2016年6月17日金曜日

『虚言少年』(京極夏彦)読みました。


ツイッターの140文字の
つぶやきが流れる
タイムラインで見かけた、
あの淀川長治先生についていの
エピソードです。

(誰のつぶやきだったかは忘れました。
 検索すると出てくるかな。
 でも、面倒なので記憶だけで書きます)

劇場で年間数百本も観る
という映画青年が、

淀川さんに、
そのことを少し誇らしげに
話したそうです。

すると、淀川さんは
「そんなに観たって仕方ないでしょ」
と青年をたしなめた。

「あれやこれやの雑多な映画を
 たくさん観るヒマがあったら、
 これだって思う名作を何度も観なさい。
 新しい作品を観るのは
 [何度も観る映画]を探すためよ」

記憶を頼りに書いているので、
正確じゃないかもしれませんが、
大意はそんな感じです。

[何度も観る映画]か。
なるほどね、と思いました。

好みのジャンルも何もあったもんじゃなく、
それこそ雑多に
本をあさっているぼくには、
感慨深いお言葉でした。

で、この『虚言少年』。

なんとこの感想文もどきのコーナーに
3回目の登場です。

前は単行本で読んだのですが、
文庫化されていることを知り
入手して再読。

いやいや、
ぼくにも[何度も読む本]があったんです。
これで淀川さんに顔向けできるかな。

……でもなぁ。
馬鹿な小学生がオナラのことで
笑い転げてるような内容なんだよな。
(カバーの惹句には
「馬鹿さと笑いに満ちた日々を描く7編」
 って書いてあるし)
読むのは1回だけでいい気もするけど。


……たぶん近い将来、また読みます。







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