2014年1月14日火曜日

『話し言葉の日本語』(井上ひさし/平田オリザ)読みました。

このブログの2つ前に書いた
京極さんの本(『書楼弔堂 破暁』)の感想で、
昔やっていたメモ書き習慣のことをいいました。

これまで
そんな習慣があったことさえ忘れていたのに、
一度思い出しちゃうと、
その感触がむくむくよみがえってきて、
またまたメモしたくなっちゃいました。

なので、
この『話し言葉の日本語』の中にあった文章の引用で、
今回も感想文の代わりにしちゃいます。
ちょっと手抜きな気もしますが、まあいいです。

<以下、51ページに載っていた文章です>

 日本語は特に人称代名詞がすごく省略されやすい。たとえば、
「課長、この書類どうしましょうか」
 だと、主語は我々(we)がいちばん近い。
「課長、この書類どうしますか」
 だと、主語はたいていの場合は私( I )です。
「課長、この書類どうしましたか」
 だと、主語はあなた(you)になる。これは見てのとおり語尾が
違うだけなんですね。どうも、日本語は主語がないという欠点を
助詞や助動詞で補っている。逆にいえば、英語は日本語の助詞・助
動詞にあたるものがない欠点を主語を明確にすることによって補っ
ているということに気がついたんです。


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