2015年12月28日月曜日

『宮本武蔵(一)』(吉川英治)読みました。


ナマコの酢の物が大好物だという人が

「これを最初に食べた人、
 本当に尊敬するよ。
 見た目がアレだよ。
 食えるとは思えんだろ」

と言っていました。

ぼくはそんなに好きじゃないけど、
その人にとっては、
ナマコが食用になると発見した人物を
神様みたいに崇めてたようです。

(そんなことをふと思い出して、
 ナマコで検索かけてみたら、
 夏目漱石さんの『吾輩は猫である』に、
 「初めてナマコを食べた人の胆力を敬すべし」
 みたいな一節があり、
 もしかしたら、あのナマコ好きの人は
 漱石の受け売りだったのかな、
 と思ったりしましたが…)

ということで、
人が見かけによらないのと同じで、
食べ物の味も、
その姿や形、見た目の印象だけじゃ
わからないってことですね。

で、この『宮本武蔵(一)』。

読む前の印象は、すっごく堅くて、
娯楽のゴの字もない内容なんだろうな
と思ってました。

とろこがどっこい!
エンタメしてます。面白いです。
小説も、見かけにはよらないんですね。



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