前にも書いたネタだと思うけど、
ぴったりくるのが思い当たらないので、
使い回しちゃいます。
昔、ベテランの編集者さんと
長く売れる本について話したこと。
一瞬だけドバーっと売れて
すぐに忘れ去られる作品や
売れ筋などにはかすりもせずに
消えていくような本と、
細々かもしれないけれど
長く売れ続ける本の
違いはどこにあるか。
そのベテラン編集者さんは、
違いは「におい」だって言ってました。
漢字にするとたぶん「匂い」
(でももしかしたら「臭い」かも。
自信がないので、
ひらがなにしておきました)
つくった人が、
どれだけ真剣につくったか。
真剣に誠実に一所懸命につくると
「いい本」のにおいがつく。
そのにおいは、
なぜか知らねど、
読む人に買う人に、
伝わるものなんだと。
なーなーで、
やっつけ仕事的につくられた本には、
なぜか知らねど、
「いい本」のにおいはつかない。
で、この『ぐるぐる問答:森見登美彦氏対談集』。
作家の森見さんが
著名人十数人と対談した内容。
ほんわかしてます。
ぼくが印象に残ったのは
羽海野チカさんの回。
自分を本気でさらけ出し、
真剣に書いたセリフには
ファンレターが集中する。
なぜか知らねど、
読者はそれをわかっちゃう
って言ってました。
やっぱ、いいにおいがつくんです。
当ブログ執筆担当・きくちが書いた本はこちら。
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