2016年12月9日金曜日

『ぐるぐる問答: 森見登美彦氏対談集』(森見登美彦)読みました。


前にも書いたネタだと思うけど、
ぴったりくるのが思い当たらないので、
使い回しちゃいます。

昔、ベテランの編集者さんと
長く売れる本について話したこと。

一瞬だけドバーっと売れて
すぐに忘れ去られる作品や
売れ筋などにはかすりもせずに
消えていくような本と、

細々かもしれないけれど
長く売れ続ける本の

違いはどこにあるか。

そのベテラン編集者さんは、
違いは「におい」だって言ってました。

漢字にするとたぶん「匂い」
(でももしかしたら「臭い」かも。
 自信がないので、
 ひらがなにしておきました)

つくった人が、
どれだけ真剣につくったか。

真剣に誠実に一所懸命につくると
「いい本」のにおいがつく。

そのにおいは、
なぜか知らねど、
読む人に買う人に、
伝わるものなんだと。

なーなーで、
やっつけ仕事的につくられた本には、
なぜか知らねど、
「いい本」のにおいはつかない。

で、この『ぐるぐる問答:森見登美彦氏対談集』。

作家の森見さんが
著名人十数人と対談した内容。
ほんわかしてます。

ぼくが印象に残ったのは
羽海野チカさんの回。

自分を本気でさらけ出し、
真剣に書いたセリフには
ファンレターが集中する。

なぜか知らねど、
読者はそれをわかっちゃう
って言ってました。
やっぱ、いいにおいがつくんです。




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