2015年11月4日水曜日

『偽りの楽園(上)』(トム・ロブ・スミス)読みました。

締め切り当日の夜、
11時半くらいに原稿を送り、
ギリギリセーフ顔をするライターさんとか、

締め切りを過ぎたから心配になって、
こっちから電話すると
「そうですよね、それ、
 いつまで引っ張れるンでしたっけ?」
と、今、歯を磨いているから
ちょっと待ってね的な対応をする
素材の加工屋さんとかに接すると、

ぼくはうらやましいなって思うんです。

ぼくはときどき「仕事が早いね」
と言われるんですが、

実はそれ、
怖くて仕方ないからなんです。

遅れたら怒られるだろうなって、
びくびくしながら進めていると、
やっぱり期日よりは早く仕上がる。

緊迫感にぎゅぎゅうされて、
か弱いぼくが押し切られちゃう感じです。

でも、さっきのギリギリライターさんとか
歯磨き中屋さんは、
きっとその緊迫感なんか
屁とも思わないくらいの度胸が、
きっとある。

だから、
ギリギリで歯磨き中なんてことができる。
あー、うらやましい。

で、この『偽りの楽園(上)』。

すごいです、緊迫感。
これ読んでると、原稿の締め切り日も忘れて、
別種のどきどきを味わえます。



偽りの楽園(上) (新潮文庫)
トム・ロブ スミス
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