2017年3月17日金曜日

『サピエンス全史(下)』(ユヴァル・ノア・ハラリ)読みました。


経済の本、心理学の本、
哲学の本、環境問題の本……。

その道の専門家じゃないぼくらが
本をつくるんですが、
内容があまりにも間違っていてはダメなので、
その分野に造詣の深い先生に、
内容チェックを
お願いすることがあります。
いわゆる監修です。

今までの経験からして、この監修の先生、
大雑把にいって2種類に分けられます。

細かい人とそうじゃない人。
(区別するため以下「細さん」と「太さん」)

細さんがよく指摘するのは、
例外があること。

「言い切ってはいけません。
 異なる場合もあるのです。
 例外を列挙してください。
 注を入れてください」

それに対し、
太さんはどちらかというと
ぼくら側に近く、
わかりやすさや読みやすさを優先する。

「この表現は厳密に言えば
 違う場合もあるけど、
 大づかみすりゃ正しいからOK。
 もっと言えば、
 それに続く例外も削ったほうがいい。
 もっと読みやすくなるし、
 素人の頭に入りやすい」

ぼくの経験からいって、
細さんと太さんの割合は9対1。

本が売れるのは
その「1」の先生に
見てもらった場合のほうが多い。
大づかみにストンと
読者の頭の中に印象として残す。
──これ大切だと思います。

で、この『サピエンス全史(下)』。

この本、人間の周りにある色んなこと、
大づかみにストンと
頭の中に落としてくれます。




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