2016年4月4日月曜日

『ガソリン生活』(伊坂幸太郎)読みました。


あれやこれやの解説本を
つくっていると、

本当にいろんな
あれやこれやを擬人化して、

読んでる人にわかってもらおうと
涙ぐましい努力をします。

シロクマの住む場所が
なくなっていることの解説なら、

当人(当クマ)のコメントを
載せるのは序の口で、

少なくなっていく氷を
げっそり痩せたイラストで表現したり、
それにほら、
地球が汗をかいている絵なんかは
もう定番ですね。

血液検査によって、
肝臓の病気がわかる仕組み
なんてものやりました。

そんときはもちろん、
肝臓くんの絵を描く。
(自分で書くときもあれば、
 誰かに描いてもらうこともある)

病気を表すので
泣いている表情です。

んで、
さらに肝臓くんの
涙の一粒一粒も擬人化して

「ぼくは、ガンマーGTPだよ。
 普通なら胆管細胞って場所に
 行くんだけど、
 肝臓くんが泣きすぎちゃうと、
 血管にも流れ出ちゃうんだ」

ってセリフをつける。

どれくらい流れ出しているのかを
血液検査で調べれば、
病気の度合いがわかる、と。

で、この『ガソリン生活』。

クルマが擬人化されています。
楽しい! 楽しい! 楽しい!

これまで伊坂さんの作品は
ちと避けてる感じだったけど、
「やっぱ、もっとたくさん読もう」と
思っちゃいました。
少なくとも文庫の新刊は
おさえるようしまます。



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伊坂幸太郎
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