2017年3月15日水曜日

『自閉症の僕が跳びはねる理由』(東田直樹)読みました。


『美女と野獣』って物語がありますね。
おとぎ話もアニメもミュージカルも、
どれ一つ、
読んだことも観たこともないので、
ホントはよく知らないんですが、

あれって要するに、
魔女かなんかが意地悪して、
心の優しい立派な王子様みたいな人を、
醜い野獣の姿に変えちゃって、

それを知らない美しい女の子が、
本当はイケメン王子の野獣と出会い、

びくびくしながら
対応しているうちにひかれ合っていく
ってストーリーなんでよね。

それでハッピーエンドで
野獣の魔法が解けて、
元野獣の王子と美女とが
幸せに結ばれました。
めでたし、めでたし。

……この、ぼくの想像の話の筋は、
そんなに間違っていないですよね。
知らないんだけど。

で、この『自閉症の僕が跳びはねる理由』。

著者の東田さん
(というか、自閉症をわずらっている人たち)は、
本当は王子様である魔女に意地悪された人みたいに、

本来の立派な姿を、
誰かに隠されちゃってるような気がしました。

さらに頭が下がるのは、
隠してるベールみたいなものさえ
受け入れちゃって、
その中で懸命に生きてるところ。

立派で強い人格を持った人たちに、
久々に触れた気がしました。




**********************
当ブログ執筆担当・きくちが書いた本はこちら
**********************