2017年3月31日金曜日

『SOSの猿』(伊坂幸太郎)読みました。


スティーブン・キングさんの
物語のつくり方は、
「ストーリーの構成など考えずに
 勢いでががーっと書く」
みたいな感じだそうです。

通っていた映画学校で、
「大切なのは構成だ」
と習ってきた
ぼくにとってはびっくりでした。

それでも、
疑問に思いながら
キング作法を試してみると

「おお、なるほど、
 そっちのほうが展開が
 ごろごろ転がって面白くなる」
と気づき、

牛歩の歩みではありますが、
自作のお話づくりを進めています。

とはいえ、最近、
それだけじゃダメだってことが
わかり始めたんです。

つくり出しの初っ端は、
ががーっと書くのがいい。

でもそれだけで終わっちゃいけない。

キングさんほどの力量があれば、
それでもいいんだろうけど、
ぼくレベルだと、
ががーっで出来たものを見直し、
あのエピソードと
この説明を入れ替えたり、
冗長な場面を削ったりという
まさしく構成を練り直さないと、
満足できるお話にはならない。
勢いプラス構成作業
……やっぱ、お話つくるのは大変です。

で、この『SOSの猿』。

練られてますね、構成。
当たり前だろうけど、
やっつけ仕事じゃないなって思いました。




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