2015年4月20日月曜日

『リーシーの物語(下)』(スティーヴン・キング)読みました。

紙を切るときは、
1枚ずつ切らないとダメです。

キチンとした製本の機械があれば別ですが、
カッターとかの普通の道具でやるのなら、
束ねて切って、
早く終わらそうとしてはいけません。

そんなふうにやると、
必ず紙がぐちゃぐちゃになって
キレイに切れない。
結局、いつまでたっても、
その裁断作業は終わらない。

ぼくらの仕事は、
本とか印刷物の中身(印刷するデータ)を
つくっているので、
最終的な印刷とか製本とかの
実物品づくりの工程に、
自分の手を動かすことはありません。

でも100枚くらいなら、
余白部分をカットして、
仕上がり品のサイズにし、
検証してみることは、たまにあります。

裁断機はないので、
この作業は普通のカッターを使ってやります。

想像すればわかると思いますが、
そのとき100枚を束ねて
一気に切るのは無理。
はじめにも言った通り、ぐちゃぐちゃです。

手がしびれちゃっても何しても、
1枚ずつ順を追って積み重ねていかないと、
「よーし、できた!」
の達成感には行き着けない。

で、この『リーシーの物語(下)』。

上巻から下巻の前半くらいまでは、
100枚まとめてザクッと切りたくて、
うずうずしちゃいました。

それでも、
なんとか耐えて1枚ずつ切っていくと、
やっぱ最後には、
「ふ〜ん、いいじゃん!」
って心地を味わえたんです。
ちょい忍耐力が必要でした。


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