2016年6月3日金曜日

『人間臨終図巻(上)』(山田風太郎)読みました。



源頼朝、武田信玄、シェイクスピア、
原田甲斐、フィヒテ、ナポレオン、
頼山陽、山岡鉄舟、ヴェルレーヌ、
フーディニ、野口英世、蓑田胸喜、
宮本百合子、阪東妻三郎、向田邦子。

この15人のうち
聞いたことのない人は5人でした。

普通の人なら
全員知っているかもしれないけど、
浅学なぼくは、10人がやっとでした。

この偉人群、何かというと
52歳で死んだ人たちなんだそうです。

って、
この『人間臨終図巻(上)』に
書いてありました。

最初の区切りは10代、20代。
次からは31歳、32歳……と1歳きざみ。

それぞれの歳で
死んだ人の死にぎわの様子を
集めた本です。

冒頭で52歳をあげたのは、
今のぼくの歳だから。

時間的には、
この人たちと同じ長さだけ生きているのに、
「なんてことでしょ」
と自分を戒めるために並べてみました。

それにしてもまあ、
よくもこれだけ集めたもんです。

この本(上巻)は約500ページあります。

このあと中巻、下巻と続き、
それぞれ同じくらいの厚さ。

総勢1000人くらいの
「どんなふうに死んでいったか」が
書かれています。

死を集めてるってトコが、
なんとなく縁起が悪そうで、
最初は買うのをためらっていたんですが、

今読み進めている
「山田風太郎ベストコレクション」の
最後の3冊なので
「エイヤー」って声かけて
レジに持って行きました。

思い切って手に入れて(そして読んで)、
まあ良かったです。

コレクション制覇まであと2冊。


人間臨終図巻 上  山田風太郎ベストコレクション (角川文庫)
山田 風太郎
KADOKAWA/角川書店 (2014-01-25)
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