2017年3月21日火曜日

『ダントン派の処刑 小説フランス革命 17』(佐藤賢一)読みました。


高校生のとき、
やんちゃな男友だちと
タルコフスキー監督の『ノスタルジア』を
観に行きました。
(ネタの使い回しだけど、
 誰も覚えてないでしょ、きっと)

劇場から出て、
お互いが言い合ったのは
「ぜんせん意味わかんねーよ!」でした。

内容が高尚すぎて、
アホガキの高校生には
ストーリーが追えなかったんです。

で、翌日。
学校でぼくはその友だちに訊きました。
「お前、パンフレット読んだ?」
「読んだ!
 すげーいい話だったんじゃん!」
「そうだろ!
 パンフ読んで初めてわかった!
 あれいい映画だ!」

ヤンチャ君とぼくは、『ノスタルジア』を、
その年のベスト1にしました。

世界情勢だとか、
主だった歴史の流れだとか、
経済が動いている仕組みだとか、

そんな知識を
まったく持たないアホ高校生は、
作品を観賞するための土台が
できていないんです。

そんな時期に観た映画には
この『ノスタルジア』と同じように
「意味わかんねー!」な
作品がいくつもありました。

で、この『ダントン派の処刑 小説フランス革命17』。

たしか『ノスタルジア』と同じ頃、
アンジェイ・ワイダ監督の
『ダントン』という映画も観ました。

劇場を出たときの感想は
『ノスタルジア』と同じでした。

ああ、この本を先に読んでいれば、
そんなことなかっただろうに。
とはいえ、もう30年以上前。




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