
「今払ってくれれば半額にする」などと言い、
お金を掻き集めドロンしちゃったらしい。

いきなり会社がなくなっちゃった
昔の同僚からその話を聞いたとき、
ぼくはドロン社長が言っていた言葉を
思い出しました。

「俺はワルになりきれないんだよ。
 なりきれりゃ、もっとなあ……。
 でもまあ、これぐらいがちょうどいいか」

で、この『殺し屋ケラーの帰郷』。

題名の通り殺し屋が主人公。
殺すんだから、当然ワルなんですけれど、
ちょうどいい感じです。




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