2015年12月11日金曜日

『鬼平犯科帳〈16〉』(池波正太郎)読みました。



前にも書いた気がするけど、
いつのことだったか忘れたので
ネタを使い回します。

「肩書きが人をつくる」とか
「役職が人をつくる」のネタ。

「おい大丈夫かよ、この人…」な方に、
いきなり、ど偉い肩書きを与えても、
なんとかなっちゃう状況のこと。

のび太くんが、
何かの間違いで学級委員長に選ばれても、
そのうちだんだんと成長して、
出来杉くんのごとく
仕事をこなせるようになる。

それって、ぼくの
乏しすぎる人とのお付き合い関係から判断しても、
かなりの確率で本当です。

学校生活の場面なら、
面倒だからと、ひ弱くんに班長を押しつけたら、
先生との連絡やほかの班との折衝なんかを
誰よりも上手にやっちゃったり、

大人になってからでも、
「えっ!? あいつ親から社長を引き継いだけど、
 あの会社、大丈夫?」
なんて思ってたら、
知らぬ間にぐんぐんでっかい会社になって、
今じゃあ気軽に声も掛けられない
雲上人になってるとか。

能力ってのは、
与えられた環境の大きさに準じて、
伸びたり縮んだり、
それなりに育っていくものみたいです。

で、この『鬼平犯科帳(16)』。

1巻から16巻まで続けて読んできましたが、
鬼平さん、どんどん鬼平さんらしく
育ってるみたいです。



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池波 正太郎
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