「どんなエグい内容でも、
途中で読むのをやめちゃう本は、
今までほとんどなかった。
でも、これだけは、
〈もう、ダメ! イヤだこんなの!〉
って投げちゃった」
と、友だち(ゆかちゃん)に言わしめたのは、
ぼくが自信を持って彼女にオススメした
京極夏彦著『覘き小平次』でした。
ぼくとしては、
小説のオールタイム・マイベスト10に、
常時ランクインするお気に入り作品なんですが、
どうも好みが合わなかったようです。
血がドバドバで残酷だとか、
特殊性癖のエロ場面ばかりとか、
そんな内容ではないんですよ、小平次。
でも、
主人公の性格というか感情描写というか、
そういうのが耐えられなかったみたいです。
ぼく的には、
その向こう側にある「愛」が
良かったんですけどね。
あ、ちょっとそれちゃいましたが、
いいたかったのは、
「エグくても途中で投げない」
ってこと。
エログロ残酷を、
映像や実物で見せられると、
即座に目をそむけちゃうぼくでも、
文章なら平気なんです。
(たぶん、ゆかちゃんも。小平次以外)
で、この『独白するユニバーサル横メルカトル』。
途中で投げないで、
ちゃんと最後まで読み通しました。
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ゆかちゃん、このブログ読んでるかな。
勝手にコメントを引用してごめんなさい。
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