2015年10月9日金曜日

『事変の夜 満州国演義二』(船戸与一)読みました。

あそこら辺は再開発が進んだから、
もうないだろうな、
あのうらぶれた定食屋さん。

友だちのアパート近くにあって、
彼の所に遊びに行くときは、
ぼくはいつも、
その店でカレーライスを食べてました。

もう20年以上前のことです。

取り立てて美味しいワケではないんですが、
値段やメニューからすると、
無難に食べられるのがそれしなかったんです。

店の人と親しく話したことはないのですが、
何回か行くうちに、顔を覚えられたらしく
「いらっしゃい、毎度」
くらいは言われるようになっていました。

そうなってから、
3回に1回ほどの割合で、
カレーがちょっと違って感じてきたんです。

ライスは同じなのにカレーの量だけ多くなる。

どうやらお馴染みさん向けの
暗黙サービスみたいです。

でもね。
ぼく的には、そのバランスが、
正直言って口に合わなかった。

いつものライスとカレーの割合なら、
ほどよい加減で、ぱくぱく食べられた。
でも暗黙サービス時には、
カレーが勝ちすぎて途中から飽きちゃうんです。

それでも、いつもと変わらない顔して
完食してましたけどね。
やっぱ、バランスって大切です。

で、この『事変の夜 満州国演義二』。

解説に「歴史と創作のバランス」
みたいなことが書かれていました。

ぼくの印象からすると、今回はそれが半々の割合。
好みとしては、
創作7で歴史3くらいが好きなんです。ホントはね。

ちなみに、通常カレーは半々の割合、
暗黙サービス時は、カレーが約2割増でした。



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