2015年12月14日月曜日

『天国でまた会おう(上)』(ピエール・ルメート)読みました。

このところ池波正太郎さんの
鬼平犯科帳シリーズを立て続けに読んでいて、
ページの下半分がほとんど余白に
なっている文章に慣れきっていました。

一文が短く、
文章の途中でも改行してるので、
文字が埋まっているスペースが少ない。

だから、
ツバをつけながら紙をめくる指が、
休む間もなく動いて、
1ページを読むのに費やす時間が、
かなり短いんです。

でも、
ぼくは昔から、
本を読むのが遅かったんです。

ぼくがマンガを読んでいる後ろから、
友だちがのぞき込むように、
一緒読みしようとすると、必ず

「早くぅー! 次めくれよ!」

というイライラした声がかかります。

逆に、
ぼくが後ろから一緒読みしようとしても、
友だちのページをめくるスピードが早すぎて、
ついて行けなかった。

それが鬼平シリーズでは、
どんどん先に進んじゃう。

ひょっとして、
人並みに早く読めるようになったんじゃないかと、
思うようになっていました。

ところがどっこい、
違っていたようです。

改行も少なく、
ページに全部文字が埋まっているような本だと、
やはり人並み以下のスピードに落ちてしまう。

で、この『天国でまた会おう(上)』。

1ページの文字数、たくさんありました。
だから時間はかかりました。

でも、面白い!
下巻も時間かけて読もっと。



天国でまた会おう(上) (ハヤカワ・ミステリ文庫)
ピエール ルメートル Pierre Lemaitre
早川書房
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