2018年2月8日木曜日

『花のさくら通り』(荻原浩)読みました。


会社でとっている日経新聞の夕刊には、
週一くらいの間隔で、
ブックレビューのコーナーが掲載されます。

3人の評者が1人3冊ずつ
5段階評価の星印をつける。

少し前のぼくの読んでいた本の
ラインナップには、かなりの割合で
ここの満点評価がつけられたものが
占めていました。

過去形にしたのは、
今は少し違ってきたからです。

各評者の傾向がだんだんわかってきて、
「あの人の5つ星本を読んでも、
 ぼくにとってはたいてい3つ星くらい…」
とか、
「この人は、どんな本でも
 5つ星をつけちゃうから、
 どれがホントのオススメだかわからない」
とか、
「いっつも厳しい評価のあの御仁は、
 どれも読む気にならない」
などなど。

例えば、その評者の一人に
文芸評論で結構有名な北上次郎さんがいます。

評価は、書評文を読む限り、
とてもキチンとしている。
ただ……その満点評価の本をぼくが読むと、
どうにも合わない。
今まで4、5冊試してみましたが、
どれも良さがわからなかった。
面白さの触覚って、人それぞれ、
ちょっとずつ違う方向を向いているんでしょうね。

で、この『花のさくら通り』。

楽しめました。
でも、満点評価をつけるほど、
のめり込むことはできませんでした。
この本の解説で北上次郎さんは、
べた褒めの評価をしているんですけどね。





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