2016年2月12日金曜日

『暗くて静かでロックな娘』(平山夢明)読みました。

大ヒットする作品の条件の一つに、
「極端であること」
をあげたのは誰だったかな。

忘れちゃったけど、
とにかくぼくが見つけた法則
(あ、条件か)
じゃないことは確かです。

戦争が起こっちゃう物語だったら、
人類が滅亡するくらいで終わらせないで、

地球がぶっ飛ぶどころか、
太陽や銀河、もっといえば宇宙まで、
どうにかなっちゃう話にする。

極悪非道な金貸しの取り立ての場面なら、

暴れ回って借金した人をぼこぼこにして、
顔をぶどうの房みたいな形に
変えちゃうって程度の
ありがちなものにしないで、

おびえる債務者の目の前で、
たぶんポケットの中から
生きたハツカネズミを取り出して
(以下、引用。カッコ内はぼくの補足)

「見とれ! これがヤミ金のど根性じゃい!」
スーツ(取り立て人)は
ネズミを掴むと頭を口に入れ、
そのまま噛み千切り
「げろお!!」と叫んだと同時に
床に五度、びちゃびちゃ吐いた。

(以上、引用)
みたいな。

で、この『暗くて静かでロックな娘』。

今、引用したのは、この本の一部。

途中で読むのをやめたくなっちゃうような
もっと凄惨なトコもあるんだけど、
引用もためらわれるので…。

とはいえ、
極端は極端なんだけど、
大ヒットはどうかなぁ。



暗くて静かでロックな娘 (集英社文庫)
平山 夢明
集英社 (2015-12-17)
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