2015年12月21日月曜日

『天国でまた会おう(下)』(ピエール・ルメートル)読みました。


いつもは、
つっかえつっかえにしか進まない物事が、
水道管の中を通る水みたいに、
やたらとスムーズに
こなせてしまう日があります。

排水口の中にポンッと一粒落とせば、
パイプの中に溜まった
水垢だとか髪の毛だとかを溶かして、
中をピカピカにしてくれる
洗浄剤のCMみたいな勢いで。

昨日はそんな日でした。

クルマで通ると
いつも混雑している道だから、
それなりにり覚悟して出掛けたたのに、
ガラガラのスカスカ。

だからなのか、
赤信号で止まる回数も少なく、
少なくとも連続20分以上は
青信号を走り続けられました。
(都心の幹線道路ですよ)

コンビニで買い物すれば、
持っている小銭でぴったり払え、
サイフのジャラジャラ感も解消される。

混んでいるファミレスで
名前を書いて待とうと
レジのところでペンを取る直前、
次々に前の人たちが案内され、
名前を書くまでもなく
「はい、どうぞ。いらっしゃいませ」
と案内される。

……と、
まぁそんないい調子が続くと、ぼくは、
「おいおい、そんなに持ち上げてくれるなよ
 あとで、そのぶんのしっぺ返し
 を企んでいるじゃないの?」
と警戒してしまうんです。

こんな日は、警戒心なんか持たずに
素直に喜べるようになれば、
人生はもっと楽しく面白いハズなんですけどね。

で、この『天国でまた会おう(下)』。

素直に読んで受け止めれば、
面白い作品のハズです。


天国でまた会おう(下) (ハヤカワ・ミステリ文庫)
ピエール ルメートル Pierre Lemaitre
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