2016年2月5日金曜日

『江ノ島西浦写真館』(三上延)読みました。



映画とかテレビとかの
ドラマの撮影では、

たいていは台本に書いてある
順番通りには撮りませんよね。

「正直に話してごらん」
「……」
「絶対に怒らないから」
「絶対?」
「ああ、絶対だ」
「……僕、
 本当はコンニャク星人なんだ」

という先生と僕の掛け合いが
あったとして、

それをそれぞれのアップで
カットバックして見せるときには、

まずどちらかを先に、
かため撮りして、

残ったほうを同じく、かため撮り。

先生だったら
「正直に話してごらん」
「絶対に怒らないから」
「ああ、絶対だ」
だけを、
僕のセリフ部分を抜いて撮り、
そのあと僕のセリフを撮る。

先生も僕も、
当然立ち位置が違うから
照明の当て方なんかが違っていて、

セッティングを変えるのは大変だから、
効率よくカメラの位置も何も変えずに
同じように撮れるものから
先に撮っていく。

効率ってものを考えれば、
それがいいんですよね…。

で、この『江ノ島西浦写真館』。

作者の三上延さんには、
まだ完結してない「ビブリア古書堂」の
シリーズがあります。

アレ次が出るの待ってるんだけどなぁ。

この『江ノ島〜』が
『ビブリア〜』より先に出たってのは、
効率の問題だったのかしら。


江ノ島西浦写真館
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